■『ベスト・フレンズ・ウェディング』独身で女性料理評論家として活躍しているジュリアン(ジュリア・ロバーツ)に元彼から「結婚することになったんだ!」という電話がかかってきます。二人は、別れた後28歳まで独身だったら結婚しようと約束していたのですが......。
ジュリアンが何とかならないものか(笑)と奮闘するというストーリー。昔の男でも他人のものになると決まると、なんだかとても惜しくなってくるという女性の心理を見事に描いた傑作コメディー。ジュリア・ロバーツ(当時30歳)のかわいさ爆発で、女性が見ても男性が見ても面白いこと請け合いです。
■『マネー・ピット』若き弁護士ウォルターが彼女と一緒に暮らすための新居を探して、一件の格安物件を見つけます。内見したときはまともだったのですが、契約した途端、その家のあちこちが壊れ始めるのです! この家はお金(Money)を際限なく飲み込む穴(Pit)だったのです(笑)!
バスタブは落ちる、階段は崩れる、電気線が導火線のように燃えるなど、もう家の壊れ方があまりにも見事なので、そのたびに大爆笑してしまいます。いいかげんな建築業者の修理は進みやしないし......というお話。最後は温かい気持ちになれるので、カップルで見るのもお薦めです!
■『我輩はカモである』財政難で困っていたフリードニア共和国は、大金持ちのティズデイル夫人に財政援助を求めます。夫人は自分の愛人である、グルーチョ・マルクス演じるルーファスを宰相にするなら援助しますと言うのですが......。このルーファスがいいかげんでバカな上、隣国のシルヴェニアはフリードニア乗っ取りを画策してスパイを送り込んできます。
このスパイ(チコ・マルクスとハーポ・マルクス)がまたバカで、ここにむちゃくちゃな騒動が巻き起こるのです。コメディー役者・マルクス兄弟の会心の一作。大爆笑できるスラップスティックの傑作として『MOMA』(ニューヨーク近代美術館)に収蔵されているほどです。
——という5作品を推薦してもらいましたが、いかがだったでしょうか。どの作品も現在でも視聴可能だと思いますので、時間があればぜひ見てみてください! きっと笑えますよ。
(高橋モータース@dcp)