宮世琉弥、原菜乃華「『一旦やってみよう』というマインドは大事」#春からの君に伝えたいこと
人生の先輩である著名人の方々から、春から新生活、新しい学年が始まる大学生のみなさんに、エールを送る「春からの君に伝えたいこと」。
今回は3月15日に公開する映画『恋わずらいのエリー』でW主演を務めた、宮世琉弥さんと原菜乃華さんが登場。学生時代を振り返ってやっておいたほうがいいと思ったことや、新たなスタートを切るときに心がけていることを教えてもらいました。
▼鈴鹿央士さん、水瀬いのりさん、奥平大兼さん、もーりーしゅーとさんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと
宮世琉弥、原菜乃華が<学生の君に伝えたい3つのこと>
1.学生のうちに制服でテーマパークに行っておいたほうがいい
――学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことを教えてください。
宮世:制服でテーマパークには行っておいたほうがいい、絶対に。制服を着て行くことは高校生じゃなくてもできるんですけど、現役時代にやっておいたほうがいいんじゃないかなと思います。
原:それは絶対にやったほうがいい。私はやりました。
宮世:やったんだ(笑)。
原:なんかごめんね(笑)。あと気づいたことがあって、私は制服でテーマパークに行くのがすごく好きなので、同年代の友だちに「制服を着て行こう」と誘うことがあるんですけど、大学1年目くらいで「え〜!コスプレじゃん!私服でよくない?」と言われるようになるんです。一緒にやってくれる人がちょっとずついなくなってくるので、本当にやりたいと思ったら現役のうちにやっておいたほうがいいです。そしてそうやって遊びに行ったときや、学校での写真をいっぱい撮っておくのも大事だと思います。
2.「人にやさしく」を聞いて励まされた
――新生活を迎える学生が見て/聞いておいたほうがいいと思うものは?
宮世:音楽でいうと、THE BLUE HEARTSさんの「人にやさしく」。大変なときにたくさん聞いて、励まされましたね。歌詞がすごくストレートなので元気をもらいました。
原:なんですかね……。
宮世:(原さんが出演した『すずめの戸締まり』主題歌の「すずめ」を口ずさみ始める)
原:もちろんそれも観てほしいけど(笑)、私は新生活とか4月というと、ワクワクよりもちょっと悲しいイメージのほうが大きくて。慣れない環境に行かなきゃいけなかったり、大切な人との別れがすごく辛い、気分的に落ち込みがちな私は少しつらい季節なので、明るくなれるような曲を聞きますね。中学校卒業のときは、クリープハイプさんの「栞」を永遠に聞いていました。仲のいい友だちがすごく好きでカラオケでずっと一緒に歌っていたので、その曲を聞くといつも中学生時代を思い出します。
3.「一旦やってみよう」というマインドは大事
――新生活、新しい環境でスタートする際にやっておいてよかったなと思うことや心構えはありますか?
宮世:僕は緊張しながら現場に行きます。でもその緊張が意外と冷静さを保ってくれるんです。逆に緊張していないとミスしちゃったりすると思うので、その緊張は武器にしています。
原:私も新しい環境は割と苦手といいますか、難しいなと思うんですけど、「でもまあ一旦やってみよう」というマインドは大事かなと思いますね。あとは宮世さんと同じように、不安を無理に解消しようとしないこと。不安だからこそもっと準備しなきゃと思いますし、ネガティブなことは全然悪いことじゃないと思うので、その思考を否定せず、不安なら不安が解消されるまでやろうと思いながら現場に挑んでいます。
撮影に入るのがすごく楽しみだった
――3月15日におふたりがW主演を務める映画『恋わずらいのエリー』が公開されます。出演のお話を聞いたときはどう思われましたか?
宮世:王道のキラキラ系の学園モノに出てみたかったので、このお話が決まったと聞いたときは心から嬉しかったです。原さんとはこれで3回目の共演で、ご一緒できるのもすごく嬉しかったです。でもすごく仲悪くて。
原:なんでそういう嘘を言うの!やめてくださいよ(笑)。
宮世:本当に仲が良くて(笑)、この作品は内容がすごく濃いので、コミュニケーションを取れている状態から撮影に挑めたのはすごくよかったです。
原:私もこのお話を聞いたときは嬉しかったです。恋愛映画のヒロインになれたらいいなと思っていて、でもキラキラ王道ヒロインなんてできるかしらと思っていたところのこの作品で、「あ、エリーちゃんなら絶対できる」と思って(笑)。好きなものに対してパッとのめり込める姿勢だったり、割と妄想の世界にいることが多いという共通点もあったし、コメディチックなシーンも多くて、撮影に入るのがすごく楽しみだなと思っていました。宮世さんは初めての共演のときからすごくフレンドリーに、誰に対しても壁を作らず話しかけてくださって、エリーはオミくんとのシーンがすごく多いのでいろいろ話し合いながらできて楽しかったです。
――どのように役作りをしていったのでしょうか。
宮世:僕は裏表がない性格で(笑)、でもオミくんはすごく裏表が激しいじゃないですか。だからクランクインのときはちょっと心が痛かったです。なので、頑張って裏でも原さんにあえてツンデレになっていました。ツンデレだったよね?
原:だったかも。あえてだったんだ(笑)。
宮世:あえてツンにしていましたね。あと監督がツンデレな方なので、こっそりお手本にしていた部分はありました。
原:私はとにかく「モニターの目の前にいる監督の笑い声を聞くぞ」と意気込みながら毎日現場に行っていましたね。「もっと面白く、もっと変な顔をして」と言われることが多かったし、「そろそろレパートリーに飽きてきたな」と言われたりもしたので、挑戦状を毎日突きつけられているような気分で、「絶対に笑わせてやる!やってやるぞ」と思いながら頑張っていました(笑)。寒い時期の撮影だったので表情が固まらないように、毎朝顔を動かして準備体操をしてから現場に挑んでいました。
――先ほど宮世さんが裏でも原さんに“ツンデレ”を実践していたと話していましたが、具体的にどういうことをしていたのでしょうか?
原:毎日イジってきましたね。
宮世:原さんが撮影中に前ならえがどうのこうの、言い出したんですよ。
原:説明させてください、一旦(笑)。
宮世:長くなりますよ(笑)。
原:どうでもいい話なんですけど、私、前ならえに激烈なエモを感じる瞬間があって。学園モノって全校集会で前ならえをするシーンってあんまりないじゃないですか。でも学生時代って絶対に前ならえをして生きてきているわけで、それをした瞬間に体育館の匂いとか、靴がキュッキュッと鳴る音がパッと蘇ってきて、「あのとき、こういうことを思ってた」みたいなことをすごく思い出すから、「監督、ああいうシーンって入れられないんですか?」という話をしていて。
宮世:それを1ヶ月、毎日聞いているわけですよ。
原:そんなに話してないですよ!(笑)
宮世:そういうエモ話っていうのがすごくたくさんあるんですね。でも監督に話すと「キツいな」と言われて(笑)。
原:そうなんですよ。「キッツ!」と言われて(笑)。
宮世:実際にそんなことは思っていないんですけど、ちょっとツンモードが入っているときは「キツイですよね〜」と一緒にイジったりしていました。
座長として現場を引っ張ってくださる感じが頼もしい
――今回の共演で見えた新たな一面はありますか?
宮世:いい意味で、本当に変わってないよね。でも大人になったなという感じはします。最初に共演したのは3年前の高校生のときで、今は20歳。そこから写真集も出されてすごく大人な感じになって、「あ、成長してるな」というのは感じました。
原:ありがとうございます(笑)。宮世さんはびっくりするくらい大人っぽくなられたなと思って。
宮世:え、そんなに?
原:私は変わらないですけど(笑)、宮世さんはすごいなと思って。座長として現場を引っ張ってくださる感じは宮世さんが一緒なら頼もしいなとすごく思いますし、取材日でもすごく話を広げてくださるので、本当に頼もしい兄貴のような存在だなと思います。
宮世:おお〜。僕も思い出したんですけど、原さんは前に共演したときはすごく人見知りだったんです。でも今回は僕がクランクインする前から原さんが撮影をしていて、僕がヘアメイクをしてもらっているときに、原さんから学生役の方たちを「ごはん、一緒に食べよう」と誘っていて。それにびっくりして、すごく変わったなと思いました。
――同世代の方が多い現場ですが、共演者のみなさんとの印象的なエピソードはありますか?
原:オミくんは(ほかの共演者と)そんなに一緒になってないよね。
宮世:そう、監督から本読みのときに「琉弥が引っ張れ」と言われて「わかりました!」と意気込んでいたんです。でもいざ現場に入ると絡むシーンがまったくなくて、原さんのほうがみんなと仲良くなっていて、寂しかったです。
原:やっぱり文化祭のシーンとか楽しくて。
宮世:あ、いないです、僕(笑)。
原:セットも本当にすごくて、夢に見た憧れの文化祭という状況での撮影でしたね。あと(紗羅役の)白宮みずほさんとはアニメの話で盛り上がりまして、後半は本当に役と役のような関係になっていました(笑)。盛り上がり方が私と同じですごく嬉しかったですし、「このアニメの中でどのキャラクターが好きですか」と聞いてくださって「このキャラがすごい好きで」と話したら、みずほちゃんが持っていたのとお揃いの巾着をクランクアップのときにプレゼントしてくださって、それがすっごく嬉しくて!しかもお手紙と一緒に。キュンとしましたし、すごく嬉しくて大切に使っています。
宮世:ちなみに今、SNSで撮影日誌みたいことをやっているんですよ。文化祭の撮影では僕がナレーションをしたんですけど、「その撮影いなかったし、かなしい」と思いながら読みました(笑)。
原:だからめずらしく原稿通りに読んでいたんだ(笑)。
宮世:めずらしく?(笑)
原:いつも自分の感想とか面白いことをたくさん言ってくださるんで、なんか本調子じゃないなーと思って(笑)。そういうことだったんだ。
宮世:全然わかんなかったから(笑)。
新生活を前向きな気持ちでスタートするのにぴったりな作品
――おふたりはエリーのような妄想大好き女子をどう思いますか?
宮世:なんでもかんでもつぶやかれたら困りますね(笑)。
原:妄想だから。現実のことじゃないから(笑)。
宮世:でも意外とリアルじゃん(笑)。
原:リアルかな?(笑)でもいいですよね。文章力というか、読んでいるときに「あ、素敵だな」と思う、読み手をグッと引き込む文章を書ける方って本当にすごいなと思っていて。想像力がすごいですし、面白いつぶやきを書いていてフォロワーも結構多くて(笑)、エリーちゃんは「自分なんか」と思っているかもしれないですけど、私から見たらすごく羨ましい才能を持っている子だなと思います。引っ込み思案なところはあるんですけど、行動力があってまっすぐなところも好きです。
――おふたりは妄想することはありますか?
宮世:いっぱい妄想しちゃいます。僕、最近アニメを見るのにハマっていて、もし自分がそのキャラになったらどういう能力を使うんだろうと思いながら寝落ちしています。最近でいうと、『ジョジョの奇妙な冒険』ですね。昔からずっと好きで1部から見直したんです。だから今はもう『ジョジョ』の世界に引き込まれちゃっていますね。
原:私もありますね。
宮世:前ならえを思い出して妄想?
原:それもあります(笑)。あと学生時代のことで、「制服でもうちょっといろんなところに遊びに行けばよかったな」とか「文化祭でこういうこと、やってみたかったな」みたいなことを考えたりします。
――では、オミくんのようなウラオモテ王子は周りにいますか?
原:要はギャップってことですよね。ギャップがあるのは素敵なことだと思いますね。表ではすごく静かだけど、2人きりになったらよく話してくれるとかはキュンとする女の子は多いと思います。
宮世:うまいですね〜。なるほど、そういうことか……じゃあそういうことですね(笑)。
原:普段は静かだけど、仲良くなったら結構話してくれる子とかはかわいいよね。
宮世:かわいいですね。
――宮世さんは裏表がないとおっしゃっていましたよね。
宮世:僕、悪い癖で親友とかだと思ったことそのまま言っちゃうんですよ。言わずに一緒にいるのが気持ち悪いので、その人を思って正直に伝えちゃうんです。
原:素敵なことだと思う。
――最後に、新生活を頑張る学生に向けてエールをお願いします!
宮世:原さん、最近写真集を出したんです。その写真集を見たら本当に元気になると思うのでみなさん是非!
原:適当だな! おなか空きはじめちゃった?(笑)
宮世:しかも重版が決定したらしいんですよ。すごいじゃないですか。だからみなさん、もっとその写真集を見て、毎日めくって元気を出してほしいです。
原:映画の宣伝をしてください(笑)。
宮世:そっか(笑)、とりあえず写真集は置いといて。
原:置いといてください(笑)
宮世:『恋わずらいのエリー』を見て元気になってもらって、もしかしたら僕も映画館にいるかもしれないので、会ったら話しかけてください!
原:オミくん役の宮世さんにとにかくキュンキュンできる作品だと思いますし、オミくんもエリーもすごくピュアで真っ直ぐだから、見ているこっちがすごくニヤニヤしちゃうようなかわいらしい2人なんです。ちょっとドキドキもできるけど、コミカルなシーンも多くて、新生活を前向きな気持ちでスタートするのにぴったりな作品だと思うので、そういうところに注目していただけたらなと思います。
宮世琉弥さん、原菜乃華さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!
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PROFILE
宮世琉弥
2004年1月22日生まれ。宮城県出身。2019年にドラマ「パーフェクトワールド」で俳優デビュー。翌年2020年に出演したドラマ「恋する母たち」では仲里依紗の息子役を演じ注目を浴びた。主な出演作に「ナイト・ドクター」(21)、「村井の恋」(22)、「君の花になる」、などがある。4月10日に1stアルバム『PLAYLIST』でメジャーデビューが控えている。
PROFILE
原菜乃華
2003年8月26日生まれ、東京都出身。2009年に芸能界入り。『はらはらなのか。』(17)で映画初主演を果たす。主な出演作に、『罪の声』、「ナイト・ドクター」(21)、「真犯人フラグ」(21)、「ナンバMG5」、「村井の恋」(22)アニメーション映画『すずめの戸締まり』(声の出演・岩戸鈴芽役)、映画『ミステリと言う勿れ』(23)、「どうする家康」などがある。
映画『恋わずらいのエリ―』2024年3月15日(金)全国公開
©2024「恋わずらいのエリー」製作委員会©藤もも/講談社
学校イチのさわやか王子・オミくん(宮世琉弥)を眺めつつ、彼との妄想を“恋わずらいのエリー”の名前でSNS上でつぶやくのが日課の妄想大好き女子・エリー(原 菜乃華)。ところが、パーフェクトだと思っていたオミくんは、実は口が悪いウラオモテ男子だった! しかも、超恥ずかしい妄想が彼にバレてしまい、絶体絶命の大ピンチ…のはずが、「その妄想、叶えてあげてもいーよ?」と、オミくんはエリーを面白がり、まさかの急接近! 最初こそオミくんの裏の顔にショックを受けたエリーだったが、彼の飾らない素の部分を知っていくうちに恋心も妄想も、さらに膨らんでいく。そんなある日、ちょっと変わったクラスメイト・要くん(西村拓哉)に“恋わずらいのエリー”であることがバレてしまう。
エリーに興味を持った要くんは、急に距離を詰めて「友達になって」と迫り、まさかの三角関係…?!
果たして、オミくんとエリーの恋の行方は…?
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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子