2019年09月06日 更新

ラグでお部屋が爽やかなイメージに! イデーのインテリアコーディネーターが教える選び方やお手入れのポイント

暑い夏が到来! お部屋の雰囲気をちょっと涼し気にイメチェンしたいな、と思うことってありませんか? そんなときに試してほしいのは、雰囲気のあるラグを1枚お部屋に敷くこと。驚くほど簡単に、お部屋の印象を変えることができちゃいますよ。

今回は、オリジナルデザインの家具やインテリア雑貨を豊富に取り揃えているインテリアショップ「イデーショップ」のインテリアコーディネーター、豊田直子さんにお話を伺いました。ラグ選びのポイントのほか、長持ちさせるお手入れ方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて。

ラグの魅力って?

ラグのいちばんの魅力は、1枚敷くだけで空間に変化を付けられること。例えば、ローテーブルの下にラグを敷けば、そのエリアが「生活をする空間」という印象になります。また、ベッドの足元に敷けば、「くつろぎの空間」というイメージに。お部屋に上手に取り入れれば、「おやすみモード」や「活動モード」など、気持ちの切り替えがしやすくなりますよ。

また、床の色味を気軽に変えられるのも◎。周りの家具は同じでも、ラグを一新すれば、ラグの色味や柄、素材によってさまざまなイメージのお部屋にすることができちゃうんです。床だけでなく、壁に掛けてアートのように楽しむのも素敵ですね。

他にも、下の階への振動や騒音を減らしてくれたり、床にキズを付きにくくしてくれたり、ホコリを立ちにくくしてくれたり…。ラグがあるとちょっぴり嬉しいことがたくさん!

今おすすめしたいラグ3選!

民族系から斬新なデザインまで、さまざまな柄が楽しいラグ。素材も、ウールであったり植物繊維であったりとモノによって異なります。種類別にさっそく見てみましょう!

民族系ならこれ!織り手の個性が光るキリム

キリムとは、中央アジアの遊牧民が古くから織っている平織りの織物。織り手が丁寧に仕上げた装飾は、オリジナリティーあふれる美しい柄が魅力。さらに1点モノばかりで、「自分だけの1枚」という特別感があり、多くのファンをもっています。

キリムには、「ニューキリム」と「オールドキリム」の2種類があり、「ニューキリム」は織られてから10~15年位のもの。気軽に取り入れられる使いやすいサイズが多いのが嬉しいですね。一方、「オールドキリム」は織られてから40年~100年前というちょっと古い織物。色味も落ち着いていて、大人っぽいお部屋にピッタリですね。
これは、トルコ南部のシリフケ・メルシン地方で織られた、比較的リーズナブルなイデーのオールドキリム。たくさんの色を使いながらも落ち着いた風合いなので、派手になりすぎないのもいいですね。94センチ×85センチの正方形に近い形で、デスクチェアの下に敷いたり、一人がけソファに掛けたりと、いろんな使い方ができますよ。

水回りもOK! シンプルで丈夫なジュート

植物繊維で織られたジュートは、ウッディーなナチュラル系家具との相性が抜群! 耐久性に優れているので、洗面やキッチンなど水回りに敷いてもいいですね。くるっと丸められるので、使わないときは隙間のスペースでも立てておくこともできますよ。
ブラウンのジュートは、木製のデスクやベッドとピッタリ。リゾート風のインテリアとも相性がいいので、組み合わせれば南国気分を盛り上げてくれますよ。丈夫なので、長く愛用してほしいですね。

肌触りがなめらかなリサイクルコットン

リサイクルコットンとは、断裁後の不要部分や不均一な糸を再利用してつくられたコットンのこと。コットンならではの肌触りのよさはそのままに、素材独特の風合いが楽しめます。素足で踏みしめたら気持ちいいですよ。
こちらのラグは、ポルトガルのラグブランド「GUR」のモノ。発色の良さとシンプルでいて大胆なデザインが特長です。マリンブルーとホワイトのラグは、抽象画家マーク・ロスコへのオマージュを込めたスペシャルエディション。彼の作品を代表するスクエアのカラーブロックを表現したデザインです。フローリングに敷いてもいいし、壁に飾っても素敵ですね!

ラグ選びのポイントは?

気になるラグは見つかりましたか? では次に、選び方のポイントをご紹介します。

ラグ選びの第一歩は、お部屋のどこに置くかを決めること。テーブルの下、ソファの手前、ベッドサイドなど、一緒に置く予定のインテリアとの組み合わせで考えて。

色味は、家具や床のカラーに合わせて決めましょう。ソファがはっきりした色味の場合、ラグはワントーン落とした色がおすすめです。中でもグレーは、他の家具と色味が合わせやすいのでGOOD。また、くすんだ色味のラグは、ナチュラル系やヴィンテージ系の家具との相性が良いので、足元を落ち着いた雰囲気にしてくれます。

●ワンポイント提案! 丸いラグに注目

キュートなイメージの丸いラグ。でもかわいさだけじゃなくて、他の家具とのバランスを取りやすいのも魅力なんです。「ソファよりラグが小さすぎる!」など、多少サイズ感が違っても、丸いラグはギャップを感じにくくさせてくれますよ。

夏だから、このラグに注目して!

ラグは、簡単にお部屋をイメチェンできるアイテム。季節を意識して変えていくのもおすすめです。そこで、夏にこそ取り入れたいアイテムをご紹介します。

素材で言えば、ジュートとキリム。ジュートは、さらっとした肌触りが気持ちいいので、毎年好評ですね。また、ウール素材のキリムは冬のイメージがありますが、実は湿気を吸収し放出してくれるので、夏にもぴったり。どちらも、べたつきがちな季節も足元を快適にすることができますよ。

また、イデーでは季節のテーマとして、「北の夏」を打ち出しています。青をアクセントにして、北ヨーロッパをイメージした空間づくりをご提案。涼し気で、こなれ感のあるモダンなラグで、あなたのお部屋も海外風にイメチェンしてみませんか?
ホワイト生地にブルーとブラックがアクセントのファッショナブルなラグ。染色家の柚木沙弥郎さんによるイデーオリジナルのスペシャルエディションです。カラーが涼やかで、蒸し暑い夏にぴったりですね。床に敷いても、壁に掛けても、お部屋をスタイリッシュにしてくれますよ。

最後に! ラグを長持ちさせるためのアドバイスを

お気に入りのラグを長く愛用するためには、お手入れをこまめにすること。掃除機でほこりや汚れを取ることが大切です。そして、日陰干しで風通しをよくして湿気を充分に取りましょう。どうしても汚れが気になる場合は、中性洗剤をタオルにしみこませて固く絞ってから叩き拭きを。仕上げに、洗剤が残らないように、お湯で湿らせたタオルできちんと拭くのも忘れずに。

ただし、ウールでできているキリムは、なるべく洗わないでお手入れしたいところ。そして、洗うならぬるま湯かお水で手洗いするのが鉄則です。お湯で洗濯してしまうと縮んでしまうので、注意しましょう。さらに、他の衣類に色移りしないように単体で洗い、洗濯後は、充分に乾かせばOKです。
レッドやオレンジといったカラフルな色が入ったポップなGURのラグ。お部屋をお掃除するときに、ラグにも一緒に掃除機をかけましょう。70センチ×120センチとバスタオルと同じくらいのサイズなので、干すのも手間どりませんね!

まとめ

1枚でお部屋のイメチェンができてしまうのが、ラグのいいところ。でもそれだけじゃなくて、湿気を吸い取ってくれたり、サラっとした肌触りモノがあったりと、夏のお部屋にあると嬉しいアイテムです。ぜひ、ラグを取り入れて、この時期に過ごしやすい空間づくりをしてみませんか?

【取材協力】イデーショップ 自由が丘店

「日々の暮らしを自分らしく、豊かなものにしたい」と、お気に入りのものを取り入れた暮らしを提案するインテリアショップ。店内には、シンプルで上質、ちょっと遊び心のあるアイテムがずらり。それぞれ部屋の一角のような見せ方で、ナチュラル、ヴィンテージ、モダン、北欧といったさまざまなテイストの家具や照明、ファブリック、小物、アートなどをトータルコーディネートしています。お店を眺めているだけでコーディネートの勉強にも。

<ショップデータ>
東京都目黒区自由が丘2-16-29
11:30~20:00(土日祝は11:00から)営業、無休
TEL: 03-5701-7555
※掲載商品は1点ものが多いため、完売になっている場合もあります
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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