「日本のヨーグルト市場を牽引する」という魅力。若手マーケティング担当に聞く仕事のやりがい【株式会社 明治】
所属部署:マーケティング本部 乳酸菌マーケティング部 ヨーグルトG
経歴:2018年 慶應義塾大学経済学部 卒業。同年株式会社明治に入社。 北日本支社にて市販乳製品の営業に従事した後、2021年よりヨーグルト事業の事業運営に従事。
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回は、株式会社 明治で働く先輩社会人にインタビュー。
マーケティング本部乳酸菌マーケティング部ヨーグルトグループで働く武井蓮さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
――武井さんは、どんな学生時代を過ごしていたんですか?
※日本学生選手権
中学から大学まで一貫校だったこともあって、高校卒業までぬくぬくと生活していました(笑)。大学からはその反動からか「新しいことに挑戦したい」と思い、文化祭実行委員を務めたり、学外ではトライアスロンのチームに入って日本選手権出場を目指して練習に励んでいました。
とにかく視野を拡げたく、病院の救急外来の受付や、雑誌のカメラマンなど、様々なアルバイトにもトライしました。
――学生時代に一番頑張ったことは何でしょう?
※日本学生選手権
トライアスロンですね。トライアスロンは水泳と自転車と陸上の複合競技ですが、大学から始めた自分は、各競技の経験者であるライバルに対してビハインドがありました。ビハインドを埋めるための課題の整理・練習には、分析力と体力が必要でした。
――ゼロの状態からどうやって日本選手権を目指したんですか?
まずは自分の実力を一度整理して、目標達成にはどのような取り組みが必要か、いつまでにどのくらいの成績を出さないといけないのかを明確にした上でスケジューリングしました。具体的には1年間で関東ブロックでの順位を170位上げるための予定表を組み、日々の練習に励みながら、トライ&エラーを繰り返しました。結果として計画通り全国大会に出場することができました。
――では、仕事で役に立っている学生時代の経験があれば教えてください。
トライアスロンです。課題解決に向けて必要な取り組みの整理、スケジューリング管理能力はまさにトライアスロンで得た知見が活きていると思います。
――何か就活前にやっておいたほうがいいことはありますか?
※就活時に使用した、愛犬との思い出
就活は、自分の人生を振り返るチャンスです。自分のモチベーションの源は何か、逆にモチベーションが下がるのはどんなときかなど、自分の学生時代を振り返ったことで自分のことがわかった気がします。
ちなみに、僕は自己分析した結果「実際にやってみる」という言葉が自分のキーワードだということがわかりました。元を辿ると、小学生の頃に見ていた番組の中で、「実際にやってみた」というフレーズが出るコーナーがあったのですが、僕はそれが大好きでした。
今でも「実際にやってみる」という言葉が大好きです。「興味が湧いたことは、とにかく体験してみて、視野を拡げる」ことを大切にし、そこで得た経験や人脈こそが自分自身の強みとしています。判断に迷ったときは実際にやってみています。
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
※学園祭実行委員時代
「日本で最も多くの人の健康な毎日を支えられる仕事」ができると思ったからです。高校時代はボート競技でキャプテンを務めていたのですが、全国大会直前で大きい怪我をし、一度すべてを諦めなければならない状況に陥ってしまったことがあったんです。
そのときは絶望感がすごくて、落ち込みました。でも、コーチが食事メニューの改善をはじめ、健康的な身体づくりをサポートしてくれたおかげで、またスポーツにチャレンジできる身体に戻れました。そんな原体験があり、「チャレンジを健康な食生活で応援する仕事がしたい」と思いました。
――今のお仕事の内容について教えてください。
※仕事で打合せ中
マーケティング本部乳酸菌マーケティング部に所属していて「明治ブルガリアヨーグルトブランド」を中心としたヨーグルト事業の運営をしています。戦略の立案から実行まで、まさに0から100まで関わる仕事です。
――この仕事ならではの特徴的な作業を教えてください。
乳酸菌マーケティング部は、会社の中でも一番関わる部署が多いところだと思っています。研究所、開発部、営業本部と関わりながら商品戦略・販売戦略を決めたり、生産部や技術部と協議し中長期の投資立案をおこないます。
ここまで幅広い仕事を担うことには、正直衝撃を受けました。今も毎日勉強しながら取り組んでいます。
――実はあまり知られていない仕事の「秘密」があれば教えていただけますか?
※ヨーグルトの正統、明治ブルガリアヨーグルト
「明治ブルガリアヨーグルト」のブランドには細かいレギュレーションがあります。例えばパッケージの色のトーンやロゴの扱い方、使っていい原料などが決まっているんです。明治ブルガリアヨーグルトが、ヨーグルトの本場ブルガリア由来の乳酸菌を使用した「ヨーグルトの正統」であることを伝え続けるとともに、お客様に「明治ブルガリアヨーグルトはおいしくて、安心して食べられる」と感じて頂くための大切なルールです。
もちろん、時代とともに変化するニーズも踏まえて商品づくりにあたっています。
――今の仕事のやりがいを教えてください。
ヨーグルト市場そのものを創造できるという点ですね。国内のヨーグルト市場では、ありがたいことにトップシェアを維持しています。明治ブルガリアヨーグルトや明治プロビオヨーグルトなど、ヨーグルト市場を作ってきた過去とこれからに責任を持ちながら、挑戦を続けていきたいと思っています。
――この仕事の面白いと思う点や魅力を教えてください。
社内外問わず様々な立場、考え方の人に出会えることです。新しい人に出会うと、新しい考えに触れられますし、そのたびに着実に成長できていると感じています。
また、以前の営業時代の経験も踏まえて、マーケティング部にきてから一層全社一丸となって目標に向かっていくことの大切さを理解できました。
――今の仕事に求められるスキルは何でしょう?
第一にポジティブ思考や積極的な姿勢ですね。僕自身課題が山積みで、まだ仕事が身体の一部になりきっていないというか、もっと仕事との距離を縮めなければいけないと感じています。
データの分析力もあるといいですね。今は何歳のお客さまが何時頃に商品を買っているのかデータでわかる時代です。膨大なデータをもっとしっかり分析して、よりよい商品開発に有効活用するためには分析力が不可欠です。
――これまでで一番印象に残った仕事を教えてください。
自分で考えた新商品が市場に出ることに尽きますね。私は「明治ブルガリアヨーグルト」の中でも、フルーツが入っているタイプのヨーグルトを担当しているのですが、やはり自分で手掛けた新商品が発売されるのは感慨深いものがあります。
――オフタイムの過ごし方を教えていただけますか?
プライベートではウエイトトレーニングをしています。ボディビルダーになりたいわけではなくて、体型維持が目的です。ただ「健康的な食生活を送って、適切な運動をしていれば綺麗な身体が維持できるよ」ということは、ヨーグルトのマーケティング担当として証明したいと思っています(笑)
――プライベートの中で、仕事に活かされているなと思うことはありますか?
ウエイトトレーニングをやっているおかげで「これくらいのたんぱく質を摂れば、これくらいのカラダが作れる」ということが大体わかります。商品開発の場ではもちろんエビデンスが伴う話しかしませんが、実体験があることで、言葉に重みを持たせられていると思っています。
――最後に、大学生へメッセージをよろしくお願いいたします。
僕にとって就活は、自分自身のことを深く考える絶好の機会でした。自分が本当にやりたいことは何か、やりたくないことは何か、どんなものが好きで、どんなものが嫌いか……就活は、自分を整理する絶好のチャンスです。この機会を有効活用し、ぜひ今よりもっと自分のことを好きになってください。
※就職活動、楽しんでください。
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:株式会社 明治