山下幸輝「18歳はコンテストでグランプリになるために必死になっていた時期」#18歳のころ

編集部:あこ

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著名人の方々に、自身の18歳のころを振り返っていただく連載企画“18歳のころ”。大人と子供の狭間でもある18歳は、未成年から成年年齢に変わる歳でもあり、多くの人が高校を卒業して新しい道を歩むタイミングでもあります。憧れのあの人の18歳のころを知ることで、これからの人生を送る上でのヒントを見つけられるかもしれません。

今回は映画『TOKYO, I LOVE YOU』で初主演を務めた山下幸輝さんが登場。この業界に入るきっかけとなった大事な1年、18歳の頃を振り返り、好きなものを突き詰めてきたからこそのアドバイスをくれました。

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俳優・山下幸輝の18歳のころ

18歳はコンテストでグランプリになるために必死になっていた時期

――18歳の頃を振り返って、印象に残っていることはありますか?

ちょうどコロナ禍だったんですよ。そんな中でジュノン・スーパーボーイ・コンテストの選考会が始まって、だから18歳はコンテストに必死になっていた時期ですね。そのことしか考えてなかったです。コロナ禍での新しい投票の仕方を始めるのにジュノンさん側も試行錯誤されていて、僕らも映像審査があったりしてすごく難しかったんですけど、それすら楽しくて。ただただグランプリになるためにグワーッと頑張れたので、やりがいのある期間でした。

――そのときの自分に声をかけられるとしたら、何を言ってあげたいですか?

「その調子で頑張り〜!」ですかね。「もっと頑張りや!」じゃなくて、「そのペースでええよ。なんならもうちょっと緩めてええんちゃう?」って。甘えさせてあげるわけじゃなくて、「休めるときに休みや」みたいなことを伝えてあげたいです。

――山下さんから18歳の読者へ、エールをお願いします!

高校を卒業して大学に入って、新たに大人としてのスタートが始まると思うんですけど、学生の頃に打ち込んでいたものだったり、自分が好きだなと思ったことはどうかできるところまで続けてほしいなという勝手な願望がありますね。僕もそうなんですけど、それっていつか絶対に力になるし、未来の自分がちょっとこけたときに助けてくれたりするんですよね。だから好きだなと思うことはどんどん突き詰めて、そのまま楽しみつつ継続していけたら、何か花が咲きそうなときにそれがまたグッと後押ししてくれると思います。

ただ見えることだけをまっすぐにやっていた

――11月10日には山下さんの初主演映画『TOKYO,I LOVE YOU』が公開されます。主演という話を聞いたときの心境は覚えていますか?

素直に嬉しかったですね。上京して間もないときにお話いただいて、しかも長編で不安も多少ありましたけど、監督さんが「山下くんじゃないとやらない」と言ってくださったので、その気持ちをガシッと受け止められたし、監督さんもすごくいい方で熱い部分が合うので「この監督さんとだったらやりたいな」と思いました。

――監督が「山下さんじゃないとやらない」とおっしゃっていた理由は聞かれましたか?

自分で言うのはあれなんですけど、「まっすぐなところが(今回演じた)リヒトとすごくマッチングしてる」と言ってくださったんですよね。確かにそのときはこの仕事のことを何もわからない状態で、ただ見えることだけをまっすぐにやっていた気がします。

――今回演じたリヒトはご自分と似ていると思いますか?

友人、人が好きみたいなところとか、ひとつのものに向かっていくまっすぐな思いはすごく似ています。

――撮影はいつ頃だったのでしょうか?

『君花(君の花になる)』が終わった次の日がクランクインで。まだ演技のリズム感があった状態なのはよかったんですが、『君花』では関西弁だったから、そこの切り替えが難しいところもありました。今回は大東京生まれのキャラクターなので(笑)。

――演技経験が少なかった中で、プレッシャーはありましたか?

ありましたね。それこそ『君花』で(高橋)文哉くんがやっていたようなみんなをまとめる作業を次は俺がしないといけないというのが「大丈夫かな?」と思ったし、まず何をすればいいか分からないから、それこそ文哉くんやいろんな先輩方に現場での僕自身の居方とかをたくさん聞いて。でもそうやって考えているほうがうまくいかないことのほうが多くて、意外とナチュラルな感じでいたほうがいいんだなと感じました。

――作品に入る上でいろんな作品をご覧になったそうですが、学びがあったことや役立ったことはありますか?

リヒトは帰国子女なんで身振り手振りや目線の外し方を大袈裟にやっていて、そういうオーバーリアクションを学べる作品をたくさん見た気がします。でも外国の方はそれを大げさだと思ってやっていないから、ナチュラルにそうでありたいなと思って観ていました。監督は海外で映画を撮られていて英語もめちゃくちゃ喋れる方なので、それはすごく喜んでくださいましたね。「その感じ、すごいわかるよ!」と言う感じも僕が想像していたオーバーさがありましたし(笑)、そうやっていろいろ話し合いながら撮影しました。

これからは1対1で話すようなシーンももっとやりたい

――この作品を通して、演技の面白さを感じたことはありますか?

病院やバーで親友みんなで話しているシーンは、めっちゃコミュニケーションを取っているなと思ったし、撮影してない前室でも「こうやってやろうね」と会話していたので、その時間はすごく有意義でしたし、楽しかったですね。

――そういう雰囲気は作品に入られてすぐにできたんですか?

共演者のみなさんが積極的に作ってくれました。俺は逆に「今話しかけて大丈夫かな?」と気にしちゃうタイプなんで(笑)、みなさんが積極的に来てくださったから俺も頑張ろうと思ってたくさん話しました。今回は友人の病気を治すというひとつのことに向かって進む作品なんですけど、僕が今まで出演させていただいた作品ってグループでのシーンが多くて、そういう物語が大好きなんですよね。だけど逆にこれからは1対1で話すようなシーンも、もっとやりたいなと思いました。

――ダンスシーンもこの映画の見どころだと思うのですが、撮影時のエピソードを教えてください。

ひとりでダンスを踊ることって1分、長くても1分半くらいなんですけど、今回は2分間踊り続けていて。パワフルで激しいダンスナンバーで結構な練習を重ねて、それこそダンスが好きだから振りもすぐに入ったし、今までやってこなかったジャンルだったんで楽しさも感じつつ撮影に挑みました。カメラ一台で撮ったんですけど、カット数がめちゃくちゃあるだろうから撮影時間が押すかなと思ったんですよ。でもスンッと終わって。あれを10回、20回お願いしますと言われたら、頑張りますけど「体力持つかな」とちょっと不安も感じちゃうので、それを1、2回で撮ってくださって、いい完成度のままお届けできるのはスタッフさんに助けていただいたおかげですし、とにかく楽しかったですね。

――役として踊っているのは、普段山下さんとして踊るときと気持ちの面での違いはありますか?

一緒ですね、もちろんその役になっているんで、踊る直前までもちろんリヒトですし、舞台に立っているのもリヒトなんですけど、「わー!」「キャー!」とか歓声が聞こえている瞬間は意外とそれをちゃんと受けてやっているというか、こっちが放出したパワーが観ている人に届いて、こっちに返ってきてまた受け取るというエチュード感覚で。そのリハはなかったので新鮮な気持ちでやり取りしていましたし、そこはいつもダンスをやっている山下幸輝と全然変わんないです。

ダンスはただただ好きでやっていた

――今回オムニバスという形でいろんな愛の形が描かれていますが、山下さんが印象的だった関係性は?

家族愛、親子愛かな。すごく愛されてここまで育ってきたので、共感しましたね。子どもの親に対する意外な思いや親から子どもへのまっすぐな愛だったりとか、俯瞰で見ても「あー、すごいわかるな」と思いました。でも僕、反抗期はなかったんですよね。だから子どもが親に反発するシーンは「へえ〜」というか(笑)、新鮮に観ていました。

――最初のナレーションで「かつて俺は何も迷うことなくこの故郷を出た 夢を叶えるまでは決して帰ってこないと決めて」とありましたが、これまで山下さんご自身が「これを達成するまでは絶対に諦めない」と決めた経験はありますか?

ダンスかな。小学校からやっているんですけど、そのときは近くのスタジオで友だちと一緒に踊るのがただただ楽しいという習い事感覚でやっていて本気じゃなかったし、ダンスに対する愛は全然なかったんです。でもお姉ちゃんが高校でダンス部に入って、そのダンス見て「もう一回ちゃんとやりたいな」と思って、同じ高校を受験して入って、そこからめちゃくちゃ楽しくなったんです。いろんな動画を見たり音楽を聞いたり、ダンス部には部員がたくさんいて、いろんな刺激をもらう中で「もう絶対にダンスやめないぞ」と思っていましたね。むしろ楽しすぎてやめられないみたいな(笑)。僕がやっていたのはロックダンスっていうジャンルなんですけど、その基礎練とか、アイソレーションやストレッチ、リズムトレーニングの練習は周りから「一皮むけたね」と言われるまで絶対にやめないでおこうと思っていました。

――頑張り続けるモチベーションになったものはなんですか?

これは完全に、ダンスに対する愛情なんですよ。うまくなるためにいろんな音楽を聞いて「これで踊ってみよう」と考えたり、みんなが遊んでいる中で僕はいろんな大会やダンスバトルに挑戦しに行ったりしていて、でもそれは誰かに負けないためじゃなくて、ただただ好きでやっていたんですよね。そういう愛情は今のお仕事でもモチベになっています。

――リヒトたちは親友の病気を治すため、ひとりずつ100万円を集めることを決めますが、もし山下さんが「100万円集めて」と言われたらどうしますか?

この映画を見てくれた方から1円もらうとか。映画館を出るところにボックスを置いといて入れてもらうんです。「100万人見に来てください!」ということで(笑)。

山下幸輝さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!

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PROFILE

山下幸輝

2001年11月7日生まれ、大阪府出身。2020年に開催された第33回『ジュノンボーイコンテスト』でファイナリストとなる。2022年にはドラマ「君の花になる」で初の連続ドラマにレギュラーで出演。その後もドラマ「沼る。港区女子高生」、「ガチ恋粘着獣」、「最高の生徒〜余命1年のラストダンス〜」、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」など立て続けに出演している。

映画『TOKYO,I LOVE YOU』
11月10日(金)全国公開

日本の首都「東京」―この大都市のいくつかの街角で起こる、恋人、親子、親友たちの愛にまつわる物語。東京タワー、新宿界隈、お台場を舞台にした 3 つのオムニバスが、時に交差して描く人間賛歌!日本に帰国したばかりのダンサー・リヒト(山下幸輝)が、余命 3 ヶ月と診断された脳腫瘍に苦しむ親友・シモン(松村龍之介)を救うために、幼馴染の親友たちハル(羽谷勝太)、ノア(坂井翔)、ユージン(下前祐貴)、レイ(島津見)、ダン(西村成忠)と力を合わせ、高額な手術費を工面しようとする。そして、リヒトと 5 人の親友たちが力を合わせ、シモンの命を救うための手術費を何とか稼ぎ出せる!と、いうその決定的な瞬間に、リヒトたちの運命の歯車を狂わせる出来事が起こってしまう・・・

果たして、リヒトを始めとした東京の様々な街で暮らす主人公達は、迫りくる危機と試練に抗い、自分達なりの愛を貫き通す事ができるのか?

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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子

編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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