「説明書の意味がわからない」を解決! 知っておきたいPC用語集
「パソコンを買ったけど、説明書が難しくて挫折しそう……」と感じる人は少なくありません。
でも、基本的な用語の意味を理解しておけば、それほど難しくはありません。
今回はPCガイドの内川功一朗さんに、知っておきたいPC用語をわかりやすく解説していただきました。
「パソコン用語にはアルファベットで表記された単語がたくさん出てきます。これらを理解せずに説明書を読むと、理解するのが難しくなりますよね。そこで、ここでは説明書によく使われる単語について解説します」(内川さん)
目次
◆ PC本体の部品
・ハードウェア
・CPU(シーピーユー)
・メモリ
・ストレージ
・USB(ユーエスビー)
・HDMI(エイチディーエムアイ)
・インターフェイス
・Wi-Fi(ワイファイ)
◆ ソフトや動作に関連する単語
・ソフトウェア
・OS(オーエス)
・BIOS(バイオス)
・Webブラウザ(ウェブブラウザ)
・Office(オフィス)
・ファイル
・ドライバ
◆ ソフトや動作に関連する単語
・スタートボタン
・タスクバー
・エクスプローラー
・Dock(ドック)
・Finder
PC本体の部品
・ハードウェア
パソコン本体や部品のことです。これに対してプログラムのことをソフトウェアとよびます。
・CPU(シーピーユー)
パソコンの頭脳となる部品です。最近のCPUは複数のCPU(コア)が合体しており、それらが役割を分担して処理を行っています。
他に性能の説明として、処理速度を表す動作周波数(クロック数)、一時的な記憶装置であるキャッシュ、そしてコア数などが使われます。基本的には、これらの数字が大きくなればなるほど性能が高くなります。
・メモリ
処理中のデータやプログラムを一時的に記憶して、非常に高速に読み書きができる部品です。
次に紹介するストレージからメモリに使っているデータを一時的に記憶させることで、パソコンをより高速に動かすことができます。電源を切るとメモリ上に記憶したデータは消えてしまうため、必要なデータはストレージに保存しておく必要があります。
・ストレージ
OSやソフト、データなど、パソコンで使うすべてのデータを保存しておく部品です。
メモリは今扱っているデータを保存する場所ですが、ストレージはすべてのデータを保存・保管する場所です。一般的に、ストレージにはHDDとSSDの2種類があります。HDDは比較的安価ですが、読み書き速度が劣る一方、SSDは高速で信頼性が高いものの価格が高めです。メモリが不足すると、一部のシステムではストレージの一部を仮想メモリとして使用することがあります。
・USB(ユーエスビー)
USB(ユニバーサルシリアルバス)は、様々なものを接続する汎用の端子(コネクタ)の略称です。
USBを使ってキーボードやマウス、外部ストレージなどを接続します。USBコネクタの種類には、A、B、mini、micro、Type-Cなどがあります。最新の規格であるUSB Type-Cでは、パソコン本体の充電だけでなく、画面表示を行うことも可能な製品もあります。
・HDMI(エイチディーエムアイ)
HDMIは、パソコンと外部モニタを接続するコネクタです。
デジタルテレビとレコーダーを接続するHDMIと同じものなので、テレビを外部モニタとして使うことができます。
・インターフェイス
USBやHDMI、SDカードスロットなど、パソコンに他の機器などを接続する機能です。
特にノートパソコンでは、デスクトップパソコンのように部品の追加ができないため、インターフェイスの種類や数は重要です。
・Wi-Fi(ワイファイ)
無線LANの通信機能のことを指します。この機能があれば無線LANのルーターと接続してインターネット通信を行うことができます。
ソフトや動作に関連する単語
・ソフトウェア
パソコン上で動作するプログラムのことです。
一般的には「ソフト」と呼んだり、スマホのように「アプリ」と呼んだりする場合もあります。また、アプリケーションも同じ意味で、アプリはこの略語になります。
・OS(オーエス)
オペレーションシステムの略で、パソコンを動かすための基本ソフトです。『Windows』や『MacOS』などが代表的なOSで、すべてのソフトはこのOSを利用して動いています。
・BIOS(バイオス)
OSの起動前に動作するプログラムです。パソコンの部品単位で制御を行います。OSではできないパソコンの設定などはこちらで行います。
・Webブラウザ(ウェブブラウザ)
インターネット上のWebページを閲覧するためのソフトです。代表的なものにはMicrosoft Edge(マイクロソフトエッジ)やGoogle Chrome(グーグルクローム)、Safari(サファリ)、Fire Fox(ファイヤーフォックス)などがあります。
・Office(オフィス)
オフィス業務に必要なソフトウェアがセットになっている統合ソフトです。
もっとも有名なものがマイクロソフト社のMicrosoft Office(マイクロソフト オフィス)です。この中には文書作成ソフトのWord(ワード)、表計算ソフトのExcel(エクセル)、プレゼンテーション資料作成ソフトのPowerPoint(パワーポイント)などが含まれます。
・ファイル
パソコンで扱うデータや情報のことです。テキスト文書や画像、音声、動画など様々な形式のデータがファイルとして扱われます。また、これらのファイルを整理・管理するための場所としてフォルダがあります。
・ドライバ
パソコンに接続される周辺機器(プリンタ、マウス、キーボードなど)を動作させるためのプログラムです。パソコンと周辺機器の間で情報のやり取りを可能にし、正しく機能させる役割を果たします。
WindowsやMacなど、OSの機能
・スタートボタン
Windows画面左下にあるボタンです。
すべてのプログラムの入り口がこのボタンをクリックすると現れるスタート画面に含まれています。
・タスクバー
Windows画面下部に表示される薄い領域です。
現在起動中のプログラムが並んで表示されます。また、便利な機能やツールバー、時計などもこのタスクバー内に表示されます。
・エクスプローラー
Windowsのファイル操作機能です。データの操作や管理を行います。ファイルやフォルダの移動、コピー、削除などをこの機能で行います。
・Dock(ドック)
Macの画面下にある、アイコンが並ぶエリアです。
よく使うアプリや起動中のアプリが表示されます。ユーザーがカスタマイズして並び順や表示するアイコンを設定することができます。
・Finder
Macのファイル操作機能です。
初期状態ではDockの一番左に表示されます。Windowsのエクスプローラーと同様に、データの操作や管理を行います。
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知らなかった用語を知った方もいれば、「なんとなく知っていたけど正しい意味を理解していなかった」という方もいるかもしれません。
説明書を見て困ったら、ぜひこの記事を片手に読み進めてみてくださいね。
編集・イラスト:watasack
教えてくれたのは……