知っておきたい! 夫婦喧嘩が引き起こす危険性と回避術
「夫婦喧嘩は犬も食わない」とは、いずれ夫婦なら仲直りするのだから喧嘩の仲裁を他人がしたり心配する必要はないと言う意味です。しかしその夫婦喧嘩から修復不可能な取り返しのつかない事態になってしまうこともあります。今回はそんな夫婦喧嘩の危険性と回避する方法をご紹介します。
■夫婦喧嘩から離婚になってしまう?
夫婦喧嘩の理由は様々。ささいなものから浮気や金銭問題などの深刻なものまでありますが、実はこじれて離婚までいってしまうことも少なくないのです。後から考えるとどうしてここまでこじれてしまったのか不思議だという場合もあります。また、離婚までいかなくても夫婦喧嘩をしっかり解決しないまま家庭内別居など関係が冷えきってしまうことにも。ですからどんな理由であれ夫婦喧嘩をしてしまった場合はそのままにしていてはいけません。
■喧嘩の後の会話が無いのは危険!
夫婦喧嘩をしてしまって、こじれてしまう原因のひとつは「会話がなくなる」と言うことです。女性は口を聞かないことで自分は怒っていることの意思表示をして、男性は自分から声をかけるのは面倒臭い、また自分から話をするのはプライドが許さないなど意地を張ってしまう、こうして夫婦のどちらも全く会話をしないまま長くなってしまい最悪の事態になることが少なくありません。
■夫婦喧嘩に「勝ち負け」を求めない
喧嘩の原因が明らかにどちらかが悪いのだとはっきりしている場合、相手が謝ってくるまで無視し続けますか?また自分の方が悪いとわかっているのにいつまでも意地を張り続けますか?自分の方から謝るのが「負けた」ということにはなりません。相手から謝ってきたから「勝った」という訳でもないのです。夫婦喧嘩で勝ち負けにこだわるとこじれてしまう危険性が高くなります。相手を言い負かす、相手が悪いのを認めさせるという考え方になってしまうと、喧嘩を繰り返すたびに夫婦の溝は広まってしまいます。
■夫婦喧嘩をしてしまったら?
夫婦喧嘩をしてしまったら、まず冷却期間を置きましょう。ただしせいぜい長くても2日までにするのが良いと思います。それ以上長くなってしまうと逆にきっかけがつかめなくなり会話がないままこじれてしまう危険性があります。そして自分から会話のきっかけをつくるようにしましょう。面と向かって言いづらければメールでも構いません。その際、相手を責めるのではなくて自分がどう感じたかを伝えるようにすること、自分が悪かった場合は素直に謝ることです。この先も良い夫婦関係を続けたいならば意地をはらないで自分から仲直りのきっかけをつくることです。
■夫婦喧嘩を回避するためには?
では夫婦喧嘩を回避するためにはどうしたらいいのでしょうか?それは「夫婦は他人だ」ということを常に認識することです。一緒に暮らしている夫婦だからだといって元々は他人なのです。イライラしたり疲れている時につい相手にあたってしまう、何気ないことでも気になって頭にくるのは「夫婦だから」「分かってもらえるのが当たり前」という甘えがあるからです。何でも許してもらえると油断していると相手の気持ちが見えなくなります。それが夫婦喧嘩になってしまう根本的な原因ではないでしょうか。所詮他人なのだから、お互いに努力しないと良い関係は築けないのだということを意識することが夫婦喧嘩を回避する第一歩だと思います。
■感謝を忘れずに
嫌なところを探すよりも、好きなところを見つける、文句を言うよりも感謝をするのが夫婦喧嘩にならないための秘訣です。結婚前、つき合っていたころは「相手に好かれたい」「相手のこんなところが好き」という気持ちだったはずです。結婚して夫婦になってしまうとこの気持ちを忘れてしまいがちです。まずは日常生活のなかで「おはよう」「いってらっしゃい」「おつかれさま」「ありがとう」などの会話を意識してこころがけてください。これだけで夫婦喧嘩は減り、またたとえ喧嘩になりそうになっても悪化せずに解決できるはずです。
夫婦間で約束を作るうえで大切なことは、自分のために作るのではなく、夫婦の関係をより良くすることを目的として約束を作ることです。夫婦生活は良いことばかりではありません。困難なときもお互いに支えあっていける良い夫婦関係を目指して約束を作っていきましょう。