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“北欧デザインの延長線”にある、イギリスのヴィンテージ家具
それによくなじむ国産家具や、オリジナルデザインのソファ、北欧ヴィンテージのテーブルウエアを組み合わせてコーディネート。近年は1960~70年代初頭に製造されたアーコール社のヴィンテージ家具も豊富に取り扱うようになり、品ぞろえの幅が一層広がりました。
2つの空間に分けられた店内でゆっくりと家具や雑貨を眺めていると、理想のお部屋のイメージがぐんと広がりそうです。
家具店での経験を活かし、愛着のある街で創業
その後、家具屋通りで知られる目黒通りの人気インテリアショップ「karf(カーフ)」に移り、さらに経験を重ねます。

若い人向けの手ごろな家具と、数十万円するソファなどこだわりのある人が頑張って買う家具。その両方の家具に携わる経験ができたのは大きかったですね。それらの経験を活かして2006年、学生時代から慣れ親しんだ吉祥寺でトランジスタを始めました。
テーマは「古いもの」と「新しいもの」のミックスコーデ

お店のテーマは、「古い家具と新しい家具を組み合わせること」。
最近はヴィンテージの家具が好きな人も、それだけに限定することなく、さまざまなデザインを合わせる人が増えてきました。そこで、買い付けた古い家具が現代の家具や家電製品ともなじむようにしています。古い味わいや使用感は残しながら、丁寧にサンドペーパーをかけて清潔感のある仕上げを行っているのが特徴です。
「懐かしさ」と「あたたかみ」が感じられる商品を求めて
イギリスで買い付けるヴィンテージ家具や雑貨はもちろん、現在つくられている国産家具も、この言葉をキーワードに商品をセレクトしています。それでは同店を語る上で欠かせない家具を3つ紹介しましょう。
かっこつけ過ぎないかっこよさ。北欧家具のイギリス版「G-plan」
いまも「G-plan」はありますが、1950~70年代に製造された商品の評価が高く、なかでもトランジスタではデザインと機能性に優れた1960年代前後のものにこだわって買い付けをしているそう。

当時のイギリスの家具は、デンマークやスウェーデンの繊細で洗練されたデザインと比べると、少し無骨で男っぽい印象があります。すっきりとした線の細い北欧デザインに対して「G-plan」は線が太く、どこか1950~60年代の日本を思わせるような懐かしい雰囲気。そういったかっこつけ過ぎないかっこよさが好きなんですよね。
機能的でかっこいい。知るほど好きになる「アーコール」

アーコールは曲げ木の技術を活用した丸みのあるデザインが特徴ですが、シャープで大人っぽいデザインもあることを知り、次第に好きになっていきました。なかでもスティックバックチェアの直線的なデザインと、負荷を分散させるという理にかなった構造もかっこいいんです。
国内有数の家具産地から、ヴィンテージに合う家具も
トランジスタのオリジナルソファ
長時間座っていても疲れにくい快適さを実現しているのは、良質なハンガリー産フェザーと高密度ウレタンです。“おうち時間”をより充実させてくれる座り心地で、いつか手に入れたいと思わせる憧れの存在に。
まとめ
知識豊富な店主が迎えてくれる、吉祥寺の知る人ぞ知る家具店。入荷予定商品の情報や予約・問い合わせは公式サイトやInstagramから受け付けているので、興味がある人は問い合わせを。
取材協力
transista(トランジスタ)
東京都武蔵野市吉祥寺本町3-20-5-102
TEL: 0422-51-5707
12:00〜18:00営業、火・水曜定休
ご来店いただく場合は事前に予約が必要です。
なお、営業日や営業時間は変更になる場合があります。詳細は問い合わせを。
※価格はすべて税込み