白無垢を着たい人におすすめ! 「和婚」におすすめの京都の寺社5選

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「白無垢(しろむく)を着て、京都の神社で結婚式を挙げたい」という若者が増えていると聞きます。京都を拠点に、和婚式のプロデュースを専門に手掛ける竹本啓太さんに聞くと、「世界遺産である上賀茂神社、下鴨神社での挙式は、近ごろ特に人気です。格式が高いイメージのうえに、誰でも申し込めて、神社に納める式料は15万円以内です」とのコメントがもどってきました。そこで、和婚のメリット、費用の目安、特にオススメの寺社とその理由を尋ねてみました。

■世界遺産の神社での式のプラン料は29万8000円から

まず京都での和婚のメリットについて、竹本さんはこう話します。

「最大のメリットは、観光地として知名度が高い神社仏閣を会場に選べることです。歴史のある寺社の建造物やその空間には、現代的なホテルや結婚式場にはない厳かさ、趣きがあります。また、正絹(しょうけん)の白無垢や古典柄の色打掛など、伝統的な和装を身にまとい、披露宴会場に老舗料亭を選ぶこともできます。目も舌も肥えた本物志向のカップルに向いているのではないでしょうか」

続いて竹本さんは、京都の神社で結婚式を挙げる場合の費用の目安について、次のように説明します。

「会場、企画会社、プラン内容、参加人数によって異なります。例えば、当社の和婚式のプランの場合、上賀茂神社での日中の結婚式のみなら、神社に納める初穂(はつほ)料と呼ばれる式料10万円に、衣裳、美容、着付けなどの基本プランの料金19万8000円をプラスした29万8000円からになります。
さらに6名程度での会食、記念写真、アルバムを加えても、合計で50万円台から可能です。50名以上の大人数を招待して式と披露宴を行う場合は、ホテルでのセレモニーと同程度の300万円から400万円前後です」

神社に納める式料は、意外と低料金のようです。次に、寺社の選びかたが気になります。

■国宝、世界遺産の寺社を選択肢とする

京都には多数の寺社がありますが、結婚式を挙げるのに向くところはどこなのでしょうか。「特に思い出に残る式になったと評判の5つの寺社をご紹介します」と竹本さんは、次のスポットを挙げます。

(1)上賀茂神社(北区上賀茂)

古代の豪族・賀茂氏の氏神をまつる、京都で最古と伝わる神社。厄除(やくよ)け、落雷除け、方角の災いを除く「方除(ほうよ)け」、縁結びなどのご利益で知られています。広大な境内には鮮やかな朱塗りの「楼門(ろうもん)」、神が降り立った神山(こうやま)をかたどったとされる「立砂(たてずな)」、国宝に指定されている「本殿」、「権殿(ごんでん)」などの風格ある撮影スポットが多く、晴れの日の記憶として、参加のみなさんの心に刻まれることでしょう。

また、日中の開門時間に行う挙式のほかに、17時の閉門以降に行う「宵(よい)の結(ゆい)」が選べるのもポイントです。明るい日差しの下での式も晴れやかですが、一般の参拝者が帰った後に夕闇の中で執り行う「宵の結」には、独特の幻想的なムードがあります。初穂料:10万円、「宵の結」は15万円

(2)下鴨神社(正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。左京区下鴨)

上賀茂神社とともに賀茂氏の氏神をまつる神社で、縁結び、子育ての神として信仰されています。境内には、約12万4000平方メートルの国史跡「糺(ただす)の森」、国宝の「東本殿」、「西本殿」のほか、多数の重要文化財があります。花嫁行列の際には、神職が新郎新婦に大きな番傘を差しかけて進む様子で知られ、華やかなシーンとなることでしょう。初穂料:10万円+控え室で出るお菓子代350円×人数分

上賀茂神社、下鴨神社は、ともに世界遺産として登録されていて、山城国(やましろのくに。現在の京都府南部)で最も神社として格の高い「一之宮(いちのみや)」としても知られています。格式の高さと建造物の豪華さ、境内の規模の大きさで選びたいなら、どちらかがお勧めです。

(3)吉田神社(左京区吉田)

京都大学の近くにある、厄除け開運の神をまつる神社。社殿は朱塗りで華やかですが、観光客が少ないエリアの吉田山にあり、境内は静ひつで神聖さが漂っています。また、挙式は次の式との間隔を2時間以上あけているため、ほかの新郎新婦とバッティングせず、プライベートな時間をゆったり満喫できるでしょう。初穂料:8万円

(4)岡崎神社(左京区岡崎)

境内のあちらこちらに多産の象徴とされるうさぎの像が置かれていることから、「うさぎ神社」とも呼ばれ、子授け、安産のご利益にあやかりたいカップルに人気です。境内は自然豊かで朱塗りの建造物が少ないのが特徴です。かわいらしいうさぎの像の存在感も手伝って、親しみやすく和やかなムードを感じさせます。初穂料:9万円

(5)高台寺(東山区下河原町)

豊臣秀吉の夫人、ねねが開創した由緒ある寺で、紅葉の名所としても知られています。挙式は、端正な白砂の庭を望む「方丈(ほうじょう)」で、仏前で行われます。新郎新婦が、普段は入れない重要文化財「観月台(かんげつだい)」に入って写真撮影できるという特典もあり、思い出深い体験になるでしょう。観月台は月を見るために作られた建造物で、ねねが、亡き秀吉を思いながら月を眺めたという有名な逸話があります。初穂料:15万円

最後に竹本さんは、会場選びに迷った場合について、次のアドバイスを加えます。「衣裳と考え合わせるのも一つの方法です。ご紹介した5つの寺社のうち、(1)(2)(3)は建物が朱塗りなので、白無垢が映えます。一方、朱色が少なく落ち着いた色合いの(4)の境内には、赤、桃、橙などの色打掛が映えるでしょう」

世界遺産として著名、格式や由緒、式場としての空気感、ご利益が魅力、貴重な特典があるなど、選択肢は多様なようです。式場選びのためだけではなく、観光ガイドの一つの視点としても参考になりそうです。

(日暮ふみか/ユンブル)
取材協力・監修 竹本啓太氏。ワタベウェディング株式会社京都和婚(京都市上京区)支配人。京都での神前・仏前の挙式プランのトータルプロデュースを行っている。http://kyoto-wakon.watabe-wedding.co.jp/

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