「俯瞰」の意味と正しい使い方は?例文と解説

2021/11/29

ビジネス用語

「俯瞰する」という言葉を見聞きしたことがあるという人もいるのではないでしょうか?

「俯瞰する」は「ふかんする」と読み、ビジネスシーンで多用される言葉のひとつです。

良く使われる言葉ということもあり、中には誤用表現もあるため、正しく使えるようにあらかじめ言葉の意味を把握しておきたいものです。

そこで今回は、「俯瞰(ふかん)」という言葉について、意味や使い方を中心に誤用表現についてもご紹介します。

この記事を参考に、「俯瞰(ふかん)」という言葉を正しく使えるようになれるだけでなく、物事を「俯瞰(ふかん)」できるように日々の業務や学業に励むきっかけにしてみてください!

俯瞰ってどういう意味?

『広辞苑』の説明によると「俯瞰(ふかん)」の意味は以下のとおりです。

たとえば、富士山を登っているときに、富士山がどんな形をして、どれだけ大きいのか把握することは難しいですよね。

でも、飛行機に乗って上空から富士山を見下ろせば、そのスケールの大きさや、地形をしっかりと見れます。

つまり「俯瞰して見る」とは、物ごとを判断するときに一部だけを見るのではなく、対象となる物事や案件から一歩引いて「全体像をしっかりと見る」ということです。

「俯瞰」の類義語

「俯瞰(ふかん)」と似た意味を持つ類義語は「鳥瞰(ちょうかん)」です。

「俯瞰(ふかん)」の「俯」という漢字には「うつむく」という意味があります。

「人」がうつむきながら物を見るよりも「鳥」が空を飛びながらものを見るほうが、視点が高くなり、全体を見渡せますよね。

また、「全体を見渡すこと」を強調したい場合は「鳥瞰(ちょうかん)」も使えますが、日常的には「俯瞰(ふかん)」が使われるケースが多いようです。

「俯瞰」の対義語

俯瞰の対義語は以下の通りです。

いずれも「下から上を見る」という意味の「見上げる」や「仰ぎ見る」という意味の仰望(ぎょうぼう)があります。

また、後述の例文にも登場しますが、「物事の全体を捉えられずに、目先のことだけにとらわれるさま」を表す「近視眼的(きんしがんてき)」という言葉も俯瞰(ふかん)の対義語です。

「俯瞰」の具体的な使い方【例文つき】

対象となる物事や案件から一歩引いて「全体像をしっかりと見る」という意味を持つ「俯瞰(ふかん)」ですが、会話ではどのように使うのでしょうか?

主に3つの使い方を覚えておくと役立ちます。

例文を交えながら、詳しく見てみましょう。

1)全体を見る「俯瞰」

例文「問題解決のためにプロジェクトを俯瞰(ふかん)しよう」

この場合の「俯瞰(ふかん)」は比喩的に全体を見ることを指す際に使います。

仕事で問題が発生したときに最適な解決方法を見つけるためには、問題だけを見るのでは解決につながりにくいものです。

問題解決のためにプロジェクトの「全体を見てみよう」という意味で「俯瞰(ふかん)」を使うことが分かります。

2)大局的にものを見る「俯瞰」

例文「物事に熱くなるのは君の長所だけど、近視眼的になりすぎだ。もっと自分を俯瞰(ふかん)する視点を大切にしなさい」

目先のことにとらわれず、物事を全体的な観点でとらえる「大局的にものを見る目」も大切だという意味でも、比喩的に「俯瞰(ふかん)」を使います。

物事に真剣になるあまり、目先のことしか見えなくなる「近視眼(きんしがん)的」な状態になることは、誰しも経験することなのではないでしょうか。

「自分を俯瞰(ふかん)する」という言葉は、まさに「自分のことを主観的ではなく、ちょっと離れて客観的に全体を見てみよう」という意味になるわけです。

3)物理的に真上から何かをする「俯瞰」

例文「SNS用に料理を“俯瞰(ふかん)撮影”してください」

物理的な物事を指す際にも「俯瞰(ふかん)」を用います。

例文の場合、料理全体が写るように「ある程度距離をとって真上から撮影する」という意味で俯瞰(ふかん)撮影をしているということがわかるのではないでしょうか。

「俯瞰して見る」は間違った使い方!?

俯瞰(ふかん)のよくある間違った使い方が「俯瞰して見る」です。

日常的に使ったことがあるという人にとっては、オドロキなのではないでしょうか。

「俯瞰(ふかん)」には「見る」という意味がすでに含まれており、「俯瞰(ふかん)して見る」と言うと「見る」が重複してしまい、「見下ろして見る」という意味になってしまいます。

「俯瞰(ふかん)して見る」と言った場合、「頭痛が痛い」と同じ状態になっていると考えると、わかりやすいかもしれません。

「俯瞰(ふかん)する」または「俯瞰(ふかん)的にとらえる」「俯瞰(ふかん)的に考える」などが正しい使い方なので、この機会に覚えてみてくださいね!

まとめ

「俯瞰(ふかん)」は、「高いところから見おろすこと」「全体を上から見ること」という意味です。

特にビジネスシーンでは、「ものごとの一部ではなく、全体を見る」という比喩的な意味で使われることが多いようです。

冷静に「俯瞰(ふかん)」して物事を判断できるよう、日々の業務をおこたらずに学んでいきましょう!

(文・イマーゴ)

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