【ソニー】経理は“数字を入力する仕事”じゃない。ソニーで会社の未来を動かす若手社員の仕事 #先輩ロールモデル

編集部:ぜんや

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「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通して、ロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。

今回は、日本を代表するグローバル企業「ソニー」の先輩社会人にインタビュー。

2023年入社で経理として幅広い領域で活躍する齋藤 嘉月さんに、業務内容や就活に関するエピソードを聞きました。

プロフィール:齋藤 嘉月さん

・会社の財産を正確に管理・申告しつつ、「新会社設立」などのダイナミックなプロジェクトにも若手から挑戦している。
・単に日々の数字を扱うだけでなく、「業務の工数削減プロジェクト」や「新リース基準への対応」といった会社の経営や未来に直結する非常にスケールの大きなプロジェクトにも参画し、幅広く活躍している。

INDEX

会社説明 具体的なお仕事内容 「攻めの経理」とは 挑戦できる環境 キャリアパスについて 学生時代 学生へのメッセージ

会社説明

ソニーは1946年に創業され、今年で創業80周年を迎えた企業です。「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」というPurpose(存在意義)を掲げ、ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス、イメージング&センシング・ソリューションなどの事業を展開しています。近年は経営の軸足をエンタテインメントにシフトしており、2025年度の連結売上高の約67%をゲーム、音楽、映画分野からなるエンタテインメント事業が占めています。

社会人編

――自己紹介をお願いします。 

2023年入社の齋藤 嘉月と申します。学生時代は法学部の税法ゼミで勉強していました。入社して最初の配属は債権債務管理課という部署で、請求・支払処理や一括償却資産の税務申告などを経験し、2025年1月に現在所属する固定資産管理課に異動してきました。本日はよろしくお願いします。 

――現在の仕事内容を教えてください。 

新しいスタジオや設備といった固定資産の導入をする際に数千万円から数億円のお金が動くのですが、かかった費用を帳簿に正しく反映するという仕事をしています。会社の決算情報はステークホルダーの投資判断に大きな影響を与えますので、帳簿上の正しさを担保するというのは非常に大切な仕事です。

経理というと単に数字を入力する仕事だとイメージされがちなのですが、会社の意思決定や事業の挑戦を支える役割があり面白く感じています。 

――ソニーの経理はDXやデータ分析を活用して経営層にアプローチする「攻めの経理」と伺っています。それはどういうことなのか教えてください。 

今の経理に求められているのは、AIをはじめとするデジタルテクノロジーを活用して単純作業の負担を減らし、そこで生まれた時間を事業分析などの課題解決に充てるとともに、その過程で見えてくるリスクや事実を経営層に的確に伝えて、会社の意思決定を支えることです。「記録した数字を使って会社の未来を考える」というのが、「攻めの経理」だと考えています。 

――経理の魅力は「新しいビジネスを誰よりも早く知ることができる」「経営に最も近い」ことと伺いました。これまでで最も「ビジネスの最前線に立っている、会社を動かしている」と実感したエピソードを教えてください。

新しく始めるビジネスモデルに適した会計や運用のスキームを構築したときのことです。その案件が後にプレスリリースとして世の中に発信された際に、自分の仕事が単なる数字の管理だけではなくて、新たに始めるビジネスの実現そのものを支えているという実感を得ることができ、嬉しくなったことを覚えています。

――入社前後で経理部のイメージはどのように変化しましたか。 

入社前はただPCと向き合うような仕事だと考えていました。しかし実際に入社してみると、事業部門やエンジニアなどの多くの関係者と日常的にやりとりを行っています。会計や税務に関する専門用語をそのまま使用するのではなく、相手に合わせて分かりやすく伝える力や人に伝えて合意形成していく力が求められており、想像以上にコミュニケーションが必要な仕事だという認識になりました。 

――工数削減プロジェクトや新リース会計基準への対応、さらに新会社の設立など、若手ながら重要で幅広いプロジェクトに携わっているそうですが、その中で特にやりがいや難しさを感じるのはどのような場面でしょうか。

会計や税務の専門知識に基づく我々の意見が、事業を進めたい現場の考えにブレーキをかけてしまう場面は、実は少なくありません。リスクを伝えることは重要ですが、単に事業計画に反対するだけではいけません。事業の目的を理解した上で代替案を考え、関係者の方々と議論を重ねながら最適な着地点を見つけていく。

その過程を通じて、会社にとってより良い結論を導くことができたときには非常に大きなやりがいを感じますし、同時に、そうした一連の流れにこの仕事の難しさがあると感じています。難しさとやりがいは表裏一体ですよね。 

――「課題発見→解決策の提示→行動」という主体的なサイクルを大切にされていると伺いました。とはいえ、最初から完璧にこなせる人は少ないと思いますが、若手が失敗を恐れず挑戦できるよう、チームとしてどのようなサポートや環境づくりを意識されていますか。

風通しを良くすることですね。上司に気軽に相談できたり、一緒に解決策を考えたりできる環境が整っています。一人で抱え込む必要がないような環境が、若手が手を挙げて挑戦することを後押ししているように思います。

――会計や税務の知識がなくても飛び込めるとのことですが、その理由を教えてください。また、入社後にどのようなステップを踏んでできることを増やしていくのでしょうか。 

会計や税務の知識はもちろん重要ではあるのですが、それだけで仕事が完結することがない、というのが回答になるかなと思います。先ほど申し上げたようなデジタルテクノロジーの知識、プロジェクトを推進していく上でのコミュニケーション力など、現代の経理に求められる能力は本当に多様化しています。

妥協せずにいろいろなことを吸収しようとする心意気があり、苦手意識がなければ十分に挑戦できると思います。それを踏まえた上で、どんな仕事も自分事として捉えて、周囲と協力して仕事を進めていけばできることが増えていくと思います。 

――事業領域が多岐に渡り、「誰一人として同じようなキャリアを歩まない」と伺いました。具体的にどのようなキャリアパスがあるのでしょうか。

経理の新人は、10年で3部署程度を経験するのが一般的です。例えば、支払や請求のオペレーションを経験した後、半導体ビジネスに関わる事業経理を担当し、その後コーポレート税務へ異動する、といった形で、経理業務を一通り経験できるキャリアパスになっています。

若くして海外赴任するという方もいます。定期的に上司との面談があり新しい領域に挑戦したいという希望を伝えられるチャンスがあるので、自分の意思でキャリアを描けるのがソニーの経理の大きな魅力だと思っています。

――初めて後輩を持った時期にはどのような難しさがありましたか。 

自分が理解しやすい分野と後輩が理解しやすい分野がまったく違ったことが難しかったですね。相手の理解度や考え方に合わせて説明することを意識するきっかけになりました。 

――部署異動で新しい環境になった際、環境に慣れるために意識したことがあれば教えてください。

わからないことをそのまま聞くのではなく、自分なりに文献や社内資料を調べ、何が理解できて何がわからないかを整理した上で相談に行くことを意識しました。そうした方が相手にとっても理解しやすいので、深い議論につながると思っています。

学生時代編

――簿記の勉強を始めたきっかけについて教えてください。 

私は特にやりたい仕事がある学生ではありませんでした。ただ、自分にしかない強みを活かして仕事をしたいという気持ちだけはあったので、簿記の勉強を始めました。その中で企業活動を数字で捉える面白さを知り、会計に興味を持った上で就活を始めました。

――企業分析やOB訪問をしっかり行うことにはどのようなメリットがあると考えていますか。

仕事の解像度が上がることだと考えています。例えば、支払や請求といった業務を横串で複数社にまたがって見る部署もあれば、半導体事業を一気通貫で担当する部署もあります。一見似ているように見えても、実際の業務内容は大きく異なり、身につくスキルや経験も変わってくると思います。

それゆえ、企業分析やOB訪問を通じて、組織や業務の細かな特徴を知ることは、自分が思い描くキャリアとのすり合わせや、興味のある分野の発見につながると考えています。

――就職活動では監査法人や他の事業会社の経理も幅広く見られていたそうですが、最終的にソニーを選んだ「決め手」は何だったのでしょうか。

キャリアの幅ですね。幅広いビジネス領域に携われること、多様なスキルを求められることが非常に魅力的で入社を決めました。

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――学生に対してメッセージをお願いします。

どのような組織に所属することで、どのようなスキルやマインドが身につくのかを理解した上で、就職活動に臨んでほしいと思います。OB訪問などを通じて企業への理解を深め、自分が積み上げていきたいキャリアと照らし合わせながら、納得のいく選択をしてください。応援しています。本日はありがとうございました。

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取材:木村 暖花(ガクラボメンバー) 
執筆:浅井 宏允(ガクラボメンバー) 
編集:学生の窓口編集部 
取材協力:ソニーグループ

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活字中毒の中年編集者です。暇さえあれば本やウェブコンテンツを読み漁っています。 文章や言葉で読者を楽しませたり、悩みに寄り添い勇気づけられるよう、日々悪戦苦闘しながら言葉を紡いでいます。

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