ニューヨーク・嶋佐「普通に働くほうが怖かった。だから、お笑いやろうと思ったんだよね」#ボクらの時代コラム

編集部:あこ

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様々なジャンルで活躍する著名人の方々によって繰り広げられるトーク番組『ボクらの時代』。あえて司会者を置かない本番組では、ここでしか聞けないトークが盛りだくさん。人生の先輩であるみなさんのお話は、きっと学生のみんなにきっかけやヒントを与えてくれるはずです。

フジテレビ提供

1月9日(日)に放送された『ボクらの時代』では、お笑い芸人の鬼越トマホーク・坂井良多さん、ニューヨーク・嶋佐和也さん、空気階段・鈴木もぐらさんが登場。高円寺にゆかりのある彼らが、思い出の『居酒屋 一休』に集合し、芸人になったきっかけや現在のお笑いについて思うことなどを語り合いました。

何かで抑圧された人が自己解放のために芸人やってる


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嶋佐さんが、「一休久々に来た。テンション上がるわ〜」と言うと、「一休ってほんと、高円寺民にとって初めの場所みたいな…」と話すもぐらさん。すると坂井さんが「そう。ドラクエでいう“最初の村”だから、スライムみたいな客しかいない」と言い放ち、爆笑する3人。

上京当時、高円寺で家賃1万7000円の部屋に住んでいたというもぐらさんは、「東京でいちばん安かったと思う(笑)」と言いますが、その家賃でさえ5カ月も滞納し、大家さんから「おまえは人間のクズだ」と言われたというエピソードを懐かしそうに振り返ります。

芸人になったきっかけを聞かれたもぐらさんは、「昔からテレビが好きで。母子家庭だったんで母親が昼夜ずっと働いてるじゃないですか。だからとにかくテレビを朝から晩まで見てるんですよ。大学(大阪芸術大学)に入ったときに落研がビラをまいてて、『どうせ大学生なんかつまんないだろ』と思ってライブを見に行ったら、そこにミルクボーイさんとかななまがりさんとかが出てて、めちゃくちゃ面白くて。そこでもう、こういうふうになりたい!と思って」と、大学の落研での出会いが大きかったといいます。


フジテレビ提供

一方、高校卒業後、23歳頃まで何もしていなかったと話す坂井さんは、長野で温泉旅館を経営している実家を継ぐものとばかり思っていたんだそう。ところが、「仲が悪くてね、一族が。『犬神家の一族』のスケール小さい版みたいな。おやじとも仲悪くて」と、そうはならなかったことを明かします。また、見たかったお笑い番組も「下品だから」という理由で見せてもらえなかったそうで、「結局、何かで抑圧された人が自己解放のために芸人やってる人がほとんどかも。オレはおやじコンプレックスだと思うね。『おやじの人生みたいになりたくない』みたいな」と、自身を振り返っていました。

普通に働くほうが怖かったからお笑いをやろうと思った


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そんな2人のエピソードを聞きながら、「2人に比べたら全然普通」と話す嶋佐さんは、「オレも山梨の田舎で、中学、高校とホントにモテなかったの。だから、『とにかく東京に行って、大学生になってはっちゃけたい!』みたいな。で、大学生になったら初めて彼女もできて、それなりに楽しかったんだけど、いざ就職活動するってなったときに、『やっぱりこのまま就職したくない』と思っちゃったんだよね。『まだ足りない』と思ったの」といいます。

その理由を「中高時代のツケをまだ返せてないと思った」と明かし、「普通に働くほうが怖かった。だから、お笑いやろうと思ったんだよね。俺、全然やりたい仕事もなかったし、仕事できないから」と言う嶋佐さん。それを聞いたもぐらさんが、「いや、ロックンローラーですよ、もう。根底がロッカーですよね」と評していると、坂井さんが「まぁね、2人とも成功したから全然聞けるんだけど、夢を語って『いや、それロックですよ』っていう励ましを、よく他の高円寺の飲み屋でも見る(笑)! これ、高円寺あるあるで、クズがクズを励ますときのやつだよね」と爆笑していました。

また、現在のお笑い界について話が及ぶと、嶋佐さんは「オレら(ニューヨーク)って、それこそ2人とかと比べたらそれほどエピソード濃くないし、『ネタが面白い』って言われて、賞レースで結果出したいと思ってたから」と、賞レースに的を絞った活動でここまで来たと話しますが、坂井さんの「オレら(鬼越トマホーク)はもう、“賞レース弱男”になったから」という言葉に、「というか、本来は鬼越みたいな形の芸人が正解だと思うんだよ。ちょっと今は異常だよ。賞レース主義になり過ぎてない?」と警鐘を鳴らします。

もぐらさんが「やっぱり、重機じゃないと通れない道みたいなのもありますしね」と賛同すると坂井さんも「そうそう。みんなと違う道を行って、お笑いってこういうのもあるよっていう道しるべになれば…」と、いろんな道があることを示したいといいます。また、今の世の中の“人を傷つけない笑い”や、“芸人がいちばんコンプライアンスやルールを守らなきゃいけない”といった風潮についても「今、ちょっといちばんヤバいかもね」と、今のお笑いのあり方を危惧する3人でした。

子どもが生まれた瞬間、『自分の物語、終わっちゃった』と思った


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3人の中で唯一家庭を持つもぐらさん。「家族が力になるっていうのは本当にあります」と語り、「子どもはもう、僕だけの子どもじゃないというか。社会の子ども、みんなの子どもなんで」とも話しますが、「子どもが生まれた瞬間、『自分の物語、終わっちゃった』と思ったんですよ」と明かします。「『うわっ、オレもうサブキャラだ』って。『ドラえもん』でいったらのび太のおやじ。たまにしか出てこない人。だから、サブキャラとして息子に迷惑かけないようにしなきゃって」と、独自の人生論(?)を展開するもぐらさんに、坂井さんは「“自分の物語が終わった”っていいセリフだね」と感心します。また、嶋佐さんも「「もぐ(もぐら)はホントすばらしいんだよ? 家庭も持って売れてる。そんだけ最上級なことないよ。普通は何かが欠けるんだから」ともぐらさんを賞賛していました。

“クズ芸人”と呼ばれながらも家庭を持ち、『キングオブコント2021』で優勝、脱クズ芸人を図る空気階段・もぐらさん。ネタで勝負し、賞レースでグングン頭角を現したニューヨーク・嶋佐さん。“賞レース弱男”と自嘲しながらも、自分たちのやり方でしっかり売れている鬼越トマホーク・坂井さん。それぞれいろんなやり方で、今や人気者の芸人となっている3人の今後がさらに楽しみな鼎談となりました。

いざ就職活動となったときに「このまま就職したくない」と思った嶋佐さんのように、就職することに違和感があったり、勇気が持てない大学生もいると思います。そんなときは「就職するよりやりたい」と思えるものがあるかどうか、考えるところから始めてみては? 考えて、探して、悩んで…。そこからきっと、自分の進む道が見えてくるのではないでしょうか。

『ボクらの時代』フジテレビ系(毎週日曜7:00~7:30)

放送日:1月9日(日)
空気階段・鈴木もぐら×ニューヨーク・嶋佐和也×鬼越トマホーク・坂井良多
『ボクらの時代』公式ホームページ

<次回の放送>
1月16日(日)7:00~7:30
EXIT 兼近大樹×花江夏樹×かが屋 加賀翔


文:落合由希
編集:学生の窓口編集部

編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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