「現実の世界に私はもう存在していない」【約束の歩道橋で、君ともう一度:2話】 #Z世代pick小説
プリ小説ピッカーのまえれなです。今回紹介する小説は、青春ファンタジー作品『約束の歩道橋で、君ともう一度』。
覚えているのは自分の名前だけ。自分が死んだ理由もなぜここにいるかも思い出すことができない幽霊・実莉。そんなひとりぼっちの実莉に幽霊が見えるという青年ハルが現れる。ハルに導かれながら生前の自分の記憶を取り戻そうとするが…。
連続テレビ化もされた人気ケータイ小説「いつか、眠りにつく日」や「この冬、いなくなる君へ」などで知られる小説家・いぬじゅんさんの作品。幽霊にも人間にもそれぞれドラマがあって、そのひとつひとつを知るたびに、切なくも温かくもなる。人間の優しさを感じられるお話です。
今回は『約束の歩道橋で、君ともう一度』(プリ小説)より、一部を抜粋してご紹介します。
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『約束の歩道橋で、君ともう一度』
気づけばこの場所ー歩道橋の上に立っていた。覚えているのは自分の名前だけ。なぜ自分が死んだのか、なぜここにいるのかも思い出せない。ひとりぼっちの幽霊・実莉の前に現れた青年・ハルは、霊感が強いので幽霊が空にのぼる手伝いをしているという。ハルに導かれながら実莉は自分の記憶を取り戻そうとするが……。
著者:いぬじゅん イラスト/雨森ほわ
作品ページ:https://novel.prcm.jp/novel/WrCF4dwHQ1MieBNorKLU