プライオリティとは英語の“priority”からきており、ビジネスシーンで「優先順位」や「優先権」という意味で使われています。実はビジネスだけでなく、日常シーンでもあちこちで使われているため、聞いたことがある方は多いかもしれません。
今回はそんな「プライオリティ」の使い方や例文、そしてビジネスでプライオリティを意識する必要性についても解説。「プライオリティ・シーティング」や「プライオリティパス」など、ビジネス以外での使用例もご紹介していきます。
▼目次
1.プライオリティの意味は?
2.プライオリティの使い方
3.プライオリティの例文
4.ビジネスでプライオリティを意識する必要性
5.プライオリティのビジネス以外での使用例
6.まとめ
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プライオリティの元となる英語の“priority”には、「優先するもの」「優先権」「(順序や時間が)前であること」という意味があります。
ここから、ビジネスシーンにおける「プライオリティ」は、「優先順位」「優先権」といった意味で用いられるようになっています。
ここでいう「優先順位」とは、単なる「何からやるかの順番」という意味ではありません。これから取り組む業務の中で「重要性が高いからこそ、先にやるべき」というニュアンスが含まれています。
例えば朝一番のルーティン業務(掃除や書類チェックなど)について「まず最初にやることだからプライオリティが高い」というのは違和感があります(もちろんルーティン業務も大切ではありますが)。
また、「重要性」だけでなく「緊急性」もプライオリティに大きく関わってきます。
重要かつ緊急性のあるタスクはプライオリティが非常に高くなります。その次に、重要性は低いが緊急のタスクに取りかかるといった、優先順位をあらわすのがプライオリティです。
プライオリティの代表的な使い方をご紹介します。
最も多く耳にする使い方として「プライオリティが高い、低い」があります。
このような意味で使われます。
また「プライオリティ高め、低め」として表現されることも多いです。
プライオリティの高い業務と言われれば、即座に対応し、注意も万全で臨む必要があります。
ただ注意しなければならないのは、プライオリティが高いからといって全てが本質的に重要度の高いものとは限りません。そこは念の為押さえておきましょう。
「プライオリティがある」とは「優先権がある」と「優先順位がある」の両方で使われます。
たとえば複数社との交渉シーンなどでは「当社はプライオリティ(優先権)がある」などと表現します。また「人それぞれプライオリティ(優先順位)がある」といった言い回しもします。
「プライオリティを置く」とは主に「(ここに)高い優先性を置く」→「優先順位を高く考える」というニュアンスで用いられます。「商品の安さと機能、どちらにプライオリティを置くか」といった使い方があります。
「プライオリティを獲得する」とは「優先権を獲得する」という意味です。「ついに交渉のプライオリティを獲得したぞ」といった形で用います。
「トッププライオリティ」とは「最優先」であることを意味します。使い方は「このクレームはトッププライオリティで対応する」など。同じような意味をあらわす言葉に「ファーストプライオリティ」もあります。
上記の使い方をふまえ、実際のビジネスシーンを想定した例文をいくつかご紹介します。
「プライオリティが高い・低い」といった基本的な表現を使った例文です。
日常的な業務の中でも優先順位は常に意識しておきたいものです。
こちらは「プライオリティを置く」という表現を使っています。例えば1つ資料を作る際に、内容の「正確性」や「面白さ」「デザイン性」など、どこに優先性を置くのかといった意味です。
「プライオリティ低めで」のような言い方には「ほかに優先すべきことがあるはずだから」というニュアンスが含まれることも。一体何を優先すべきなのか、しっかり整理してみましょう。
こちらは「プライオリティを獲得する」と表現している例文です。複数社が関わる商談のシーンにおいて、優先的に交渉できる「優先権」を獲得できたと言っています。
自社が持っている優先権を味方につけて、何とか商談を成功させたいと言っている例文です。
「プライオリティをつける」という表現が使われた例文です。そのまま「優先順位をつける」に言い換えができる形となっています。
ビジネスシーンにおいては、常にプライオリティ(優先順位)を意識することが大切。新入社員研修でも「優先順位を考えて行動するように」と指導されるはずです。
通常、どんな仕事でも当初の予定どおりに事が運ぶことはなかなかありません。急なタスクが入ったり、トラブルに見舞われたり、上司に呼ばれたりといった事が多々あります。そんな時に役立つのが、プライオリティの考え方です。
「これは優先的に取り組む」「こちらは70点で仕上げる」「それは明日へまわす」といった具合に的確に判断できれば、業務の効率化が進みます。業務を抱えきれなくなってパニックになってしまうことも避けられるでしょう。
プライオリティの判断が難しいときには、場合によっては上司に判断を仰ぐことも必要です。
「プライオリティ」はビジネスシーン以外にも、日常やプライベートなどさまざまなシーンで登場します。SNSでもプライオリティを使ったフレーズが多く上がっていますので、ここで何点かご紹介します。
とても多く見かける言葉がこの「プライオリティ・パス」です。これは世界中の空港ラウンジを利用できるワールドワイドな会員サービスのこと。プライベートだけでなく、ビジネスでの出張が多い人にとっても大注目のサービスですね。
といった具合に使われます。
プライオリティ・シーティングとは人気テーマパークのレストランで実施されている「席の優先権」のこと。あらかじめ予約に似たような形で時間をおさえておくことで、席が空いたときに優先的に案内してもらえるシステムです。
競技サーフィンのルールには、「プライオリティルール」というものがあります。サーフィンでは複数人がまとめて競技に参加しますが、この時に全員が平等に波に乗れるように、優先順位をつけていく仕組みです。
このルールにより波の取り合いがなくなり、平等に実力を発揮するチャンスを得られるようになります。
英語コミュニケーション力の測定テストとして知られるTOEICには、「プライオリティサポート」というサービスが用意されています。これは障がいまたは健康上の理由により個別の配慮が必要な人が申し込むことで、受験環境に配慮してもらえるというもの。
車椅子の方や妊娠中の方など、さまざまなケースが対象となります。
プライオリティと言われて戸惑うようなときは「優先順位」「優先権」のどちらかに言い換えてみると分かりやすいでしょう。
プライオリティのようなカタカナのビジネス用語はどんどん増えていますが、実は誰もが理解しているものとは限りません。
特に年配の方には「この件はプライオリティ高めですか?」というより「この件は優先順位高めですか?」と尋ねる方が確実なことも。自分から使うときは、相手の立場に立った言葉遣いができるようになると好印象ですよ。
(マイナビ学生の窓口編集部)
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○「リマインド」
○「イノベーション」
○「デフォルト」
○「バッファ」
学生の窓口編集部
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