「イノベーション」とは? 意味や種類、使い方をわかりやすく解説【例文つき】

更新:2024/05/29

ビジネス用語

最近よく聞く「イノベーション」という言葉、何となくの意味はイメージできるものの、正確な意味を知っておきたいと思われている人は多いのではないでしょうか。

「イノベーション」とは英語の「innovation」からくるカタカナ言葉。「革新」「一新」などの意味を持つ言葉です。

日本においては「技術革新」を指すケースが多かったのですが、最近ではもっと幅広い意味で使われるようになったため混乱してしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は「イノベーション」とは何か、その意味や種類、具体的事例を紹介。さらにビジネスでの使い方についても例文とともに解説します!

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「イノベーション」の意味は?

「イノベーション」は一般的に、新しいものを創造して社会に対して新しい価値を生み出したり、これまでのものを変えて新しいものとしたりすることを指します。

簡単にわかりやすく言うとーー「革新」「一新」「変革」

イノベーションを他の日本語に言い換えるならば、上記のとおり「革新」「変革」などが適当でしょう。そのほか「技術革新」「大きな変化」「新しい活用法」といったニュアンスもあります。

特徴としては、ただ単に新しくするというよりも、これまでの常識が変わるほど社会を大きく動かす「技術革新」だったり、今までになかった全く新しい変化のことを指すことが多いです。

ビジネス用語としての「イノベーション」

ビジネス用語としての「イノベーション」は、「次のイノベーションとなりうる製品が必要だ」というように、技術の発明に対して使われることが多くありました。

しかし、最近では技術革新という意味の枠を超え、サービスやマーケティング・ビジネスモデル・ライフスタイルなどにも広がり、「新機軸のサービス」や「新たな価値観の提案」などという意味で使われるようになりました。

また、ITを活用したイノベーションも注目され、仕組みや情報を活用した変革が進んでいます。

英語の「イノベーション」

もともと「イノベーション」とは英語の「innovation」からくるカタカナ言葉です。

「innovation」は動詞 「innovate」 の名詞形で、ラテン語の「リニューアルする」という意味を持つ言葉に由来しています。

イノベーションの種類

イノベーションはいくつかの種類に分類されます。それぞれの意味をご紹介しましょう。

シュンペーターによる分類

オーストリア・ハンガリー帝国生まれの経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは、イノベーションについて次の5つに分類しました。

●プロダクションイノベーション
⇒今までになかった全く新しいプロダクトの生産

●プロセスイノベーション
⇒新しい生産プロセス(生産工程・生産方法)の開発

●マーケットイノベーション
⇒全く新しい販路を切り拓くこと

●サプライチェーンイノベーション
⇒原料・材料の供給ルートの大改革

●オルガニゼーションイノベーション
⇒今までにない組織づくりをすること


クリステンセンによる分類

アメリカの実業家であり経営学者でもあるクレイトン・クリステンセンは、イノベーションには次の2つの種類があることを提唱しました。

●持続的イノベーション
⇒顧客やユーザーが既に認知しているニーズに基づいた製品やサービスの開発

●破壊的イノベーション
⇒顧客がユーザーが気づきもしなかった新しい製品やサービスが新しい価値を生み出し、既存の製品やサービスを駆逐してしまうような変革


少し古い例になりますが、映画やテレビといった映像分野について考えてみましょう。
最新技術によって映画を白黒からカラーにする、画質や音声をキレイにするというのは持続的イノベーション。

一方、テレビの発明によって自宅にいながらスポーツやドラマなどの映像を楽しめるようになり、これまで娯楽の代表格とされていた映画市場は縮小を余儀なくされた。これは破壊的イノベーションと呼べるのではないでしょうか。

イノベーションに関するビジネス書として、クリステンセンの著書「イノベーションのジレンマ」が知られています。この本では、業界大手の企業がどんなに顧客のニーズに耳を傾け、新技術を開発したとしても、破壊的イノベーションによりその地位を奪われてしまうメカニズムについて説いています。

イノベーションの具体的事例

少し難しい話が続きましたので、今度は私たちの身近にあるイノベーションの事例を見ていきましょう。

最近の事例として最もわかりやすいのが、高速インターネットやスマートフォン。新たな技術とアイディアにより、私たちの生活は根本から変わりました。先ほどの映像分野でいえば、YouTubeが今までになかった新たな価値を提供していますね。

もう少し事例を見ると、自動販売機や回転寿司もイノベーションの成果と言えるでしょう。

そのほかには、車・飛行機・リニアモーターカーなどの交通手段や、スマートホームなどの生活スタイルの変化もイノベーションと言えます。
※スマートホーム:デジタル技術を主に活用した、より便利で快適な家づくりのこと。

上記の例からもわかるように、イノベーションはこれまでにない発想や従来のやり方の中でアイディアが生まれ、そこにニーズと技術が加わり成り立つものを指します。

イノベーションのビジネスシーンでの使い方

こういったことからも、ビジネスシーンで登場する「イノベーション」は、抜本的な改革によりビジネスをガラッと変えていこうとするときに使うのが適しているでしょう。

◆基本的な使い方

・イノベーションを起こす
・イノベーションの必要性
・イノベーションの取り組み など

また、「イノベーション戦略」「コンセプトイノベーション」「マーケティングイノベーション」など、他の言葉をともなう様々な使い方バリエーションもあります。

特に最近よく目にするのが「オープンイノベーション」

これは、イノベーションの実現に向けて自社だけで頑張るのではなく、他組織の知見や技術を活かしてオープンに取り組むことを指します。つまり「自前主義」を脱却し、「外部と連携する」イノベーションのことです。

イノベーションを使ったビジネス例文

実際のビジネスシーンで「イノベーション」という言葉がどのように使われているのか、例文をご紹介します。

前述のとおり、主に「イノベーション」単体で使われる場合と、「他の言葉+イノベーション」として使う場合の2パターンが一般的です。

単体での例文

「新しいことを否定してばかりでは、イノベーションは生まれない」

「イノベーションの原動力となりうるのは何だろう?」

「既存事業にだってまだまだイノベーションの余地がある」

ビジネスにおいては、今までと同じことを地道に繰り返すだけでは時代の流れに取り残されてしまうことも。新しいことを受け入れたり、既存事業を改めて見直すことでイノベーションにつながる可能性があるということです。

他の語と組み合わせた例文

「持続的イノベーションで成り立っている企業でも、破壊的イノベーションを無視し続けることはできない」

これは、先ほどクリステンセンのところで紹介した言葉を使った例文です。「1→2→3」とステップを踏んで変革していく持続的イノベーションも大切ですが、「0から1を生み出す」破壊的イノベーションはそれ以上に大きな破壊力を持つこともあるのです。

「企業の発展のためには、自前主義を脱却したオープンイノベーションへの積極的な挑戦が求められている」

外部との連携によるイノベーションを指す「オープンイノベーション」を使った例文です。これからの日本経済の発展のため、政府もオープンイノベーションの仕組みづくりに積極的に取り組んでいます。

まとめ

「革新」「刷新」を意味する「イノベーション」。

日本では主に技術革新の意味合いで使われてきましたが、最近では技術の枠を超えてサービスやマーケティング・組織・生活スタイルなどさまざまな事柄と組み合わせて使うことも増えてきました。

「○○のイノベーション」といえば聞こえは良いかもしれませんが、ビジネスシーンにおいては使用シーンや相手に合わせてよりわかりやすい表現を選びとる姿勢も大切。「新たな○○の導入」といったシンプルな表現が適切なケースもありますので、上手に使い分けましょう。

(マイナビ学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で 大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。 学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで 幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

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