【就活準備生必見】企業や社会を深く理解するための「一歩先の企業研究のススメ」
「どんな企業で働きたいか?」を考えるとき、ビジョンや理念などの「想い」を紐解くことは、企業を知るきっかけに。とはいえ、ウェブサイトの情報だけでは見えないことがあります。そんなときは、企業が提供する「商品」や「サービス」に着目を。特に「BtoC」といわれる企業のものなら、自分で商品に触れ、体験することができます。そうすることで、見えてくることとは? 就活中の学生が企業を訪れて商品を体験し、社会人の先輩にアドバイスを受けながら、企業研究につなげるコツをさぐりました。
私たち、ただいま就活中の大学3年生
大塚さん
マスコミや商社、銀行、旅行など、いろいろな業界を見ています。これから志望業界を絞っていきたいです。
井上さん
IT業界や航空業界に興味がありますが、さらに視野を広げながら就活を進めていきたい!
大垣さん
アイディアを練ることが好き。企画職やプランナー職など、自分の得意を生かした仕事に就きたいです。
石田さん
メディアや広告業界が気になります。最近、飲食系のコンサルティングがあることを知り、こちらにも興味アリ。
\就活中の学生がリアル体験/
商品から企業の「想い」をひもとく
学生のみなさんが訪れた企業は……
株式会社ファンケル
無添加化粧品、サプリメント、青汁、発芽米など「美」と「健康」にかかわる事業を展開。研究開発・製造・販売・サービスまでの一連の流れを自社完結し、自分たちの想いを込めた商品を自らつくり上げ、自信をもってお客様に提供し続けています。
私たちがご案内します


株式会社ファンケル 人事部採用グループで新卒採用を担当しています。みなさんの就活のお悩みを解決できるアドバイスができればと思っています。
みんなの「就活あるある」。こんなことで悩んでいます
人に会ったり、商品やサービスにふれたり。 「リアル」じゃなければ、わからないことがある
みんなは就活で困っていることはありますか? 僕はコロナ禍で先輩とのつながりが少ないこと。企業研究として、会社のウェブサイトをチェックしたりするけれど、それだけでは具体的にわからないことがあって。自分と同じ業界を志望して就活した先輩の生の声を聞いてみたいなと思うんです。
私も同感です。インターネットで情報は集められても、それだけで自分にフィットする会社なのかを見極めることって、難しいですよね。
SNSでは就活にまつわる情報が出てくるけれど、たくさんありすぎて、どれが正しいのかと迷ってしまうこともあります。
友だちと就活について話していても、人によって志望業界が違うので、それぞれのやり方で進めればいいのではないかと思いつつ、焦ったり、不安になりますよね。
インターンに行くと、印象が大きく変わるケースもありますよね。業務のことだけでなく、そこで働く人や会社の雰囲気も理解できて、「イメージと違う」と感じたこともありました。
インターン先の社員の方が生き生きとしていると、「働く人を大切にする会社なのかな」と思ったりもします。
インターンでは課題が出されることがありますが、その内容には、きっと「この会社は、何を大切にしているのか?」が表れていると思うんです。それも企業を知るきっかけになるのかもしれませんね。
自分の手で商品を体験して、企業の「想い」を想像してみよう
みなさんはインターネットで調べたり、インターンに参加したりと、いろいろな企業を見ていらっしゃると思います。ファンケルは化粧品や健康食品など、多様な商品をお客様にお届けしている会社です。どの商品にもファンケルの「想い」が込められています。
僕は、ファンケルといえば「無添加」というイメージがあります。創業者の池森賢二さんのご家族が化粧品で肌の調子をくずしてしまって、それをきっかけに無添加の化粧品をつくろうとしたんですよね。「無添加で、肌に良いものを」というこだわりを強く持っているんだなということは感じていました。
その通りです。今日は実際に、ファンケルの商品のどんなところに私たちの「想い」が表れているのか、一緒に探ってみましょう。
ファンケルは現在、通信販売や直営店舗、ドラッグストアなどで商品を扱っておりますが、創業当初は通信販売のみで展開していたんです。
そうなんですね。箱を開けてすぐわかるところに「いつもありがとうございます」というメッセージが書いてありますね。お客様への心遣いが伝わってきます。箱に商品がきれいに収められていて、なんだか気持ちがいいです。
よくお気づきですね。もともと対面販売がなかったからこそ、お客様とのコミュニケーションをとても大切にしていました。そうした姿勢は、今もいたるところに表れているんです。
私が気になったことは、化粧品が入っている紙製の箱についてです。ミシン線が入っていてあけやすいことと、開くと箱の内側に説明書きがあるので、紙の削減になっているなと思いました。利便性を損なわずに環境に配慮されていて、素敵です。
それもこだわりの一つです。小さなことでも積み重ねていけば、やがて大きな削減につながっていくと考えてのことです。
商品容器についても同様です。品質を守るにはどうしてもプラスチックを使わざるを得ないのですが、例えば、「マイルドクレンジングオイル」の容器は以前よりも薄くして、プラスチックの使用量を削減しています。品質を守りながら環境にも配慮した商品づくりを進めています。
最近では、どの企業でもSDGsへの取り組みは盛んになっています「SDGsの目標のうち、どの項目に貢献しているのか?」といったように、他社の企業研究をするときも、こうした視点から見てみると、より深く理解できると思います。
僕はファンケルの化粧品を手にしたのは初めてなのですが、容器のふたがテープやリングで密封されていて、びっくりしました。
先ほど石田さんが言ってくれたように、ファンケルのこだわりは「無添加」です。防腐剤などの添加物を配合しない無添加だからこそ、新鮮な状態で使っていただくために密封状態でお届けして、お客様にふたをセットしてもらったときに初めて開封されるという仕組みになっています。
もう一つ、気になったことは、化粧液についてです。容器を傾けて底をトントンと叩くと適量が出てくるんですね。はじめは「少ないかも?」と思ったのですが、肌に伸ばすとちょうど良くて。
容器の構造が一度の使用で使っていただきたい適切な量が出てくるようになっているんです。お肌のケアが初めての男性の方など、誰にでも使いやすくなっています。
あ、「カロリミット」! これもファンケルの商品なのですね。このサプリメント、私の家族が毎日飲んでいます。
サプリメントに関しては「お客様が飲みやすいものを」と、研究を重ねて改良を続けているんですよ。日常的に摂取するものだからこそ、粒は小さめで、丸みを帯びた角のない形状にしているんです。
商品やサービスから見えた企業の姿。
みんなの企業研究、その成果はいかに?
「無添加」や「正直品質。」といったファンケルさんならではのキーワードはふだんから見聞きしていたけれど、想像以上に商品に表れていることにおどろきました。
ファンケルさんの商品はどれも美と健康にフォーカスしていますが、美も健康も、短期間で結果が出るものではないからこそ、継続して使ってもらう必要があるのかなと思います。化粧品の使いやすさやサプリメントの飲みやすさなどを追求して、愛用してもらえる工夫を重ねていることがうかがえました。そうした積み重ねは、商品のファンを増やすだけでなく、会社への信頼度アップにもつながるのだと思いました。

実際に商品にふれてみると、それを使うお客様への思いや配慮がとても感じられました。ファンケルさん以外の商品にも、それをつくっている企業ならではのこだわりがきっと表れているはずです。これからはどんな商品でも、普段からチェックしてみたいなと思いました。飲料の容器やラベルも今思うと環境へ配慮されている商品が登場してますね。
私も、そうした視点を持って企業研究をしてみたいなと思いました。どの企業でもウェブサイトで企業理念を紹介していますが、それらと商品やサービスをリンクさせながら考えてみるのも良さそうです。
僕はこれまでの就活でも、行動指針や企業理念もこまめに見るようにしていたんです。BtoBでもBtoCでも、お客様がいることには変わりはないはずなのに、お客様第一なのか、それとも利益重視なのかによって、理念や指針の軸の置かれ方が違ったり。同じ業界でも、いろいろな企業を比べると発見があったりして。その企業がどれだけお客様に耳を傾けているのか、そういうことが理念や指針を見るとわかるような気がして。
素晴らしい着眼点ですね。ファンケルの創業理念は「正義感を持って世の中の「不」を解消しよう」です。店舗や通販でいただいたお客様のご意見はすぐに反映するようにしたりと、常にお客様第一で商品づくりをしてきました。今日、みなさんが商品を通じて気づいてくださったことは、どれもさまざまな「不」を解消しようと、一貫して取り組んできた結果でもあります。
もう一つ、経営理念として「もっと何かできるはず」を掲げています。商品だけでなく、社会や環境に対しても、ファンケルで働く一人ひとりが「まだまだ自分たちにできることがあるはず」という思いを持って仕事に取り組んでいます。
今日は商品を体験したり、その商品を生み出す会社のみなさんと深くお話したりできたことで、「実体験に勝る企業研究の進め方はない!」ということを実感しました。今後の就活にも生かしていきたいです。
4人の学生が見つけた 手ごたえがつかめる企業研究のコツとは?
ウェブサイトの情報だけでは、企業の魅力や本当の姿は見えてこないことを実感しました。
商品やサービスは、企業の「想い」の表れ。自分の身近にある物事も見つめ直してみると、企業研究のきっかけになりそうです。
商品を手にしてみたら、「自分はここが好きだな」と思える共感ポイントがありました。そうした興味や関心が、自分にフィットする企業を見つける手がかりになるのかも。
会社の理念とそこで働く人の熱意が合致することで、初めて100%の商品やサービスが生まれるんですね。「理念」「人」「商品・サービス」を、バランスよく見ていきたいです。
就活中の学生のみなさんへ ファンケルのおふたりからのアドバイス
企業研究にはさまざまな方法がありますが、商品やサービスだけでなく、お客様やお取引先に「具体的に、どのように貢献しているのか?」というところまで調べてみて、「自分もこんなふうに貢献していけたら嬉しい」と感じられる企業を探してみることもおすすめしたいです。自分の価値観と、会社の価値観がマッチしているかがわかりますし、やりがいを持ちながら働くことができるはずです。
自分の目で見て、触れて、聞いてみたり、企業や店舗に実際に脚を運んでみることは大切だと思います。そこで体験して感じたこと、考えたことが企業研究にもつながっていくはずですし、どのような会社が自分に合っているかがわかると思います。合っていれば、自分が自分らしく、生き生きと働けるはずです。そうした視点でも企業研究を進めてもらえたらと思っています。
提供:株式会社ファンケル