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「お気に入りスペース」づくりのコツは2つ。飾るところを決めて、すっきりさせるところとのメリハリをつけること、そして飾るテーマを決めてまとまり感を演出すること。そこで今回は、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに、実例を交えながら、お気に入りのスペースの楽しみ方について聞きました。
クラシング代表 瀧本 真奈美さん
整理収納コンサルタント/ルームコーディネーター
整理収納コンサルタント、暮らしのコーディネーターとして県内外で活動中。
書籍3冊を出版、インテリア誌他の雑誌掲載は100冊の実績、SNS総フォロワーは15万人を超える。
NHKあさイチなどテレビなどにも多数出演。
4冊目となる著書[あなたを苦しめるものは、手放していい ― めざすのは、体も心もラクな暮らし」(主婦の友社)が2019年9月13日発売予定。
WEB:https://www.kurashiing.com/
Instagram:https://www.instagram.com/takimoto_manami/
1. 「お気に入りスペース」はこう選ぶ
まず、どの場所を「お気に入りスペース」にするのかを決めましょう。ここでは基本の2カ所を見ていきます。
つい物を置きがちな棚の上に
チェストなど低めの棚の上にはついものを置いてしまいがち。ディスプレイコーナーにすることで散らかり防止にも。
アロマオイルにドライフラワー、愛読書など、ジャンルを超えてバランスよくディスプレイされた、このお部屋。さまざまな質感や形状のものが並んでいても、スモーキーカラーでコーディネートされているので、全体がまとまった印象に。
部屋に入って最初に目に入るところ
部屋に入って最初に目に付くところに飾ると、遊びに来た友人に部屋全体をおしゃれな空間だとイメージ付けることができます。お気に入りスペースの場所選びに悩んだときもおすすめです。
こちらのお部屋は、壁をディスプレイコーナーにしてライトで華やかにデコレーション。ポスターやポストカードは落ち着いたカラートーンながら、一見ブラックフレームに見えるビジュアルのものもあって、しっかり目を引くコーナーに。
2. テーマで魅せるディスプレイ術
サイズの小さいものを複数飾るときは、全体のディスプレイイメージのテーマをしっかり決めましょう。好きなものだからとなんでも飾るのではなく、時折引き算も必要。飾るときは背の低いものを前に、背の高いものを後ろにおくことで、全体の印象がチグハグになりにくくなります。
飾り方に慣れてきたら、布、金属、ガラス、木製のものなど異素材のものを組み合わせてみて。それだけで、一気におしゃれな雰囲気に!
飾り方に慣れてきたら、布、金属、ガラス、木製のものなど異素材のものを組み合わせてみて。それだけで、一気におしゃれな雰囲気に!
「女性らしさ」を曲線で表現
たとえば、女性らしいディプレイがテーマなら、レースやドライフラワー、チュール、リボン、曲線を描いたアイテムでそろえて。
あたたかみのある色のライトに、マットなゴールドカラーのアイテム、レース、ネックレス…。「好きなものを詰め込んだ大好きな空間」というのが、こちらの実例。シンプルな棚の上が、シックなトーンで統一されたレディライクなコーナーに。
直線を意識して「マニッシュ」に
アイアンやステンレス、古木などの素材や直線的なアイテムを用いるとハンサムコーディネートの完成。天然素材をアクセントに用いると、マニッシュな雰囲気ただよう一角に。
味のある木製チェストの上に、小さなショーケースやアイアンラックが整列しているこちらのお部屋。まっすぐの線で構成されたお気に入りコーナーには、コーヒーミルや小さなフラワーベースなど丸いフォルムのアイテムが整列している様子が愛らしいです。
3.ディスプレイアイテムを取り入れて
底面がミラーになっているジュエリーボックスにお気に入りのアクセサリーを飾った雑貨屋さん風ディスプレイがすてきなこのお部屋。フォトフレームや小物類にゴールドカラーを取り入れることで、大人っぽい雰囲気に。
アンティーク洋書風小物入れ
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おしゃれなアンティークの洋書をイメージして作られた収納ボックス。内側がベロア調なので開けて飾っても◎
ガラスの収納ケース
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中に収納するものや下に敷くものによって、かわいらしくもかっこよくもなる優秀アイテム。
アンティークアートフレーム
こちらの部屋では、お気に入りのベンチの上をディスプレイ空間に見立て、在感感のある複数のフォトフレームを主役とした一角に。すっと伸びた細身のキャンドルが、ディスプレイ空間の引き締め役に。
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1つ置くとディスプレイがまとまりやすくなるアンティーク風フレームもおすすめ。壁にかけたり置いたりと場所を選ばず楽しめます。
フェイクグリーン ブランチ
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枝ものアイテムは空間のバランスがとりやすくなるというメリットが。アクセサリーを飾るときも重宝するので、ディスプレイコーナーの頼れる存在。
まとめ
飾る場所と収納場所のメリハリをつけることで好きなものを飾りながら快適に暮らすというのが、「お気に入りスペース」の考え方。せっかく素敵に飾ったのだから、ほかのスペースを片付けよう!とこまめに整理整頓するようになるといったメリットもあるようです。季節やイベントのモチーフを取り入れながら、理想の部屋づくりを楽しんでくださいね。