「ブレスト」とは?意味や効果的なやり方を解説【例文つき】

更新:2023/12/15

ビジネス用語

ブレスト(ブレインストーミング)の意味とは

ビジネスシーンで「ブレストで」と言われて意味が分からず困っていませんか。ブレストとはブレインストーミングの略で、自由な発想でアイデアを出し合うミーティングの手法を指します。

ブレストは一般の会議やミーティングと違った雰囲気となり、効果的にブレストを行うために知っておきたいポイントもあります。今回はこのブレストの意味や効果的なやり方、ブレストを使った例文と言い換え表現もご紹介します。

ブレストの意味とは

ブレストの意味とは

ブレスト(ブレインストーミング-Brainstorming)とは、あるテーマについて数人でざっくばらんに自由なアイディアを出し合うことで、新しい発想や方法、手法、施策、戦略までを導き出すことを目的にしたミーティングの方法です。

アメリカの実業家アレックス・オズボーン氏が考案したミーティングの手法のひとつで、会議が煮詰まったときに打開したり、ウォーミングアップして考えを柔軟にしたりするのに適した方法とされています。

ブレストではテーマを設けるものの、あまり型にはめずにアイデアを「自由に」「たくさん」出し合っていくのが特徴。さらにその中でヒントを見出し、意見を重ね合わせることで新しいアイデアを形にしていきます。

「明日のミーティングはブレストで行います」と言われたら、きっちりとした枠の無い、自由な意見交換が求められていると捉えていいでしょう。本格的に詰めていく話し合いや会議はその後にきちんとした形で行われることになります。

ブレストは意味がない?

ブレスト 意味がない

実は、ブレスト(ブレインストーミング)は実際のところ意味がないのではないかという意見もあります。

それは、ミーティングの場に人が集結して「さあアイデアを出しましょう」と言っても、結局は自由なアイデアを出しづらくなってしまうことがあるからです。同席するメンバーがお互いにプレッシャーを感じて自由な発想が妨げられてしまうということですね。

また、アイデアがたくさん出てきたものの、結局そこからどうしたら良いのか分からず立ち往生してしまうこともあるようです。

しかし、ミーティングの場で複数人がアイデアを持ち寄り、共同で解決策を探ることが時に効果を発揮することも事実。それぞれの意見をつなぎ合わせることで、1人ではなし得なかった解決策にたどり着くこともあるのです。

また、ブレストで「アイデアを考え出す」のではなく「疑問や質問を考え出す」ようにすることで、より自由なアイデアが生まれるという意見も出てきています。

ブレストの効果的なやり方

ブレスト 効果的なやり方

ブレストを行うにあたっては、まずメンバーは10人以下程度が目安です。そしてホワイトボードや付箋などを用意して、アイデアを自由に拾い上げていく環境を整えましょう。

さらにブレストの効果的なやり方として、次の4つのポイントを解説します。

1.批判や否定を避ける
2.自由な発想を受け入れる
3.質より量を重視
4.出されたアイデアに乗っかる

1.批判や否定を避ける

ブレストのテーマについて実務的に熟知している人ほど、出されたアイデアを否定したくなるものですが、ここは一旦我慢して批判や否定を避けるようにしましょう。

「どうせ意見しても否定されるだけだから」という雰囲気になってしまうと、その場で自由なアイデアは出てこなくなってしまうでしょう。

2.自由な発想を受け入れる

ブレストは現実的な視点で進行していく通常の会議やミーティングとは異なり、自由なアイデアを出し合っていく場です。

ですから一見すると飛躍しすぎている、どう考えても現実的ではないと思えるような意見であっても、1つの意見として受け入れていく姿勢が大切です。

なお、ブレストで提案されたさまざまな意見は、最後にまとめる時間が設けられるのが一般的。まずは自由な発想でアイデアを出し合うことに注力しましょう。

3.質より量を重視

ブレストで出されるアイデアは「質より量」が基本です。最初から斬新なアイデアを出すのは難しいものです。

色々なアイデアを出していくうちに、そこからヒントを得てアイデアが膨らんでいくこともありますから、質より量を考えて意見を出していくようにしましょう。

4.出されたアイデアに乗っかる

「出されたアイデアに乗っかる」ことは、ブレストを活性化させるためにとても有効です。

そもそも「自由なアイデア」と言っても、人が思いつかないような斬新なアイデアというのはなかなか思いつくものではありません。ですが、周囲の出したアイデアをヒントにして、そこに付け加えていく形なら発言しやすいのではないでしょうか。

さらに元となるアイデアを出した人にとっては「自分の意見が受け入れられている」と感じられるため、さらに意見を出しやすくなり議論は活発になっていくでしょう。

ブレストを使ったビジネス例文

ブレスト ビジネス例文

実際のビジネスシーンでブレスト(ブレインストーミング)がどのように使われるのか例文をご紹介していきます。

・今日のミーティングはブレストで行います。

・そのことについてはブレストで話し合いをしてみましょう。

・ブレストで出た意見をさらに具体的にまとめてみてください。

・ブレストは考えの質より量が大切です。自由に意見を出してください。

・ブレストで新しい発想を生み出すことができます。

・ブレストの司会を務めることになった。


ブレストという言葉は、職場環境によってはあまりなじみがない場合もあります。

普段から使われている職場なら問題ありませんが、そうでない場合は「自由な発想で意見交換をするブレインストーミング」のように補足しながら使っていくといいでしょう。

ブレストの言い換え表現

ブレスト 言い換え

ブレストは型にはまらず自由な発想で新しいアイデアを求めていくことから、次のような言葉に言い換えることができます。

・フリーディスカッション
・フリートーク
・自由討論
・集団発想法
・BS法


ブレインストーミングは日本語としては「集団発想法」と訳される場合もあります。

まとめ

ブレスト まとめ

ブレストの意味や効果的なやり方などを解説しました。ビジネスシーンで、みなで自由に意見を交わすことがブレストです。意見や考えを交えることで、1人では思いつかなかったことを生み出すことができるようになります。ブレストでは臆せず、テーマについて思いつくことを何でも発言することができると捉えましょう。

(学生の窓口編集部)

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