クィーンズランドの州都でオーストラリアの3番目に大きな都市ブリスベンは、市内中心部のシティ・ホールと、クィーン・ストリート・モールを拠点に歩き始めると便利です。端から端までの距離は歩いて20分位の狭い街ですので、川向うのサウス・ブリスベンは地下鉄かバスで移動したほうが早いです。また、夜はシティを一望できるホイール・オブ・ブリスベン（大観覧車）がサウス・バンク・パークランドに接して建っているため、地上から60mの高さで市街地を見ることができます、夜はライトアップされていて観覧車の中はエアコン完備のため、快適な夜の旅ができます。ブリスベン川にかかるストーリーブリッジは地上80mの橋梁を登ることができます（有料）。高所恐怖症でなければチャレンジして思い出づくりもいいでしょう。

オーストラリアのおすすめ観光地17.ケアンズ

ケアンズはクィーンズランド州の北部にある、割と小さめの街で、鉱山やサトウキビで一時は繁栄しましたが、今はグレート・バリア・リーフの各島への玄関口として世界各国から観光客がやってきます。観光スポットはありませんが、リゾート地への入口であるため高層ホテルや土産物屋、レストランなどが多くあります。海沿いのエリアにはピア・マーケットプレイスや市民の憩いの場、エスプラネード・ラグーンなどがありこのエリアだけでも楽しく過ごせます。その他、郊外の海や山にそしてグレート・バリア・リーフへ向かうクルーズ等が出航しているので、オーストラリア観光の拠点にするにも大満足のシティです。

オーストラリアのおすすめ観光地18.パース

西オーストラリアの最大の都市パースは、スワン川流域に開拓団が入植したことが始まりで、ゴールドラッシュを迎え採掘産業が急成長して栄えた街です。穏やかなスワン川のほとりに今は高層ビルが建ち、それでも自然も残しつつ都市計画を行ったため調和した落ち着いた街という印象が深いです。スワン川には、黒い白鳥が毎年飛来しその由縁からスワン川と名前がつけられました。街のシンボルもブラック・スワンで統一されています。

オーストラリアのおすすめ観光地19.フリーマントル

パース近郊の街、南西へ19kmの場所にある港街は、インド洋に面しレトロモダンな建物が街並みを形成しています。19世紀前半に建てられたタウンホールの時計塔や、旧刑務所などイギリス風の大きな建物があり目を引きます。街には100年続くフリーマントル・マーケットも週末に開催され、民芸品や雑貨、ハーブの店が並びます。

オーストラリアのおすすめ観光地20.タスマニア島

本土と船で行き来するタスマニア島。オーストラリア最少の州で、キャプテンクックがオーストラリア大陸を発見するよりも早く、オランダ人のタスマンがこの島を発見しました。数千人暮らしていたアボリジニは白人の入植後に虐殺や病気で激減してしまったため、原住民の純粋なタスマニアン・アボリジニは残っていません。

タスマニア島の観光の名所は、タスマニア生まれのカスケードビールの貯蔵所「カスケード貯蔵所」です。オーストラリア最古のビール貯蔵所は、製造過程を見学できるコースもあり、1日3回予約のみで受け付けています。その他、王立タスマニア植物園やレスト・ポイント・カジノ、ロイヤル劇場など半日観光でも楽しめる場所です。

オーストラリアのおすすめ観光地をご紹介しましたが、いかがでしたか？ オーストラリアは国土が大変広いので、行きたい場所もきちんと決めて行かないと時間のロスがもったいないです。世界遺産を巡る、長距離鉄道で移動する、長距離バスで移動する、LCC格安航空券で行く、レンタカーを借りる、サーフィンをする……など何でもいいのでひとつテーマを作ってから、オーストラリア旅行の日程とツアーの内容、予算を合わせて行きましょう。

執筆者：つかさあおい（ナレッジ・リンクス）

学生の頃から趣味だった旅行は、いつしか仕事になりツアーコンダクター歴は15年。日本国内（47都道府県制覇）と海外（12カ国40都市）を旅するように。現在は旅行ライターとしてまだまだ日本人が知らない現地ネタを情報発信中。ディープでおもしろい国内旅行、その土地ならではの海外の歩き方をご紹介します。