【朝日新聞の先輩社員】販売局販売第5部:前田茂和さん
2014年慶應義塾大学文学部卒業。同年朝日新聞社入社。販売局に配属。
数ある新聞社の中でも、全国的に有名な会社の一つが「朝日新聞社」ではないでしょうか。新聞を発行するだけだと思っている学生も多いかもしれませんが、実際の業務内容は多岐に渡ります。中でも新聞を多くの人に読んでもらうために、日夜担当するエリアをまわって戦略を練る、新聞社の縁の下の力持ち的な存在が「販売局」です。入社以来、販売局で担当するエリアの人々と、ひざを突き合わせて新聞販売に力を注ぐ前田茂和さんにお話しを伺いました。
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今のお仕事はどんな内容?
みなさんも、街中で目にしたことがあるかもしれませんが、日本全国各地にASA(アサ)と呼ばれる朝日新聞の販売所があります。これらは全て独立した会社で、朝日新聞にとっては取引先となりますが、販売局はこのASAの方たちと新聞をどう売るかを考えていく仕事をしています。だいたい都道府県ごとに一人ずつ担当がいてASAのみなさんと新聞の売り方を考えており、その中で私は岩手県の担当をしています。岩手県だけでも約70軒のASAがあって、ひと月の半分は岩手県を訪れて一軒、一軒ASAを回って、その土地ならではの戦略を考えます。
例えば、毎年夏の高校野球が終わると、試合の名シーンなどの写真を集めた写真展を開催します。同じような写真展を開催している県は他にもありますが、岩手県は県内各地から多くの方が来てくれて大盛況になることで有名です。こうしたイベントなどを通じて、新聞をどうみなさまに読んでいただくかという戦略を、ASAの方々と一緒に練っていくのが主な仕事です。
一番楽しかった&つらかった仕事は?
ASAはそれぞれ経営者がいる独立した会社です。私は現在27歳ですが、20代でそうした経営者の方と真剣に経営について話をするというのは他の職場ではなかなか経験できないことだと思います。自分の父親やおじいちゃんのような年齢の方から「この先どうしたらいいだろう」といった相談を受けることもあるので責任は感じますね。
中でも印象に残っているのは、東日本大震災で家族を亡くされたASAの経営者の方から、これからも朝日新聞と一緒に頑張りたいと言ってもらったときのことです。あんなにつらい思いをされた方が、一緒にやっていきたいと言ってくれるような仕事をさせて頂けることを誇りに思いましたね。販売局にとって、人間関係を築いていくのは大事な仕事だと感じますし、そうやって築いた人間関係の中で、私がやったことを「よかったよ」と言って喜んでもらうとうれしいですね。
今の会社を選んだ理由は?
もともと私は就職先を決める際に、働いている人の雰囲気を重視していました。インターンや面接、OB・OG訪問などで、いろいろな企業の方に会う中で、朝日新聞社は素晴らしい人が多かったんです。それが大きな決め手になりました。新聞社と言うと、怖い人が多いというイメージがあると思いますが、実際は面倒見がいい人が多いと思います。
例えば、販売局には、 “親分"と“子分"という関係性があります。普通の「先輩・後輩」という関係性よりももっと親密な意味を込めて、入社して最初についた先輩を“親分"と呼ぶんです。その“親分"と半年から1年くらいの間、ずっと行動を共にして仕事を学ぶという教育環境があります。仕事はもちろん、プライベートなこともなんでも相談できるような人を会社が与えてくれるというのは、とってもありがたいですね。