フィードバック(FBする)とは?ビジネスでの意味や使い方をわかりやすく解説【例文つき】

更新:2024/07/17

ビジネス用語


「フィードバックって言われたんだけど何のこと?」

フィードバックとは簡単にいうと「結果を返す」という意味をあらわす言葉です。結果を返すと言われても具体的にどういうこと?何の目的でするのか?そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

今回はフィードバックの意味や使い方、そしてフィードバックにどんな良いことがあるのかをフレッシャーズ(新社会人)目線で解説します。

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フィードバックの意味とは

フィードバックは一般的なビジネスシーンのほか、教育の分野や電子工学、webサービスなどそれぞれの分野に応じた使い方をすることがあります。だからこそ、ベースとなる本来の意味についてきちんと理解しておくことが大切です。

フィードバックの本来の意味

【フィードバック】
1.結果を原因側に戻すことで、原因側を調節すること。
2.結果をみて、改良や調整を加えること。
3.評価や意見を関係者に伝えること。

少し分かりづらいかもしれませんが、一言でいうと「結果を返すこと」という意味です。

もともとフィードバックは上記1の意味として生まれた言葉です。コンピューター機械装置で、処理の結果を見て自動的に原因を調節することを指していたのです。それがだんだんと一般化して使われるようになりました。

本来、フィードバックの意味は英語の“feed back”がもとになっています。

・feed:食物を与える
・back:返す

こんな意味を持つ2つの言葉を単純にかけ合わせてみると、「食物を与え返す」という意味になります。ここでの食物とは「食べ物」というよりも「栄養」あるいは「糧になるもの」と考えてみましょう。そして「返す」「戻す」といったニュアンスがあるのがポイントです。

つまり、フィードバックとは糧になるような情報を元のところに戻す、という意味があります。結果にもとづいて、有益な情報をバックすることでより良い方向へ持っていこうとする、それがフィードバックです。もっと端的にいうならば「結果を返して改良に活かすこと」と言い換えることもできるでしょう。

フィードバックのビジネスシーンでの意味とは

フィードバックのビジネスシーンでの意味も、基本的には先ほどの「結果を返して改良に活かすこと」と同じです。

例えばあなたが課題に取り組んだ成果に対して、上司が評価を返すことで、より良く改善に活かしていくことを指しています。

「評価されるなんて、悪い評価だとショックだな……」

評価と聞くと気後れしてしまうかもしれませんが、誰でも社会人1年目から完璧な人などいません。誰もがフィードバックを受けながら成長していくのですから心配いりません。

それに、フィードバックは必ずしも悪い内容ばかりとは限りません。

ポジティブフィードバック

⇒「良かったよ」という肯定的な表現での評価

ネガティブフィードバック

⇒「ここを改善するといいね」と指摘するような表現での評価

フィードバックというと「自分への批判」と捉えてしまいがちですが、実は「自分を褒めてくれる」フィードバックもあることは覚えておきましょう。

フィードバックの目的とは

では、フィードバックは何のために行うのでしょうか。

フィードバックを受ける側からすると、批判されたり指摘されたり、できれば避けて通りたいかもしれません。何を言われるのかと気が気ではないという方もいるでしょう。

ビジネスシーンでのフィードバックの目的は、その人の成長を促すためなどいくつか考えられます。ですが最も大きな目的は「目標を達成するため」であるといえます

ここでの目標とはケースバイケースですが、例えば企業としての事業計画や、部門ごとの計画、それから個人としての達成目標なども挙げられます。

企業が事業計画を達成するには、従業員1人1人の力がとても大切。個々にフィードバックを行うことで、私たちは自分の仕事について「客観視」する機会を得られます。そこで目指すものとのズレがあれば、「軌道修正」をしていくきっかけとなります。

このフィードバックの繰り返しにより、掲げた目標に近づき→達成を目指すことができます。これがフィードバック最大の目的です。

フィードバックにより期待される効果とは

「会社の目標達成のためと言われても、自分にはピンとこない…」

ビジネスシーンでのフィードバックは、企業にとって有益なだけでなく、私たち働く側にとってもメリットがあります。フィードバックにより期待される効果は次のとおりです。

成長につながる

フィードバックによって、私たち働き手の成長につながることは明らかです。仕事で得られた結果をふり返ることで、さまざまな改善点を見出すことができます。それらをこれからの仕事に取り込んでいくことによって、ビジネスパーソンとしての成長は加速していくでしょう。

企業としても、事業計画達成のためというよりむしろ人材育成の方を重視して、フィードバックを推進するケースも多いようです。

モチベーションが上がる

フィードバックはモチベーション(やる気)UPにも役立ちます。仕事をしていくとさまざまな困難に直面し、悩むこともあるでしょう。ですが適切なタイミングでフィードバックを受けることで、問題の解決方法を見つけやすくなります。

フィードバックというと「批判される」とネガティブに受け取られやすいですが、実は「アドバイスをもらえる」という嬉しい側面もあるのです。

仕事がデキるようになる

人は改善をしたり学んだりしなければ、成長が止まってしまいます。ですがフィードバックを行うことで成長を続けることができ、さらにはモチベーションUPにも役立ちます。そうなれば、必然的に「デキる」社会人になっていくということです。

少し大げさかもしれませんが、フィードバックの内容を真摯に受け止めることで、今後の長いキャリアに少なからず影響してくるはずです。

フィードバックのビジネスでの使い方

フィードバックのビジネスでの使い方

フィードバックのビジネスシーンでの使い方を「社内でのフィードバック」「社外からのフィードバック」に分けて解説します。

社内でのフィードバック

社内でのフィードバックは、主に上司から部下に対して使われることが多いです。例えば上司が部下の評価をし、それが昇給や昇進に反映されるだけでなく、具体的な称賛や指摘、改善点を与えることにも用いられます。

フィードバックをするのは上司の方なので、部下の方からみると「フィードバックを受ける」といった受け身の表現となります

また、社内でよく使われるフレーズに「フィードバック面談」があります。

フィードバック面談とは、人事評価の結果を上司から部下に伝え、今後の課題や行動計画について話し合う面談のこと。今後のキャリアに影響する大切な面談なので、しっかりと話を聞いて改善に活かすようにしていきたいものです。

社外からのフィードバック

フィードバックは社内だけでなく社外から行われることもあります。消費者が商品やサービスの感想を企業側に伝えたり、メディア上で公表したりするのもフィードバックです。

企業がアンケートを取って、その意見をサービス改善に活かすというのもよく行われていますね。その場合「ユーザーアンケートの最新結果フィードバック」のように用いられます。

企業にとっては、社外の顧客やユーザーからの声というのはとても貴重です。お褒めの声やお叱りの声に耳を傾けることで、より良いサービスへと役立てているのです。

フィードバックの例文と実例

フィードバックが実際のビジネスシーンではどのように使われるか、例文を挙げてみます。メールや文字として書くときはカタカナでフィードバックとする以外に、省略してFBと書かれる場合もあるため、覚えておきましょう。

<例文>

・お客様からのフィードバックを新製品の開発に活かす。

・〇〇さんのFBをいただけますと幸いです。

・部長のあのときのフィードバックのおかげでイベントを成功させることができた。

・忙しい中でフィードバック面談を行うからには、有意義なものにしたい。

また、自分で自分の仕事を評価して、改善を目指していくことも1つのフィードバックです。ここで実例を紹介しましょう。

<実例>

1.取引先のお客様に誤送信をしてしまった(事実)

2.なぜミスが起きたのか原因を分析、同じ過ちを繰り返さないための具体案を考案する(フィードバック)

3.具体案を実行する(改善)

ビジネスシーンでの失敗は誰にでもあるもの。そこで結果を振り返り、改善すべき点を見出すことで次の成功へとつなげることができるはずです。

まとめ:フィードバックを自身の成長に繋げよう

フィードバックとは端的にいうと「結果を返す」という意味をあらわす言葉です。ただ結果を返すだけでなく改良に活かす、より良い方向に持っていくというニュアンスを持っています。

うれしいフィードバックを受けるとき、厳しいフィードバックを受けるとき、さまざまです。ビジネスで受けるフィードバックは、どちらであっても有り難いものであることを知っていると、受け止め方も変わってくるでしょう。フィードバックを正しく受け取ることで、改善点を明確にし、自身の成長に繋げていきましょう!

(学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で 大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。 学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで 幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

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