「海外では」という言い方は曖昧すぎ? 「国名では」と具体的に示したほうがいい理由

2015/03/26

社会人ライフ

最近、テレビでは「海外から見た日本」をテーマにした番組が多いですよね。ツイッターなどインターネットでも「海外ネタ」が満載です。ふだん、お友達同士のおしゃべりの中でも「海外」という言葉はよく出てきます。お洒落スポットに行けば「ここ、海外みたい!」、食べ物の話になれば「海外に行ったとき、食事がまずかった(おいしかった)」、そして「海外の学校のシステムって......」といった真面目な話まで。

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筆者は「海外」育ちですので、「海外では〜」といった出羽の守系の話は大好きでして、よく日本と海外を比べては「海外では、海外では」とアレコレ言っておりますが、最近気をつけなければいけないな、と思っていることがあります。それは「海外では〜」という言い方は曖昧すぎること!

日本の場合、一度海を超えないと外国へ行けないため、そのことも関係して「外国」ではなく「海外」という言葉が頻繁に使われるのだと想像します。ただしいってみれば、日本以外の世界の国々は全て「海外」であるわけでして、ヨーロッパの国々も、アフリカ諸国も、南米も、韓国や中国などのアジア圏の国々も全部「海外」です。でもこの「海外」という言い方、よく考えてみると良い意味でも悪い意味でも幅が広い言葉なのですね。

たとえば誰かが「海外のアイスクリームって、どういう味のものがあるの?」と聞き、それを受けた人が「中国のアイスクリームはこんな感じだったよ」と答えると、聞いた人が「そうじゃなくて、私はアメリカのアイスクリームの話が聞きたかった」なんてことが起きたりします。質問者が思う「海外」の国と、答える人が思う「海外」の国が違うため話が噛み合わないのですね。どうも日本の場合「海外」と言う場合、欧米圏の国を指していることが多い印象です。

誤解を招かないためには「海外」とひとくくりにせず、ちょっと唐突ではあっても、いきなり「国名」を言ったほうがわかりやすいのかもしれません。もしくは「ヨーロッパでは」「アフリカでは」「南米では」というふうに、せめて「エリア」の名前を挙げると少しは話のとっかかりになりますね。

ちなみに「欧米では」という言い方も、「海外では」という言い方よりはわかりやすいですね。ただし、ひとことで「欧米」と言っても、マケドニアからニュージーランド、アメリカ、ドイツ、ルーマニアまで、全部「欧米」ですので、この「欧米」という言い方も実はかなり「ざっくり」というか大雑把なまとめ方だったりします。同じ「欧米」でもマケドニアとニュージーランドでは食べ物から学校のシステムから何から何まで違うわけなので、やっぱり分かりにくい部分がありますね。となると振り出しに戻りますが、やはり国名を言うに越したことはありません。

......といろいろ書きましたが、実は筆者も会話の中でうっかり「海外では〜」とやってしまうので、気をつけたいです。これからは国際化の時代。「国名は具体的に!」が一つの課題かもしれません。

文●サンドラ・ヘフェリン

プロフィール/ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴17年。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「ハーフといじめ問題」「バイリンガル教育について」など、「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。

著書にベストセラーとなった「浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ」(光文社)のほか、「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)、「満員電車は観光地!?」(流水りんことの共著/KKベストセラーズ)、「日本人、ここがステキで、ここがちょっとヘン。」(片桐了との共著/大和出版)などがある。

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