- 開催日時
- 2021年03月10日(水) 16:00〜17:30
- 開催場所
- Zoomウェビナーにて実施。お申し込み完了後にURLをお送りさせていただきます。
- 募集人数
- 100名
- 申込締切
- 2021年03月10日(水) 16:00
【例文付き】奨学金申請理由書の「経済状況」「家庭事情」の書き方
奨学金を申請する際には、なぜ奨学金が必要なのかを家庭事情や経済状況を踏まえて、文章にしてまとめて提出しなければなりません。案外と書き方が難しく、何をどのように書けばいいのか、戸惑う申請者も多いようです。今回はそうした理由書に関しての書き方のコツを解説していきたいと思います。
(監修協力:FP 鈴木幸子)
奨学金申請の理由書とは?
奨学金を受け取るには、主に学力と家計状況が審査の基準になっています。学力については、学校から書類が提出されますが、家計状況については、収入に関する書類の提出が求められます。
必要な書類のひとつ「奨学金申請理由書」には、世帯人数や就学者の有無などの必要事項を書き込む欄とは別に、申請する理由を文章にして記入する項目があります。
つまり、申請者は、自分の家庭が経済的に苦しい状況にあり、学費や生活費を支払うのが難しいということを、具体的に説明することが求められます。
以下に具体的な文章例を示していきます。
「家庭の収入が少ない」場合の例文
「私の家は父母と高校生の妹と弟の5人家族です。55歳の父は会社員で、母はパートで働きに出ています。父は家のローンがあと15年残っており、加えて妹と弟が私立の高校に通っているため、その学費にもお金がかかっている状態です。二人とも将来は進学を志望しています。私は親に負担をかけないよう、高校は公立に通い、大学も公立に運良く通りました。しかしながら、妹や弟のためにも、私自身は学費の点で親に負担をかけたくなく、貴機構の奨学金をお借りして、学業に勤しみたいと考えています。」
「アルバイトよりも学業に専念したい」場合の例文
「私は母とふたり暮らしです。現在、50歳になる母は女手一つで私をここまで育ててくれました。しかし、母の収入は決して多いとはいえず、大学の学費については、苦労をかけたくないと考えています。また、私自身は大学において学業に打ち込みたいと考えています。できる限りの時間を勉強に充てたいと考えているため、アルバイトをする余裕はありません。貴機構による奨学金をお借りすることによって、学費の支払いに充てたいと考えています。」
「学業で必要経費がかかる」場合の例文
「私の父は会社員で母は専業主婦をしています。父の収入はそれほど多くはなく、しかしながら、私は医学部を志望しており、将来は医者になることを夢見ています。夢の実現のために、学業にはなるべく必要な経費をかけたいと思っています。また、あらゆる時間を学業に費やしたいとも考えており、アルバイトをする余裕はありません。学費については奨学金で支払いをしたいと考えており、そのために申請をさせていただきます。」
「家族が病気を患っている」場合の例文
「私の父は自営業を営んでいます。父の収入については、昨今は不安定な状態が続いています。さらに、その上、母が数年前に病気で倒れ、父と私で看病をしながら、生活を続けている状態です。これ以上、父に金銭的な負担をかけたくはなく、病気の母にも余計な心配をかけたくありません。そこで、貴機構の第二種奨学金を借りることによって、学費の支払いをしたいと考えております。以上の理由で奨学金を申請いたします。」
まとめ
理由書には、自分の困っている立場をそのまま素直に書き留めれば何ら問題はありません。読む側にも率直に伝わることでしょう。文章に自信がないという場合には、家族の誰かに書いたものを一度見せて、間違いなど、指摘してもらうのもいいでしょう。
(学生の窓口編集部)
監修協力:鈴木幸子
2010年よりFP活動を始め、子育てファミリーの家計相談、住宅購入相談を実施。フジテレビ「Live News it!」でコメンテーターを務めるなど、地元金融機関、住宅メーカーでの講演実績を持つ。保有資格AFP・証券外務員2種・相続診断士。
https://www.gyl-h.com/