その友達・恋人は大丈夫? あなたにとって「毒」となる人を避ける方法
友達、クラスメイト、恋人、家族……人間関係において、本来支えになってくれるはずの人たちが、転じて「毒」となることがあります。無理なお願いを何度もしてきたり、いつも自分ばかりを優先させて、あなたと一緒にいたがる割にはあなたのことを大事にしてくれていると思えない言動ばかり。こういった「毒」になる人たちを自分から遠ざけるには、どうしたらよいのでしょう。オーストラリアのクィーンズランド大学の心理学博士、マシュー・バンブリング教授に伺いました。
■「毒」になる友人
知り合って間もないのに、急速に昔からの親友のようになりたがる人には注意しましょう。その人の言動を冷静に観察し、その人が本当に自分に親切な人なのか、それともあなたを利用したいだけなのか?こういった人たちは他人を操るのが非常に上手です。
あれしてこれしてという要求がどんどんエスカレートし、あなたに自分のため以外の全ての事をおいて、自分を一番に優先させるように主張してきます。もしこういった人のお願いに「ノー」と言えば、怒ってますます強引になる場合もあり、急に落ち込んで泣き出したり、酷い場合は暴力をふるったりする人もいます。
■「毒」になるクラスメイト
この場合も同様に、クラスメイトやバイトの同僚でも、急に親友のように仲良くしたがる人には要注意です。ただ仕事が絡むと通常の友人関係より複雑になる傾向もあります。特に、他のメンバーのゴシップや人の悪口を言いたがる人は避けましょう。こういった人たちは、あなたの能力や功績を、自分の事のようにしたがる人かもしれません。その人が他のメンバーに嫌われたり避けられているならなおのこと注意です。
■「毒」になる恋人
「感情が移ってしまう恋愛関係における『毒』、これが一番厄介と言えば厄介です」と、バンブリング教授は言います。「きちんと自分の感情をコントロールできる人なのか、きちんと自己管理ができている人なのか、なにかうまくいかないたびにやたらとイライラしていないか、家族や友人との関係はうまくいっているか……こういった傾向にある人には、しばらく冷静に恋人との関係の様子を見られるように注意しましょう。
「毒」となる相手がバイト先の同僚なら、必要最低限以外は話さなければ良い事です。それでもどうしても無理ならバイトを変えればいいのです。相手が友人だったとすれば、徐々に疎遠にしてしまえばいいでしょう。ただしこれが恋人となると、事態はもっと複雑になってきます。恋人の場合、ゆっくりと時間をかけて相手が「毒」だとわかることも多いのですが、とにかく恋人同士というのは、その関係が健全で良好なものであるとお互いに思えていなくてはいけません。
最後にバンブリング教授からのアドバイスです。
「なにより大切なのは自分の気持ちに嘘をつかないこと。不安だと思う自分の心の声に耳を傾け、正直に生きる事。心の声が聞こえるには理由がある。」
参考:How to avoid toxic relationships and poisonous people