モラハラ急増中で危険! 弁護士に聞いた、離婚しやすい夫婦の特徴 3ページ目
■コミュニケーションの不足が問題!?
――離婚しやすい夫婦には何か特徴がありますか?
篠田弁護士 離婚しやすい夫婦の特徴は、やはり離婚の原因から逆算して考えるほかなさそうです。離婚原因として「性格の不一致」というカテゴリーがダントツで、現在もなお増加……という傾向からすると、やはり、
「話し合いの機会が少ない夫婦が離婚しやすい」ということがいえるでしょう。
夫と妻とは、育ってきた環境も違う以上、多少の価値観の違いやすれ違いは当たり前です。なので、話し合いもしないまま「許せない」という結論に走ってしまうことが、結局、「性格の不一致」というカテゴリーで離婚につながることを示しているといえるでしょう。
どちらか一方が
●相手の意見を尊重しない
●許容力がない
という性格だと、これもやはり離婚につながってしまうように思います。
――話し合うことの重要性が分かるわけですね。
篠田弁護士 また、最近よく聞かれる「モラハラ」が離婚原因として急増していることも注目に値します。
モラハラが生まれる状況は、「夫(妻)が外でストレスを抱えていてこれを家で爆発させる」、「夫(妻)のプライドが高い」「妻(夫)が自分が悪いと思い込んでしまい反論できなくなる」等の事情があります。
――プライドの高さが問題になることもあるのですね。
篠田弁護士 一般的には、夫のモラハラでいえば、「夫が外で働いていて『俺が稼いでるんだ』というスタンス」であったり、「常に夫が妻より優位に立っている」というケースだと、どうしても離婚しやすい状況になってしまうといえるでしょう。逆に、妻が、「夫は何もできない」、「夫は私の言いなり」というケースの場合は、妻のモラハラが原因で別れに至ることになりそうです。
また、「浮気を隠す」のは女性のほうが圧倒的にうまいといわれています。
なので、「妻側から性格の不一致を理由に離婚を申し出る」ケースでは、実は「妻が他に好きな人ができた」のが一定数あると予想されます。妻の普段の行動に無関心な夫は、妻の不倫にも気付かないままに離婚されてしまうリスクが高いといえるでしょう。