「半額シール」が原因!? 大学生が失敗しがちな家計のやりくりのポイント4つ「食費を切り詰める」「現金を何度も下ろす」 2ページ目
■3. 現金を何度もおろす
西山さんによれば、手持ちが足りなくなっても、そのたびにATMなどで現金をおろすことはNGだそう。
「5000円ずつおろしているから大丈夫だと思っていても、それが20回になれば10万円になります。
自分が1カ月あたりいくら使っているかがわからなくなってしまうので、おろすのは1カ月あたり1回にして、その範囲で生活するのがいいですね。」
気がついたら残高がヤバい、なんてよくあること。たしかにこの方法なら、計画的なやりくりができそうです。
■4. 電子マネーやクレジットカードを使う
電子マネーやクレジットカードを使うとポイントが貯まり、お得なイメージがありますが、西山さんによれば「お金を使ったという感覚が麻痺してしまう」こともあるとのこと。
たしかに、現金よりもハードルが低くなりがちなこの2つの支払い方法。「電子マネーのチャージは月に1万円まで」「クレジットカードを使ったら専用の封筒に同額の現金を移しておく」など、使いすぎない工夫をしてみましょう。
いかがでしたか? 平成22年の文部科学省『子どもの学習費調査』によれば、大学生の年間生活費(学費・娯楽を含む)は、国立大学の実家生で約109万円、下宿で約171万円、私立の実家で約169万円、下宿で約236万円という結果に。
なかなか大きな金額ですから、仕送りが足りないと親に文句を言うよりは、上手にやりくりするほうが賢明でしょう。どうしてもムダ使いをしたい場合は、バイトなどで稼いだ自分のお金で日本経済を活性化するようにしてください。
【取材協力】
西山美紀
のべ400人を超える、お金が貯まる人・貯まらない人への取材・分析経験と、2歳、4歳の子どもを育てる母として日々の体験を踏まえた実用的な節約・貯蓄アドバイスが大人気。
(文・朽木誠一郎)