ここ数年、恋愛への考え方を表す言葉で「草食」「肉食」というワードが流行っていますが、大学生の間では実際はどうなのでしょうか? 「恋愛」を意識しやすいバレンタインデー間近のこのタイミングで、大学生計386名の男女に、「ホンモノの恋」について聞いてみました。一体、どれくらいの人が、社会に出る前に"記憶に残る"くらいの大恋愛を経験しているのでしょうか。
【Q.あなたは大学時代に、「一生忘れないと思う恋愛」を経験しましたか?】
<経験した> 「男性」......20.6% / 「女性」......34.4%
男性・女性、どちらも「経験していない」と答えた人の方が多かったのですが、男性は20%弱の人が、女性は約35%の人が「ある」と回答。女性の方が、経験している割合がやや多いようです。
【Q. その内容を教えてください。】
「一生忘れられない」といっても、そこには良し悪しがあるよう。中には、「忘れたいけれど忘れられない」という苦い恋愛もあったようです......。
<まさに、運命?>
・5年間、付き合ってきた恋人は、本当にお互いを愛し合っていたけど、それぞれの進路のために、大学を卒業したら別れようと決めている。本当はいやだけど、お互いのためなので、今、この時間を大切にしようと思っている。(男性/大学生)
・SNSで知り合った男性と仲良くなり、住んでいる場所が九州と関東とかなり離れているにもかかわらず、彼の実家に何度もお泊りするほどの仲になり、結婚を前提とした付き合いをしています。SNS上のちょっとした言葉で、知りもしない私のことを気にかけてくれた優しい彼に出会えて、運命の人に出会えたと感じています。(女性/大学生)
・4年間ずっと付き合っている彼氏がいる。いつも一緒にいた。旅行もたくさんした。インフルエンザになったときずっとそばにいてくれて、親のように尽くしてくれた。今無事に内定をもらったのも彼のおかげ。彼の支えがなかったら今の私はいない。(女性/大学生)
・大学2年から付き合っている同学年の彼と就活をともに行い、彼氏は最終的に今いる東京と地元で内定をそれぞれもらって、どちらを選ぶか悩むことに。何回も二人で将来のことを話し合い、私と一緒にいたいという思いもあって東京の企業を選択してくれた。(女性/大学生)
<国境を越えて>
・初めて日本人以外の人を好きになった。お互いに不慣れな英語で話したりメールをしたりしていた。日本にいたら絶対にしないようなメールを送ったりもした。相手からすればただの友達付き合いだったのかもしれないが、私はこういった付き合いは初めてだったこともあり、貴重な経験をしたと思う。(女性/大学生)
・大学の食堂でパキスタンから来たという人にナンパされた。最初は日本人の友人が欲しいんだと思っていたが、映画に何度も誘われたり、段々口説き文句を言われるようになって気付いた。(女性/大学生)
<その後の教訓に......>
・好きな気持ちだけでは、相手を苦しめてしまうことも......。相手の気持ちを考えて物事を考えるようになった。(男性/大学生)
・入学したときから好きな人がいて、4年生のときに告白したら、振られた。結構遊んだりしていたので、「女は何を考えているかわからない」ということを学んだ。(男性/大学生)
・仲が良かった先輩たちに告白されてしまった。いくら好きでも、あまりに慕いすぎてはいけないと思った。(女性/大学院生)
・部活の先輩に告白して振られたけれど、告白してくれて(好きだと言ってくれて)嬉しいと言われたこと。このおかげで好きな人に気持ちを伝えることが素敵だと感じ、告白することは大切だと学んだ。(女性/大学生)
新社会人になるみなさんからは、「運命」「非日常」「学習」がキーワードとなっているような体験談が寄せられたほか、「初めて恋人ができた」「別れた後で、最高の友達になれた」「結婚を考える相手と出会えた」というコメントが多数挙がっていました。良くも悪くも、結果的に自分の人生を豊かにしてくれた相手と過ごした体験を、「一生忘れない恋愛」として覚えている人が大勢いました。
社会に出るまでの大学生活の中で"一生忘れない"恋愛を経験する人は、5人に1-2人くらいの割合でいるようです。ただ、そんな貴重な経験をした人たちすべてが、恋愛映画で描かれるような大ロマンスに出逢っているわけではないよう。「先輩への片思い」など、誰でも経験ができそうな身近な恋愛を「とても大切な想い出」としている人もいます。ドラマティックな設定や個性以外にも大事なものがあると考えながら過去を振り返ってみると、意外と「自分もしていたかも」と身に覚えがあるかもしれません。あなたは大学時代に、一生忘れないと思う"ホンモノの恋"を経験しましたか?
文●山田ニック(ニーマルマル)
調査期間:2012/01/19
アンケート対象:フレッシャーズ マイナビスチューデント
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