ビジネスシーンだけでなく、ネット上やニュースなどでも耳にする「デフォルト」。よく聞く言葉ですが、意味が複数あるため、正しく知らないと「あれ?」と思ってしまうこともしばしば。意味をはき違えると、コミュニケーションにも支障をきたす可能性があります。そこで、今回はデフォルトの意味や使い方についてご紹介します。
デフォルトには大きく分けて3つの意味があります。
1つ目は「債務不履行」という意味。たとえば、新聞の見出しに「ギリシャ、デフォルトの危機」とあれば、金融危機に陥って債務不履行になりそうだ、という意味になります。
2つ目は「初期設定値」で、スマホやソフトなどの初期設定値のこと指します。これから転じて、「定番」「普通」「標準」という意味が3つ目の意味です。
ビジネス用語で使う場合は、金融とそれ以外では意味合いが異なりますので注意しましょう。また、デフォルトを略して「デフォ」ということもあります。
デフォルトは、金融なら「債務不履行」、パソコンなどのソフトなら「初期設定値」、それ以外で使うときは「普通」「仕様」という意味になります。金融関連でデフォルトとあれば、文字通り債務不履行という意味です。
パソコンのソフトや計算書など、あらかじめ数値が設定してあるものもデフォルトといい、必要に応じて数値を変えることをカスタマイズといいます。一般的に、入手したばかりのソフトや見積もりなどのフォーマットは、初期設定の数値なので、デフォルト状態です。
それで以外では、「彼はいつも遅刻する」なら「彼の遅刻はデフォルト」のように、普通、または仕様という意味で使われることもあります。
具体的にデフォルトの使い方を見ていきましょう。
・「アルゼンチンはデフォルトしたことがある」
ギリシャはデフォルトの危機にありますが、アルゼンチンは過去、外国から借りたお金が返せなくなりデフォルト宣言をしました。国のデフォルトは国際経済に大きな影響を与えるので、新聞などで大きく取り上げられます。デフォルトは国の他に会社の場合でも使われますが、個人の債務不履行に使われることはあまりありません。
社員A:「このPCのデフォルトのブラウザはIEなのですが、このサイトはChromeで開いてください」
社員B:「かしこまりました」
初期設定のままになっているものをデフォルトと呼び、そのままでは使えないというケースもよくあります。コンピューターの設定で何かおかしいと感じたときに「これがデフォルトですか?」という聞き方もできます。
デフォルトは金融とそれ以外で意味と使い方が異なります。また、普通や定番という意味でも使われることが多くなっています。デフォルトには複数の意味があることを知り、シーンによって使い分けるようにしましょう。
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