どんなに入念に準備をしていても、就活を始めてみると「これはどうしたらいいんだろう」「困った」という事態が発生します。
そんなときに役立つのが就活に関するちょっとした豆知識。
ここでは、就活を始めるにあたって知っておくと便利な豆知識を紹介します。
まずは、就活スケジュールに関する豆知識を紹介します。
「就活はいつからはじめたらよいのか……」と疑問に思ったことはありませんか?
経団連が発表しているスケジュールでは、3月1日が会社説明会の開始、6月1日が選考解禁となっています。
しかし、このルールが適用されるのは経団連に加盟している企業のみ。加盟している企業であっても通年採用している企業はルールの範囲外です。
一般的な就活が始まる前に内定をもらっている人がいるということも忘れないでください。
経団連の就活ルールは2021年に廃止されました。2018年10月に経団連は、経団連主体の就活のルールを2021年に廃止するということを発表しました。それ以降の就活は政府主導となります。
というのも近年では、留学生や就職浪人、第二新卒、既卒などさまざまな就活生が増え、画一的なスケジュールでは対応しきれなくなってきているからです。
外資系・一部マスコミ・ベンチャーなどの就活スケジュールは、夏季インターンシップからそのまま選考活動に入り、内定というパターンが多いようです。
大学3年生の夏のインターンシップが採用の成否を分けるということですね。
株式会社マイナビの「マイナビ 2022年卒 大学生 活動実態調査 (5月)」によると、5月下旬の時点で約60%の就活生が内々定をもらっています。内々定の平均保有社数は2社です。
同調査によると、「内々定をもらった」という就活生は3月時点から10%から20%程度います。
10月1日には内定式が行われることを考えると、8月中旬までに一つも内々定をもらえていない場合は焦った方がいいでしょう。
先ほど5月下旬の時点で約60%の就活生が内々定をもらっていると伝えましたが、この時点で内々定をもらえていない就活生の大半が「業種や職種の幅を広げる」としています。
就活を始める前の事前準備に関する豆知識について紹介します。
就活中はお金がかかるもの。北海道や九州・沖縄からだと、交通費だけで約11万円ほどかかります。
「お金は親に出してもらった」という就活生も多いですが、自分でまかなうとしたら2年生や3年生のころから、こつこつアルバイトをして貯めておくのが確実でしょう。
交通費の他、リクルートスーツ代や宿泊費などもかかるので、就活までには15万円~20万円ほど貯金しておくことをおすすめします。
就活をはじめるときにアルバイトをやめるという選択もあります。
就活ではお金がかかるので、途中でお金が足りなくなるということは避けたいところ。いつからアルバイトを休みにするか、というのは大切なポイントです。
もし可能なら、やめるのではなく、1ヶ月程度お休みにするという選択をしてみてはいかがでしょうか。
アルバイトをやめるのなら、就活の費用として15万円~20万円ほど貯めておくと安心です。
筆記試験・SPI対策は早い段階からすべきですが、志望する企業や業界が決まり、業界内で主流の筆記試験やSPI対策が判明してからでいいでしょう。
志望企業にOB/OGがいるなら対策を聞いてみるのも手です。
インターンシップへの参加が内定につながるケースも多く、気になる企業がインターンを募集しているなら積極的に参加すべきです。
志望する業界でインターンを募集している企業があるなら志望企業でなくても参加するといいでしょう。インターンシップに参加することで、業界分析や自己分析が捗ります。
就活を始めるにあたって気になるのが持ち物や服装。コロナ禍でオンライン就活へ切り替える企業が増えていますが、用意すべきものはあまり変わっていないようですよ。
スマホでスケジュールを管理している就活生も、就活中は手帳を持ち歩くといいでしょう。
いくらスケジュールを記入するからといっても、ビジネスシーンではスマホを取り出しにくいケースがあります。
就活で使う手帳は、下記のポイントを押さえているといいですね。
実際に手に取ってみて、自分にしっくりくる手帳を選んでみてください。
就活中のコートは、季節の寒暖に合わせて着用しましょう。
オンライン就活がメインだからとコートを用意しないでいると、面接時に困る可能性もあります。黒やベージュなど地味な色を選んでください。
オンライン就活でもスーツは用意してください。企業から服装の指定が入る場合もあります。
株式会社マイナビの「マイナビ 2022年卒 大学生 活動実態調査 (5月)」では、『「全ての活動でスーツを着用している」学生が7割以上』となっていました。
会社説明会はオフィスカジュアルでのぞんでも、面接以降はスーツというケースが大半のようです。
腕時計は安価なものでいいので、シンプルで見やすいものを用意しましょう。
筆記試験で時間を測るのに使いますし、面接官の中には時計をしていない=だらしないと感じる人もいます。
スマホで時間は見れますが、面接時は電源を切るものですし、筆記試験時は持ち込みが禁止されるケースが多いです。
知っていると役立つかもしれない就活に関する豆知識【雑学編】をご紹介します。
就活の歴史についてご存知ですか? 新卒一括採用が始まったのは1895年のことです。
三菱(当時の日本郵船)や三井銀行などの旧財閥系企業を中心に学生の採用が始まりました。当時は人手不足だったので、多くの企業が学生と早いうちから接触を図ろうとしました。
そのため、学校卒業前に選考が開始されるようになり、その流れが現在まで続いたのです。
1990年頃のバブル崩壊が起きたころから「就活」という言葉が使われるようになりました。現在では「就職活動」を略して「就活」と呼ぶことは一般化しています。
就活が忙しくなると、彼氏・彼女との関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。
特にどちらかが早く内定をもらって、どちらかが内定をもらえないときに関係が悪化しがちです。
会う時間が少なくなってしまっても、少しの間だけだと理解してあげましょう。あまり干渉しすぎず、そっと見守ってあげるとよいですね。
「こんなことも必要?」と思う豆知識もあったかもしれませんが、就活を始めてみると「これはどうしたらいいんだろう」「どこのサイトにも載っていない」「先輩にも聞けない」といった悩みごとが増えるものです。
特に忘れがちなのがお金のこと。親に支援してもらう就活生も多いですが、難しい場合は2年生や3年生からアルバイトのお金を貯めておくとよいでしょう。