若きエンジニアの祭典! JAMES DYSON AWARD に学生記者が潜入してみた【学生記事】
みなさんこんにちは! 立教大学1年の慶太です。2016年12月8日に、東京国際フォーラムにて行われた「JAMES DYSON AWARD」を取材してきました。優秀な若手エンジニアがこぞってアイディアを競い合うこの国際エンジニアリング アワード。想像もつかないようなアイデアの連続で、文系の僕でもとても興味を惹かれる内容でした。そもそもこのイベントがどういうものなのか、またどんな会場の雰囲気だったのかをお伝えしたいと思います!
▽そもそもJAMES DYSON AWARDとは?
創業者のジェームス ダイソンが、まだ無名のころ、いいアイディアがあるのにも関わらず、無名ということで誰にも相手にされない、という苦い経験を本人がしたそうです。
そこで彼はJDAを作って、優秀な若いエンジニアにスポットライトを当てることを目的に、「問題解決をデザインする」というテーマでこのコンテストを開催! そんなJDAは今年でなんと11回目の開催。今年のJDAでは、世界22か国から963作品、日本国内では42作品が集まり、当日は国内Top5が表彰されました。
▽審査員の田川 欣哉さんより
今回JDAの国内作品を審査したデザインエンジニアの田川欣也さんによると、課題への着眼点が前回に比べて非常によかったとのこと。実際にそのプロダクトを使う具体的な人物像を明確に描けていた作品が多く、全体としてのレベルも向上しているのではと話していました。今回の受賞作品のうち3つは、障がいを持った方々に向けてのプロダクトであり、また受賞者自身の経験や活動に寄り添ったものが多かったと感じました。それゆえ課題設定としてリアルな像を描きやすかったのではないかと思いました。それでは気になる受賞作品を見ていきましょう!
▽第5位 篠田幸雄「coler2vibs」
(公式HP http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/color2vibs/ より引用)この作品は、視覚障がい者が触っているものの色調の違いを、指先に感じる振動で色を判断することができるツールです。
私も実際触らせてもらったのですが、色によって振動の強弱がしっかりとつくため、目をつぶっていてもはっきりと色の違いがわかりました。これが実用化されれば、視覚障がい者の活躍の幅が広がるでしょう。▽第4位 川島直己「Design for sound-Sound Microscope」
(公式HP http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/design-sound-sound-microscope/ より引用)この作品は、可聴域外の音を含むすべての音を人間が知覚できる、「音の顕微鏡」を目指して作られたプロダクトです。2種類のマイクレンズを使い、気体と固体の両方の音を聞くことができるそうです! 音の可能性を広げるのみならず、優れたデザイン性も兼ね備えた作品を作る川島さん。今後の研究やプロダクトデザインに注目したいです!