2020年10月26日 更新
DIYパーテーションで部屋空間にひと工夫! 使えるアイテムとは?
一人暮らしのワンルームは、1つのスペースをいかに上手に使うかが快適生活のポイントになります。そこで、おすすめしたいのがパーテーション。自分で自由にできるDIYパーテーションは、簡単にできてメリットがいっぱいです。使う材料や使い方次第でお部屋がおしゃれ・快適・便利に大変身しますよ!
玄関から丸見え、生活動線が悪いなど、日頃から「どうにかならない?」と思っているお部屋の悩みを、DIYパーテーションで解決できます! 隠したい部分も、ムダな空きスペースも、DIYパーテーションなら自分好みにカスタマイズ可能です。そこで、パーテーションを作るコツをDIYクリエイターのchikoさんにお聞きしました。
chiko
DIYクリエイター、インテリアデザイナー、空き家DIYリノベプロデューサー
工務店やハウスメーカーのモデルルームデザイン、DIY工房のデザインを行う。作品の商品販売や各地でのワークショップ、講演、DIY実演など、幅広い分野で活躍中。
http://wagonworks.blog.jp/
パーテーションで部屋の空間を演出する
日本語でパーテーションは、「間仕切り」や「隔壁」という意味です。言葉通りパーテーションで仕切ることで目線を避ける、1つの部屋をリビングとベッドルームに分けるなど部屋を増やす感覚で空間を有効活用することができます。さらに、パーテーションの側面を装飾したり、棚を付けて収納スペースとして活用したりすることができるのも大きなメリットです。
chikoさん
部屋のサイズ&インテリアに合わせた材料を選んでDIYすれば、ただの間仕切りではなく部屋の空間を演出するアイテムにすることができますよ。
パーテーションDIYアイデア&おすすめアイテム
部屋の大きさや間取り、インテリアに合わせて上手にDIYパーテーションを活用している例をいくつかご紹介します。ぜひ、お部屋づくりのアイデアの参考にしてみてください。
突っ張りタイプのDIYパーツを使ったアイデアパーテーション
パーテーションを作る際におすすめしたいのがラブリコなどのDIYパーツ。「2×4材」に金具を取り付けると、突っ張り式の柱が完成します。柱を2本使えば、その間に板壁、棚や机、収納壁にもなります。アイデアしだいで、自分好みのパーテーションをDIYすることができますよ。
ラブリコやディアウォールを使用するときの注意点
-
床と壁が動かないか確認
ときどき天井を持ちあげると浮いてしまうことがあります。そのような部屋ではラブリコやディアウォールを間仕切りとして使うのは危険です。お部屋のチェックをしてから使いましょう。天井に傾斜がある場所も取り付けできません。
-
耐荷重を守りましょう
柱といっても簡易的なものなので、耐荷重には限界があります。種類ごとに決まっているので、必ず確認してください。
-
ディアウォールは壁際に設置
ディアウォールは、壁際に設置することが推奨されています。壁際に設置するときはディアウォール、壁がない部分はラブリコと使い分けにも注意してください。
chikoさん
柱を作れるアイテムならば床や壁、天井にビスを打たないので、賃貸住宅でも使えます。転倒しないことに注意して使えば、とても便利なアイテムです。さらに天井から床までを覆わなければパーテーションの圧迫感も減らせます。
100円ショップの額縁を使ったアイデアパーテーション
大型の材料がないときは、小さな材料を使って組み立てる方法があります。100円ショップで売っている「A3額縁」をつなぎ合わせるだけで、おしゃれなパーテーションの完成です!
蝶番(ちょうつがい)を利用して折りたたみ式にすると、使いたいときにさっと置けるのもメリット。また、デザイン性のあるパーテーションは仕切り機能だけではなく、インテリアのアクセントにもなります。
ファブリックを使ったアイデアパーテーション
簡単にすぐできて効果的なのが、ファブリックを使ったカーテン式のパーテーションです。大きめの布地や、カーテン素材と突っ張り棒だけでもしっかり空間を仕切ってくれます。取り付け・取り外しがとても簡単なうえ、短時間で完成するのがメリットです。壁際にクローゼットスペースを作って、それを完全に目隠ししたいときなどにもいいですね。布の質感やテキスタイルにこだわればシックにもポップにも、一瞬でお部屋の雰囲気を変えることができます。
木材でアイデアパーテーション
あまり背が高くないパーテーションは、ホームセンターなどで購入できる木材を組み合わせて作ることができます。木材の間に隙間を作れば、光も通すので圧迫感も少なくなります。組み立てるときは、木材と木材の隙間を等間隔にあけてビスや釘で固定します。木材をスペーサーの代わりに使うと簡単に等間隔にあけることが可能です。また脚部は、転倒しないよう長い木材か面積の大きい木を使うことです。小物などを掛けたいときは、特に転倒しないか注意しましょう。
パーテーションDIYの準備とコツ
実際にパーテーションをDIYするには、何をどう準備していけばいいのか悩む人もいるかも知れませんね。DIYで準備するものや実際の工程、コツを紹介していきます。
部屋に合わせた材料やデザインの選び方
パーテーションの材料はお部屋の雰囲気、広さや手軽さなどを考慮して選ぶのがポイントです。部屋をできるだけ広く見せたいときは、壁の色に合わせ、なるべくシンプルで存在感が出ないデザインにすることがおすすめです。ファブリック素材は吸音性もあるので、手軽な防音対策にもなりますよ。
chikoさん
デザインを決めるときは、材料の色合いをそのまま活かすか塗装するかによっても仕上がりが変わります。たとえば木材を使う場合は、木目を活かしたステイン塗装で男性的なかっこいいお部屋を演出したり、無塗装でナチュラル感を活かせば北欧風やシンプルなインテリアにもマッチさせたりできます。
パーテーションの設計図を作る
材料やデザインを決めたらパーテーションの仕上がりサイズを決め、柱の長さやほかの材料の寸法を算出しましょう。パーテーション本体のサイズと、設置後に人が通るスペースが確保できているかも大切なポイントです。
設計図を作るポイント
-
壁から床までの寸法を採寸する
-
使用する木材の寸法を決める
-
パーテーション完成時のサイズ
-
設置後部屋の動線が確保できるか
-
DIY時の作業スペースの確保
chikoさん
壁から床までのサイズの採寸をするときは、必ず取り付けする位置か極力そこに近い場所を測ります。部屋のなかでもサイズが微妙に違うことがあるので注意しましょう。設計図でパーテーションの大きさを決めるときには、作ってから人が通るスペースや作業ができるスペースがとれなかったりすることがないよう、必ず部屋のなかの動線を確認して決めましょう。
DIYの材料を揃える
デザインや形、サイズが決まったら材料をそろえます。材料は、木材ならホームセンターが実際に目で見て購入できるのでおすすめです。マンションやアパートの場合は、長い木材を運ぶときに十分なスペースが確保されているか、車に載せられるのかなどもチェックしておきましょう。
必要な金具やパーツ、塗料や作業に必要な道具(刷毛や養生やビスなど)は、ホームセンターや100円ショップ、またはネットショップでも購入できます。ネットで購入する際は、サイズや色の間違いがないようにチェックしましょう。
chikoさん
設計図を書く段階で木材のカット寸法やビスの長さ、使う塗料なども決めておくと、買い物の際に一緒に購入できて便利です。ホームセンターではカットサービスもあるので、描いた設計図は持参しましょう。
パーテーションをDIYしよう(まとめ)
パーテーションは、DIYのなかでも比較的手軽に作ることができます。材料と材料を止める金具や、折り畳みタイプにするときの蝶番(ちょうつがい)は、どんな部品があって使えるのかも事前に確認しておくとアイデアが広がります。事前準備をしっかりしておけば、あとは簡単にイメージ通りのパーテーションが完成! 空間を有効に活用できて、お部屋を使いやすく快適にしてくれるパーテーションで快適な一人暮らしを楽しみましょう。