2021年01月06日 更新

眺めているだけで愛おしい「Layout」のラグたちを、毎日の暮らしに取り入れて。

一人暮らしのお部屋にも気軽に取り入れやすいラグから高級なペルシャ絨毯まで……イランで買い付けた、日々の暮らしを華やかにするラグたちを扱うインテリアショップ「Layout(レイアウト)」。今回は、Layoutの前田さんと平井さんのお二人に、ラグの魅力をたっぷり教えていただきました。

お部屋のインテリアをそろえようと思ったとき、皆さんは何からスタートしますか? 椅子やテーブル、カーテン、棚などをそろえて、ラグは後回しという方も多いのではないでしょうか。でも、ラグ選びにもう少しだけ情熱を注いてみたら、もっと素敵なことが起こるかも!? 今回は、ラグを中心に取り扱う「Layout(レイアウト)」の中目黒ショールームにお邪魔して、ラグの魅力や楽しみ方、一人暮らしのお部屋にもぴったりのアイテムを探ってきました。
Layout

オーナー前田さん
ブランドマネージャー平井さん

ラグの価値や魅力をシンプルにわかりやすく伝えたい

長らくペルシャ絨毯の卸の仕事をしてきたという代表の前田さん。仕事をしているうちに、「ラグの価値や魅力をもっとシンプルにわかりやすく伝えていきたい」と思うようになり、2016年に株式会社it companyを立ち上げたそうです。
前田さん

この業界では、「値引きすること」をお客様のメリットとして打ち出しているところがあるのが実情です。でも、それではお客様にラグの価値を信用してもらえないですよね。そして何より、本当にいいものなのに、値引きすることがお客様のメリットになっているって、すごくもったいないと感じていました。「使ってみて本当に良かった」と思っていただくのが、お客様が本来得るべきメリットのはずなんです。だから、ラグそのものの価値や良さをお客様に伝えていきたい。そう思ってはじめたのがLayoutというブランドです。

ラグの価値や良さをわかりやすく伝えるためにまず取り組んでいるのは、価格を信頼してもらうこと。そこでLayoutでは、この大きさや質、使い心地だったら、一般の方にも納得して購入していただけるだろうという理想の価格でラグを紹介しているんです。

ラグを「長く使うもの」として選んでほしい

そんなLayoutのコンセプトは「ラグから暮らしをデザインする」。これは別に、ラグを必ず一番最初に選んでほしいといっているのではありません。
前田さん

ラグって、なくても生きていけるんです。でも一枚あるだけでお部屋がずっと輝いて見える。それに、いいラグって時間が経っても、使用感が出るどころか、使えば使うほどツヤ感が出て、色が淡く、優しくなって、いい雰囲気になっていくものなんです。だから、ラグも「汚れたら買い替えるもの」ではなくて、「長く大切に使うもの」として選んでほしいんです。

描かれた動物のショッキングピンク(左)が経年とともに淡いピンク色(右)に。

自分や家族の思い出と一緒に育っていって、将来自分の子どもにあげることもできる、まさに一生もの。世代を越えて使えるって、すごくロマンがありますよね。だからこそ、もう少しだけラグ選びに情熱を注いて欲しい……それがLayoutの想いなのです。

その想いの実現に向けて、ポップアップストアとして出店したり、大手のインテリアショップに置いてもらったり、ラグの魅力を伝えるセミナーを開催したり。多くの人に、ラグのおもしろさや魅力を発信するさまざまな活動を行っています。そして、中目黒ショールームもその活動拠点のひとつです。

ラグの魅力を見て体感できる「中目黒ショールーム」

店内はとても落ち着いた雰囲気。でも、色とりどりのラグが並んでいて、乙女心をくすぐられます。スタッフさんは「ラグを売る」という感覚は持っていなくて、「ラグを紹介する」ことだけに徹しているのだそう。

そんなショールームに置かれているラグたちは、前田さんと平井さんがイランに赴きセレクトしてきたもの。
平井さん

日本人目線で見て日本の暮らしに合うものというのは大前提。そのうえで、ツヤ感やデザインや色など、私たちがぱっと見て“好き”だと思ったもの。そして、「こんなのあったよ!」とお客様に紹介したいものを選ぶようにしています。

店内にあるラグを見てみると、楽しいストーリーが想像できるようなものやかわいらしい動物や女性が描かれたもの、空想上の生き物が描かれた非常にユニークな模様のものまで。どれも、眺めているうちにどんどん愛しさが増していく……不思議な魅力があります。

空想上の不思議な生物が描かれたラグ。

平井さん

すごくかっこいいヴィンテージ、アンティークのものがあっても、ダメージが大きくて先が長くないもの。そういった実用的でないもの、ただの観賞用になってしまうものも選ばないですね。お客様に長く、快適に使っていただけるものを選んでいます。

ちなみに店内にはラグの織機も置かれています。なんと平井さん、ラグを織る教室に通っていたことがあり、織り方に関する知識も豊富なんですよ。
平井さん

縦糸にウールを横に一列ずつ絡ませて、一段終わったら横糸を入れて……という、とてもアナログで地道な作業の繰り返しです。大きさと種類にもよりますが、小さいもので4~5日くらい。大きいと3ヶ月とか、3~5年かかるものもあります。

気になった方は、ぜひ平井さんにお声がけして、織り方を教えてもらってください! 作る大変さがわかると、もっとラグが愛おしくなるかもしれません。

Layoutで取り扱うラグの魅力とは?

では、Layoutが発信し続けている「ラグの魅力」とは? 言葉で伝えるのは難しいと悩むお二人でしたが、あえて言葉にするなら、一枚一枚手作りで作られ、ひとつとして同じものはない“一点もの”であることだといいます。

なかでもイランは、さまざまな民族が混じり合っているエリアだからこそ、地域や部族ごとにデザインや素材感も違って、バリエーション豊富なのも魅力なんだとか。そして何よりも、イランが魅力的な国だから、そこから生まれるラグも魅力的だと話します。
前田さん

テレビなどで報道されているイメージとは違って、すごいウェルカムな国なんですよ。親切すぎておせっかいなくらい(笑)。そういった人柄もラグに表れていると思います。繊細な模様を織りあげたのに、最後の仕上げがちょっと甘かったり、裏に字が書かれていたり……。そういう日本にはない感覚もおもしろいですよね。

平井さんも、「人間味が残っているのがいい」と話します。だからこそ、優しさや温かみを感じてリラックスできる。それが、イランの手織りのラグの一番の魅力なのかもしれません。

Layoutで扱うラグの種類は3つ。それぞれの特徴を見てみよう

そんなイランの手織りのラグですが、大きく分けて3つの種類があるといいます。それぞれどんな違いや魅力があるのでしょうか。

豊富なバリエーションが魅力の“トライバルラグ”

トライバルラグは、イランの人々の生活の道具として長い間受け継がれてきたものです。お祈りのための敷物としてはもちろん、ときには食料や家財道具を入れる袋として。ときには部屋の間仕切りや入口にかける暖簾(のれん)として。さまざまな用途のためにデザインされていて、使い続けることを前提としているため、機能性にも耐久性にも優れているのが特徴です。
平井さん

部族や地域によって異なる文化や気候、ともに暮らす動物や身近な植物など、生活に関わるすべてのものがデザインに影響しているといわれています。そのため、多くのバリエーションがあるのが魅力のひとつです。

フカフカで快適な座り心地の“ギャッベ”

ギャッベは遊牧民の絨毯。羊や山羊たちと暮らす遊牧民は、水や牧草を求めて季節ごとに移動します。地面にテントを立てて生活していて、そのテントの床として生まれたものなのです。
平井さん

どんな地面でも快適に過ごせるよう分厚く作られているので、床で過ごすことが多い日本のライフスタイルとも相性がいいですよね。ギャッベの上で本を読んだり、映画を観たり、座ったり寝転んだり。リラックスして過ごしたい方にぴったりかと思います。

芸術作品のように美しい“ペルシャ絨毯”

そして、忘れてはならないのがペルシャ絨毯です。
平井さん

美しく緻密なデザインで、ハンドメイドラグの最高峰とも言われています。シルクなどの素材が使われていたり、模様が非常に細かく、作るのに手間も時間もかかっているため、価格は少し上がります。でも、お部屋にあるだけで思わず見惚れてしまう美しい光沢としっとりとした優しい触り心地は非常に魅力的です。洗練された贅沢な空間を演出できますよ。

一人暮らしのお部屋でもラグを楽しめる! おすすめのサイズをご紹介

ラグの魅力を知って、自分の部屋にも敷いてみたい……とはいえ、一人暮らしのお部屋ではスペースに限りがありますよね。ここで、狭い空間でもラグを十分に楽しめる、おすすめのサイズを教えてもらいました。

コンパクトで置く場所を選ばない“チェアーマットサイズ”

まずはラグの使い心地を試してみたい……そんな方には、置く場所を選ばないチェアーマットサイズがおすすめです。

40×40cm 9,900円

椅子に敷くのはもちろん、ギャッベタイプのフカフカのラグを床に置けば座布団にも!
平井さん

絵のように壁に飾って楽しまれる方もいらっしゃいます。ワンルームくらいのお部屋だと、玄関が狭いこともあるかと思いますが、その場合、玄関マットとしても活躍しますよ。小さくても、すべて一点もので模様が違うので、ぜひお気に入りの一品を探してみてください。

“細長タイプ”でお部屋に華やかなアクセントを

細長いデザインのラグも、一人暮らしのお部屋では大活躍しそう。たとえばお気に入りの細長ラグをキッチンに敷いてみたら、少し面倒な台所仕事も楽しくなるかも!
平井さん

ベッドサイドに敷いていただいても雰囲気がグッと華やかに。あとは、一人暮らしのお部屋のソファって小ぶりな場合も多いと思います。大きなラグではなくて、細長いタイプを足元だけに敷いてあげてもアクセントになってかわいいですよ。

大き過ぎない“アクセントサイズ”でお部屋の模様替えを気軽に

もう少し大きなラグを取り入れて、お部屋の印象をガラリと変えたい! そんなときは、幅100~120cm程度のアクセントサイズと呼ばれるラグを選んでみてください。
平井さん

幅2mを越えるような大きなラグを一人暮らしのお部屋に敷いてしまうと、「ここにしか置けない!」となってしまうのですが……アクセントサイズなら、自分の好きな場所に好きなタイミングで移動できて、お部屋の模様替えも簡単です。

柄の違うラグを2枚、無造作に置いてみても雰囲気が出てかっこいいんだとか。もちろん離れた別々の場所で使っても◎。気軽にお部屋の雰囲気を変えられるってワクワクしますね!
ちなみに、秋冬に使うものというイメージのラグですが、「夏場にも騙されたと思ってみてください」と平井さん。さらっとして、とても気持ちがいいんだとか。

年中使っていても、丸洗いは5年~10年に一度クリーニングに出すくらいでOKなのだそう。なるべく毛の流れにそって掃除機をかけるだけで問題ないとのこと。普段、お部屋に掃除機をかけるときに一緒にかけてしまえば、苦になりませんよね。
平井さん

ウールはもともと油分を少し含んでいるので、水分が染み込みにくいという特徴があります。コーヒーなどの飲み物をこぼしたときも、ティッシュで水気を取ってから、濡れタオルでトントンとたたくだけで汚れが取れますよ。

それでも気になるときは、薄めたシャンプーを泡立ててから、タオルでたたいてみてください。羊の毛は人間の髪の毛と似ているので、油分を取り過ぎずに洗うことができるそうです。

自分の「好き」を大切に。まずはラグを使ってみよう!

おすすめのサイズもわかったけれど、長く使える一生ものを選ぼうと思うとちょっとハードルが高く感じてしまうかも……。どうやって選べばいいのでしょうか?
前田さん

年齢や経験を重ねると価値観は変わるものです。でも、「そのときの自分が選んだ」ということに意味があるのではないでしょうか。だからラグも、「一生ものを選ぼう!」と身構えずに、その瞬間の出会いを大切に。欲しいときにピンときたものを選んで欲しいと思います。70点、80点だと思ったものでも、使っていくうちにどんどん好きになるものですから。それが時間の楽しみ方だし、長く使えるものならそういう楽しみ方もできるはずです。

まとめ

「好きなアイテムに囲まれたお部屋が居心地のいい空間だと思う」と平井さん。Layoutなら、迷ってしまうほどたくさんのラグを紹介してくれるそうなので、「これ好き!」と思える愛しい自分だけの一枚を見つけてみてくださいね。

取材協力

Layout中目黒ショールーム

【住所】東京都目黒区青葉台2-20-14 青和ビル1F
【TEL】03-5773-5721
【営業時間】11:00〜19:30営業、不定休

ショップ情報へ

インスタグラムへ

※価格はすべて税込み
※商品は数に限りあり、完売する場合もあります
※この記事は11月時点の内容です
※営業日や営業時間は変更となる場合があるため、 お出かけ前に公式サイトにてご確認ください

関連する記事 こんな記事も人気です♪

合わせて読みたい

コーデテクは見て盗んじゃおう! 「空間」を意識したunicoのこだわりディスプレイは理想のお部屋への近道

コーデテクは見て盗んじゃおう! 「空間」を意識したunicoのこだわりディスプレイは理想のお部屋への近道

一人一人に合った特別な空間づくりを提案してくれる「unico(ウニコ)」。店内ではソファ、テーブル、ファブリックなどを参考になるようにディスプレイしているので、実際のお部屋づ...
とりぐら編集部
2020.10.12
時空を超えた価値を提案。「SHOP ASPLUND 恵比寿」こだわりのアイテムたちを取り入れて

時空を超えた価値を提案。「SHOP ASPLUND 恵比寿」こだわりのアイテムたちを取り入れて

世界中からセレクトした、“ハンドメイドの味わい”“自然素材の温かみ”を感じられるブランドやアイテムがたくさんそろったインテリアショップ「SHOP ASPLUND 恵比寿(アス...
とりぐら編集部
2020.10.06
古きよきかっこよさ! お部屋の雰囲気づくりにぴったりの「moody’s」のミッドセンチュリーインテリア

古きよきかっこよさ! お部屋の雰囲気づくりにぴったりの「moody’s」のミッドセンチュリーインテリア

1940~60年代にアメリカを発祥として生まれた、ミッドセンチュリーの古きよき家具や雑貨。当時はまだ珍しかったアルミなどの材料を使い、斬新気鋭なデザイナーにより生み出された、...
とりぐら編集部
2020.07.17
部屋に「作品」を置く楽しさを! 「BRICK & MORTAR」で気軽にアート体験

部屋に「作品」を置く楽しさを! 「BRICK & MORTAR」で気軽にアート体験

アート作品をインテリアに取り入れるって、少しハードルが高いような気がする……。そんな方に向けて今回は、アートや伝統工芸品を現代風のグラフィックデザインと融合させ、新たなアプロ...
とりぐら編集部
2021.01.05
アイテムごとにストーリーがある! 中目黒のセレクトショップ「MIGRATORY」の魅力

アイテムごとにストーリーがある! 中目黒のセレクトショップ「MIGRATORY」の魅力

日々の生活で何気なく使っている食器や雑貨たち。それらがどんな場所で、どんな人の手によってつくられているのかご存知でしょうか? 作り手の思いや、歴史、背景を知れば、ものをより大...
とりぐら編集部
2020.12.16

この記事のキーワード

この記事のライター

とりぐら編集部 とりぐら編集部

注目の特集

ひとりぐらしのはじめかた
お部屋をのぞきみ
ひとりぐらしレシピ