留学中にできる就活準備は? 現地でインターンしてみたい人向けのアドバイスも紹介

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大学3年〜4年にかけての交換留学や長期留学をする学生の中には、日本の新卒採用スケジュールに合わせて留学中に就活を進める人も少なくありません。将来の選択肢を広げるためにも、早めに情報収集をし、準備を始めておきましょう。また、海外でのインターンシップ経験は、就活の際のアピールポイントとしても活用できます。実際に経験した先輩たちのエピソードも交え、準備の流れなどを確認していきましょう。

留学中にできる就活準備の基本

留学生活を送りながらの就職活動は、時差や距離、スケジュールの違いなどの理由から、日本国内とは異なる準備が必要となります。ですが、今やオンライン面接やWeb説明会も一般的。コロナ以降、一気に就活はオンライン化し、海外からでも就活がしやすくなりました。留学中でもできることを見極め、行動に移していきましょう。

留学中に就活するメリットは?

留学中に就職活動を進める学生が増えている背景には、まず、日本の「新卒一括採用」に間に合わせたいというニーズがあります。帰国後に就活を始めるとスケジュール的に出遅れる不安があり、特に日系企業を志望する学生は、留学中からエントリーや選考準備を始める傾向が強いです。
また、帰国後は卒論や単位取得などで忙しくなるため、事前に就活を進めておくことで、精神的にも余裕をもって対応することができます。

卒業タイミングと就活の関係性

まず、海外と日本の大学には、学期スケジュールや卒業時期に違いがあることを理解しておきましょう。海外の大学では6月卒業が一般的ですが、日本の大学は3月卒業が主流です。どちらの大学を卒業するかによって、就活への影響も変わります。就活する際は、このスケジュールのズレに注意して進めるようにしましょう。

日本の大学を卒業する場合

交換留学などで日本の大学に戻って3月に卒業する場合は、4月入社が基本の新卒採用スケジュールに合わせやすく、比較的スムーズに就活を進められます。

海外の大学を卒業する場合、秋卒業の場合

正規留学などで海外の大学を卒業する場合は、卒業時期が日本の採用スケジュールとズレることが多く、春採用に間に合わないことも。日本の大学を秋卒業する場合も同様です。外資系やベンチャーなど、通年採用の企業を中心に戦略を立てましょう。新卒として扱われないケースもあるため、早めに動くことが大切です。

確認しておきたい「帰国後」のこと

交換留学制度を利用する場合は、在籍大学に単位認定や履修申請が可能かどうかを確認しておきましょう。帰国後に授業が受けられなかったり、必要単位が取得できないと、留年のリスクもあります。

また、卒業証明書や成績証明書の発行手続きも、英語版・日本語版の両方が必要になる場面があります。企業への提出や就労ビザの申請にも関わるため、手続きの時期と方法を事前に大学に問い合わせておいてください。

日本の就活スケジュールを把握する

日本での就職活動は一般的に、

・大学3年の夏ごろ〜:インターンシップ開始
・大学4年の3月ごろ:採用情報の公開
・大学4年の6月ごろ:選考解禁

という流れで進みます。早い企業では、大学3年の秋から選考が始まることもあります。自分の志望業界や企業の動きを早めに調査し、スケジュールを逆算して準備を進めましょう。就活ナビサイトや企業の採用ページ、キャリアセンターの情報をこまめにチェックすることが大切です。

留学中の情報収集の方法は?

海外にいながら就活を進めるには、入念な情報収集が欠かせません。日本の就活動向や企業情報をキャッチするおもな方法としては、

・オンラインでのリサーチ
・キャリアイベントやウェビナーへの参加
・OB・OG訪問
・SNSやLinkedInの活用
・留学生コミュニティでの情報交換

などがあります。

これらの手段を組み合わせることで、日本にいなくても就活情報を効率的に集めることができます。企業サイトや就活ナビでの情報収集に加え、ウェビナー(オンライン説明会)は録画配信される場合も多く、時差を気にせず視聴できます。OB・OG訪問や「LinkedIn」などのビジネスSNSでは、実際に働く人からリアルな声を聞くことができ、企業理解が深まります。また、現地の留学生同士での情報交換も、インターンや選考の体験談を共有する貴重な場になります。

積極的に情報を集め、自分に合った企業と出会えるチャンスを広げましょう。

海外でのインターンも活用する

海外でのインターン活動が、日本の企業の内定に直接結びつくことはあまり多くありません。しかし、実務経験や語学力、国際的な視野は、企業へのアピール材料になります。外資系や現地企業であれば、インターン先からのオファーで内定に結びつくことも。また、ビジネス英語の習得や異文化理解、現地での人脈づくりにもつながります。授業や就活との両立は大変ですが、将来を見据えた貴重な経験になるはずです。

海外で働くには「就労ビザ」が必要

卒業後に海外で働くには、就労許可が付与されたビザの取得が必要です。学生ビザや留学ビザではフルタイムの就労ができない場合が多く、ビザの種類と申請条件を事前に調べておくことが重要です。滞在国の大使館サイトや学校のキャリアセンターなどで確認し、必要な書類や手続きを早めに把握しておきましょう。

留学先でインターンをする際に必要なこと

海外でのインターンシップ経験は、語学力や異文化理解、実務経験を得られる貴重な機会です。ただし、授業や就活スケジュールとの調整が必要なため、何のためにインターンするのかという目的意識を明確に持って挑むようにしましょう。インターンを経験することで、就職活動の方向性が見えてくることもあります。将来への視野を広げるためにも、ぜひチャレンジしてみてください。

インターンでもビザの確認は必須!

国によっては、インターンを行うために就労ビザや許可が必要となる場合があります。学生ビザでインターンが許可されているか、労働時間に制限があるかを必ず確認しましょう。大学の国際担当窓口や、現地の移民局や大使館の公式情報を参照して、インターン期間中の法的な問題が起きないように注意してください。

インターン先の探し方は?

インターンシップが留学プログラムや大学の正規授業の一部として組み込まれているケースもありますが、そうでない場合は、自らインターン先を探す必要があります。下記のような方法を使う人が多いようです。

・大学のキャリアセンターや国際課で紹介してもらう
・現地の求人サイトやSNSなどのツールを活用
・知人や教授などのコネクションを頼る
・日本人コミュニティや留学生ネットワークで情報を得る

情報源は多岐にわたるため、これら複数の手段を併用して積極的に動くことが重要です。現地企業の採用ページを直接チェックするのも有効ですし、「LinkedIn」を使えば企業担当者に直接コンタクトを取ることも可能です。希望の業界や職種がある場合は、キーワード検索やフィルター機能を活用し、条件に合うポジションを効率よく探しましょう。

「英語圏」と「非英語圏」の違い

インターン先を選ぶ際は、自分の滞在先が英語圏か非英語圏かによって、求められる語学力はもちろん、ビジネスマナーや働く環境も異なります。それぞれの特性を理解しておくことで、自分に合った企業を選びやすくなり、インターンで得られる学びや成果にも大きな差が出てきます。

「英語圏」でインターンする場合

国際的な企業や外資系が多く、英語を使った実務を経験できるのが大きな魅力です。履歴書や面接も英語対応が一般的で、語学力の向上やグローバルな職場文化を体験できます。

一方で、人気が高いため競争率が激しく、ビジネスレベルの英語力や即戦力が求められるなど選考ハードルも高めです。実務スピードや責任も比較的重くなる傾向があります。

「非英語圏」でインターンする場合

ドイツ、フランス、韓国、中国などの非英語圏では、日系企業や日本人・アジア人枠が多く、日本人留学生の採用にも前向きな企業もあるなど、比較的採用されやすい傾向があります。

英語を使い分けながら働ける環境もありますが、現地語でのやり取りが必要な場面もあり、言語や文化の違いに対応する柔軟性が求められます。業務内容や働き方を事前に把握しておくことが重要です。

インターンに必要な書類を準備する

海外でインターンに応募する際は、日本とは異なる書類やフォーマットが求められることがあります。基本的な提出物を事前に把握し、余裕をもって準備しておくことが大切です。

インターン応募の際に必要なおもな書類は以下の通りです。

・Resume(履歴書)
・Cover Letter(志望動機書)
・学生証明書や成績証明書(英語)
・推薦状(必要な場合)
・ビザ関連の書類

提出書類の形式や使用する言語は、国や企業によって異なる場合があります。その他の必要書類の有無も含め、募集要項の確認を忘れずに行うようにしてください。

「Resume(履歴書)」の書き方ポイント

「Resume(レジュメ)」は、非英語圏やヨーロッパなどでは「CV(Curriculum Vitae)」と呼ばれることもあります。海外のインターンや就職活動で使用する英文履歴書で、1〜2ページに学歴・職歴・スキルなどを箇条書きで簡潔にまとめたものです。

たとえば「Led a team of 5(5人のチームを率いた)」など、成果は具体的な数値や行動動詞で表現するのが効果的です。フォントや余白を整え、見え方にも配慮しましょう。国や企業によっては、より詳細な内容や写真、生年月日などを求められる場合があります。応募先の慣習に沿って形式を確認するようにしてください。

「Cover Letter(志望動機書)」の書き方ポイント

「Cover Letter(カバーレター)」はいわゆる志望動機書のことで、1ページ程度に自身の強みや企業への関心をまとめます。「なぜその企業・職種を志望するのか」「自分のスキルや経験がどのように貢献できるか」を具体的に述べることが重要です。冒頭で「志望理由」、中盤で「自分の強み」、最後に「貢献の意欲」を示す構成が一般的です。

Resumeが「事実の一覧」だとすれば、Cover Letterは「自分の思いを伝える手紙」だと考えると、取り組みやすくなりそうです。これらの書類は英文での作成が基本です。英語が不安な人は、翻訳ツールやAIなどを活用し、作成後は英語が得意な人やネイティブなど、第三者にチェックしてもらうようにしましょう。

非英語圏では英文でないケースも

非英語圏では、応募先が外資系企業などであれば英語での提出が一般的です。一方で、特にドイツ語圏やフランス語圏のローカル企業などでは、現地語での作成が必須な場合も。募集要項を必ず確認し、必要に応じて英語版と現地語版を用意しましょう。

留学先で就活やインターンを経験した先輩のエピソード

先輩留学生たちのリアルな経験談やアドバイスをまとめました。留学中に就職活動やインターンを行った人のほか、帰国後に就活をした人や、就職以外の道を選んだ人のエピソードも紹介します。

日系企業と現地企業の両方へ向けて就活

日系企業への就活では、「ロンドンキャリアフォーラム」という就職イベントで面接を受けたり、現地のコンサル系企業が日本人向けに行なっていた面接にも参加しました。最終的に、これらの面接を通じて内定をいただいた企業に就職しました。日系企業が主催する海外での就活イベントは、採用枠があらかじめ確保されている場合が多く、内定につながりやすいと感じました。イギリスの現地企業にも応募しましたが、就労ビザの取得が必要で、企業側の負担が大きいため採用のハードルが高く、途中で日系企業に絞る決断をしました。
インターンはしていませんでしたが、留学先の大学が主催する現地企業の見学ツアーには参加しました。海外企業を直接見学できる機会は貴重なので、積極的に参加することをおすすめします。

やまけんさん(イギリス/期間:1年→日本で就職)


就職イベントやインターンで自分の興味を探る

大学3年の冬に留学したため、就活はほぼ終了している状態でした。世界トップレベルの大学に留学していたこともあり、学歴や語学力の面で選考は通過しやすかったと感じます。ただ、どんな仕事に興味があるのかを見極めるため、就活は継続して行い、「ボストンキャリアフォーラム」などを活用して情報収集をしていました。
インターンには大学1年から挑戦し、自分の興味を探るためにさまざまな経験を積みました。やりたいことが明確でない人ほど、実際に行動して試してみるのが大切だと思います。最終的には日本の外資系企業に就職し、留学で得た“挑戦する姿勢”が今の仕事にも役立っています。

ゆうたさん(アメリカ/期間:6ヶ月→日本で就職)


アメリカで就職しながらスタートアップを起業

留学当初は現地での将来像を描けませんでしたが、アメリカの社会やビジネスチャンスに大きく惹かれ、就職を目指すようになりました。ただしアメリカでは即戦力が重視され、新卒という考え方もあまりないため、事前のインターン経験が非常に重要です。現地就職を目指すなら、早い段階でキャリアの方向性を決め、計画的に準備することがおすすめです。
シンガポール留学中は大学での座学に加え、アジア最大のスポーツビジネス企業でインターンも経験。アメリカでの就活はとにかくネットワーキングを行い、就活経験者からのアドバイスやレジュメ添削も受けました。アジアでのビジネス経験や日本人としての強みを多いに活かし、現地の優秀な学生との差別化を図った結果、日本市場向けのキャンペーンや、日本企業の海外マーケティングを多く手がけるLAのゲーム専門のマーケティング会社にて、カントリーマネージャーに抜擢。現在は同社で唯一の日本人として働きながら、現地でVIP向けのトイレビジネスで起業しCEOを務めています。
留学経験を「日本国内の就活でPRするためのカード」と捉えている人もいますが、僕はいい意味で「人生を狂わせるもの」だと思っています。留学していなければ、ビザの問題に苦労することも、起業することもなかったでしょう。特に日本で挫折経験の少ない人ほど、海外で無力を味わい挫折すればするほど、人間として底力がつき、恥やプライドを捨ててがむしゃらに生きられると思います。

K.S.さん(アメリカ/期間:10ヶ月、シンガポール/期間:1ヶ月→アメリカで就職・起業)


帰国後に大学の国際課で就活の情報を収集

大学4年での留学で、かつ在籍大学が教員免許の取得を目指す過程だったため、帰国後もっとも早く卒業タイミングを選び、日系企業への就活を始めました。情報収集は、大学の国際課にストックされている先輩方の情報をもとに行いました。金融リテラシー教育といった子ども向けのCSR活動の内容を決め手に就活し、現在は県の教育委員会で働いています。さまざまな個人や多業種の組織を相手にする際は、留学中の苦労話や国際的なネタがアイスブレイクとして役立っています。

かじもんさん(タイ、他ASEAN加盟国/期間:1年→日本で就職)


就活はせず留学経験を活かして起業

高校1年生のときにオーストラリア留学で、海外の教育や家族・地域のコミュニティに興味を持ち、同年に渡ったアメリカでは若者のまちづくりやリーダーシップを学びました。そこで出会った「マイ・プロジェクト」という、自らの関心をもとに実践する学びのプロセスに影響を受け、私は小さな実践を積み重ねてきました。
大学では教育系のNPOに3年半所属し、学校をより主体的で対話的な場に変える活動に取り組みました。また、まちのコーディネーターとして活動する知人と関わり、多様な大人と対話する中で、「家族や友人との日々の雑談のような、“暮らし”から学ぶ環境をつくりたい」という思いが芽生え、大学3年で起業しました。創業当初は手探りでしたが、その後社会人大学院で学ぶ中で、「自分が価値があると感じることを探究・研究し続けたい」という気持ちが強まり、私は今も活動を続けています。

shikiさん(オーストラリア/期間:3ヶ月(高校生時)→日本で起業)


先輩留学生の体験談と就活スケジュールはこちらもチェック!

まとめ

留学中は言葉や文化の違いもあり、慣れないことも多いでしょう。しかし、そんな中でも地道に就職活動やインターンを行えば、就職にぐっと近づき、帰国後の大学生活もスムーズに送れます。現地で活動の幅を広げれば、新たな出会いや可能性を見つけるチャンスがあるかもしれません。早めに準備を始め、ぜひ積極的に行動してみてください。

情報提供

トビタテ!留学JAPAN

文部科学省が展開する、日本の若者の海外留学への機運を醸成する官民協働の留学促進キャンペーン。意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出すためのサポートを行う。
https://tobitate-mext.jasso.go.jp

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