青山学院大学の学食「17号館食堂(イチナナ)」「7号館食堂(チカナナ)」に潜入! 豊富なメニューとコスパのよさが魅力【全国学食MAP】 3ページ目
7号館食堂(チカナナ):学食の内観
近代的な内装の17号館食堂(イチナナ)に対する7号館食堂(チカナナ)は昔ながらの食堂といった雰囲気。席数は約935席です。
7号館食堂(チカナナ):メニューについて
メニューディスプレイには数多くの定食が並んでいます。17号館食堂(イチナナ)と同じく、変わった名前が付けられた日替わり定食の種類が豊富。日替わり定食には「西郊の森」、「常磐木」があり、さらに「西郊の森」には揚げ魚定食と焼・煮魚定食の2種類があります。
またカレーの種類も豊富で、チカナナカレーをベースとしたカツカレーからとろとろ卵カレー、カニクリームコロッケカレーなど4種類が用意されています。
今回は取り上げませんが、麺類も豊富。約20種類のラーメン・うどん・そば・パスタがあり、毎日通っても麺類だけで全制覇に3週間かかってしまうメニュー量です。その日の気分によって、定食や麺類を豊富な種類から選べるのは嬉しいですね!
青山学院大学「7号館食堂(チカナナ)」のおすすめメニュー1位「常磐木(410円)」
17号館食堂(イチナナ)の「表参道」に対するのが、7号館食堂(チカナナ)の「常磐木」。こちらも日替わりで毎日メニュー構成は変わります。洋食をメインとしており、取材日のメニュー構成はハンバーグとエビフライ、さらに栗ごはん、お味噌汁でした。
きのこデミソースがたっぷりとかけられたハンバーグはお肉がギュッと詰まっていて、さらにエビフライはサクサク。誰もが大好きなこの2つを一度に味わえる「常磐木」は、まるで“大人のお子様ランチ”のようです。
さらにこの「常磐木」のセットのライス、ただのライスではありません。取材日は栗ごはんが提供されていました。ほのかに漂う栗の香りと、甘味のあるご飯のなかにゴロゴロと栗の実が入っているのが印象的。担当者の方にお話を聞くと、季節感を出すように工夫されており、過去の秋シーズンにはキノコごはんやカボチャごはんも提供されたこともあるそうです。
7号館食堂(チカナナ)の人気NO.1メニュー「常磐木」は定番のおかずを一度に楽しめ、その上季節を味わえるメニューでした!
青山学院大学「7号館食堂(チカナナ)」のおすすめメニュー2位「チキン南蛮(490円)」
17号館食堂(イチナナ)の「油淋鶏」が“子”なら7号館食堂(チカナナ)の「チキン南蛮」は“親”と言えるでしょう。そんなチキン南蛮、大きなお皿に負けじと大きなそのサイズで、これでもかと我々の食欲を刺激してきます。なんと240gほどあるそう。そして一口……あっ、一口じゃ入らない。半口でパクリ。正直驚きました。おいしい。非常においしいです!
一言でこのチキン南蛮を表すなら「ジューシー」。肉汁たっぷりで、パサつきとはまさに無縁の存在。ジューシーなお肉の旨味が下味と合わさり、お口の中に味わいが広がります。
さらにタルタルソースがこれまたおいしい! マヨネーズを軸にタマゴ、たまねぎと、あとは企業秘密だという“なにか“が入っているタルタルソースは、具材の食感が残りながらも酸味の効いた一つの味にまとまっています。
学食界の中でもトップのおいしさで、数々の学食でチキン料理を食べてきた我々も太鼓判を押す7号館食堂(チカナナ)のチキン南蛮、おすすめです!
青山学院大学「7号館食堂(チカナナ)」のおすすめメニュー3位「チカナナカレー(270円)」
一人暮らしだと多くなるのが外食。自炊なんてもってのほか……そんなときに恋しくなるのがお袋の味ですよね。かくいう筆者も帰省の一番の目的はお母さんの手料理を食べるためだったりします。特にお袋の味の代表格と言えば、カレー。実家でお母さんのカレーが食べたい……でも帰省は頻繁にできない……そんな青学生を救うのが7号館食堂(チカナナ)の「チカナナカレー」です。
まさに巷に溢れる多様なカレーをひれ伏せさせるザ・王道な日本式のカレーで、誰の舌にも馴染む味わいとなっています。とろみが強く、チキンや野菜といった具材がゴロゴロと入っています。部活が終わって腹ペコの状態で食べたお母さんのカレーを思い出しました。これぞ“お袋のカレー”と言えるでしょう!
青山学院大学「7号館食堂(チカナナ)」のおすすめメニュー番外編「ビーフシチューセット(480円)」
青学の歴史の生き証人的な存在と言えるメニューが、このビーフシチュー。30年以上前に当時の青学の偉い方が「学食に目玉メニューがほしい」と考え、作られたのがビーフシチューだったんだとか。今ではコンビニでもレトルトを買える時代になりましたが、昔はめったに食べることができないご馳走だったそうです。
ご覧ください! このお肉。牛バラ肉がこれでもか! と言うほど贅沢に使用されています。聞くところによると約6時間煮込まれているそう。よく煮込まれているためかコクが強めでなめらかな味わいですが、ほのかに酸味も感じます。牛肉はホロホロ、たまねぎはトロトロ。こんなおいしいビーフシチューにライスと味噌汁がついて、ワンコイン以下とは驚きです。夜には場所が変わり、17号館食堂(イチナナ)でも販売されているため、7号館食堂(チカナナ)が閉まっている夜でも味わえるのがうれしいですね。
総合評価
おいしさ:★★★★☆
メニューの豊富さ:★★★★★
オリジナリティ:★★★★☆
おしゃれさ:★★★★☆
コスパの良さ:★★★★☆
ボリューム:★★★★☆
どちらも運営会社は同じですが、17号館食堂(イチナナ)と7号館食堂(チカナナ)はハッキリと対比することができます。
「近代的な雰囲気の『イチナナ』と、昔ながらな雰囲気の『チカナナ』」
「最先端イメージの看板メニュー『表参道』と、古風なイメージの看板メニュー『常磐木』」
「カフェカレーのような『イチナナカレー』と、お母さんの作るようなどこか懐かしいカレーの『チカナナカレー』」
……対比は挙げればきりがありませんが、どちらもすばらしい魅力を備えた学食です。特に学生を飽きさせないメニューの多さが非常に魅力的で、毎日の食事に選ぶ楽しさを与えてくれます。一般の方の利用も可能ですので、表参道でのランチ選びに困ったときは、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
文・写真:早稲田大学公認サークル 学食研究会 木寅皓介
1999年創立の日本最古の学食研究サークル。男女問わずインカレで現在約60名のメンバーが在籍し、都内を中心にさまざまな大学の学食を巡っています。
Mail: wsd.gksk.knb@gmail.com
Twitter: https://twitter.com/Wsdgakusyo...
Blog: https://ameblo.jp/wsdgksk/