学生が感じる「お金の不安」の正体は?今日から始める“お金の基礎体力”

川口幸子

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大学生の「お金の不安」はどこから来る?

今日から身につく“お金の基本”

「この先、大丈夫なのかな…」という不安の正体。大学生の多くが、はっきりと言葉にできないまま、同じ不安を抱えています。

「将来、ちゃんと暮らしていけるのかな」
「社会人になったら、いくらあれば足りるんだろう」
「貯金も投資も、何が正解かわからない……」

この不安の正体は、お金が足りないからではありません。実は——「知らないこと」が一番の原因です。

お金は、学校ではほとんど体系的に教えてもらえません。にもかかわらず、就職・一人暮らし・結婚・病気・老後まで、人生のあらゆる場面で関わってきます。

知らないまま大人になると、「なんとなく不安」「よくわからないから後回し」という状態が続き、その不安は年齢とともに大きくなっていくのです。

大学生のうちに知っておきたい「お金の全体地図」

まず大切なのは、細かいテクニックより全体像です。お金の話は、次の4つに整理できます。

    貯める(生活費・貯金)
    増やす(投資)
    守る(保険・リスク対策)
    取られる(税金・社会保障)

この4つは、社会人になった途端、同時に始まります。知らないと損をし、知っていれば静かに差がつく分野です。

貯金は「お金の基礎体力」

「投資ってした方がいいですか?」
そう聞かれることは多いですが、答えはいつも同じです。

まずは貯金。投資はその次。

貯金は、お金の基礎体力。病気、失業、引っ越し、予想外の出費——。人生は、予定外の連続です。

大学生なら、

生活費の3ケ月分

まずは10万円

を目標にして十分です。

金額より、「給料やバイト代の一部を先に残す習慣」を作ることが何より重要です。

投資は“お金持ちだけのもの”じゃない

投資という言葉に、「怖い」「ギャンブルみたい」という印象を持つ人も多いでしょう。

でも、本来の投資は「時間を味方にして、少しずつ育てる仕組み」です。

大学生の最大の武器は、才能でも収入でもなく、時間。少額でも、長い時間をかけて運用できる人ほど有利になります。

大切なのは、

    一気に増やそうとしない
    人に勧められた商品をすぐ買わない
    「よくわからないもの」は買わない

この3つを守ることです。

保険と税金は「知らないと強制加入」

保険も税金も、「まだ先の話」と思いがちですが、実は逃げられません。

社会人になると、

    健康保険
    年金
    所得税・住民税

は自動的に関わってきます。

ここで大切なのは、「全部自分で守らなくていい」と知ること。日本は、最低限の社会保障※が整っています。無理に高額な保険に入る必要はほとんどありません。
※病気や失業時に助けてくれる国の仕組み

まずは「国が何を守ってくれるか」を知る。それが、お金の不安を減らす第一歩です。

お金の不安は「知ることで小さくできる」

将来のお金の不安は、一気に消えることはありません。

    全体像を知る
    正しい順番を知る
    今日できることを一つやる

これだけで、不安は確実に小さくなります。お金は、怖いものではありません。知っている人の味方になる道具です。

お金が増える4つの力を味方にしよう

・時間を味方につける
10年20年と長い目で見ることでリスクは平均化されて安定した成果を得ることができます。

・金利は0%では増えません。年利 ※4%・5%以上でお金を働かせることで
お金は大きく増えていきます。時間x複利は最強です。
※年利=1年間でどれくらい増えるかの割合

・分散でリスクを減らす
異なる特徴を持つ資産に分散して投資をすることで資産価値が下がる場面でもカバーできる可能性が高まります。英国の格言「一つのカゴに卵を盛るな」

・複利は雪だるまのようにお金を増やす
複利とは、利息が利息を生む仕組みです。時間、複利、分散も味方につけることで相乗効果は最強になります。

単利と複利の違い


単利は「元本だけ」に利息がつく仕組み。
複利は「元本+増えた利息」にも利息がつく仕組み。

複利は、
・雪だるまが転がって大きくなる
・ゲームでレベルアップして強くなる
・自分が寝ている間もお金が働く
といったイメージに近い。

具体例(1):アルバイトで貯めた10万円を運用したら?

10万円を年利5%で20年間運用した場合。

【単利】
毎年ふえるのは「10万円 × 5%=5,000円」。
20年後は「10万円+5,000円×20年=20万円」。

【複利】
1年目:10万5,000円
5年目:約12万8,000円
10年目:約16万3,000円
20年後:約26万5,000円

同じ10万円・同じ5%でも、最終的な差は約6万5,000円。

具体例(2):月3,000円なら大学生でもできる積立

月3,000円を20年間積み立てた場合。

・元本(自分で出したお金):
3,000円 × 12ケ月 × 20年 = 72万円

・年利5%で複利運用した場合:
最終的に約123万円

増えた分は 約51万円。
つまり「自分が出した72万円」が、何もしなくても「51万円分」働いてくれたことになります。

川口幸子

川口幸子

ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士、国際認定コーチ、マネーセミナー講師。幼少期に資産家ユダヤ人や欧米富裕層と出会い❝欧米式のお金の教育❞を受けて育つ。銀行勤務を経てFP・金融コンサルタントの道へ。通称、「かわゆ先生」。

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