大学生に多い恋愛のかたちのひとつがサークル内恋愛。「気の合う仲間と一緒に、自分の好きなことをやりたい」や「大学生活のうちにできるだけ多くの友達と出会って、視野を広げたい」など大学生がサークルに入る理由は人それぞれですが、特にサークルに期待する動機としてあげられやすいのが「仲間との出会い」。あわせてひそかに期待されがちなのが、素敵な異性との出会いです。ただ、実はサークル内恋愛には意外な落とし穴もあるようです。今回は、大学生の特権であるサークル内恋愛についてアンケートをしました。

サークル内恋愛を経験したことはありますか?

大学生・大学院生・短大生・専門学校生300人に対し、「サークル内恋愛を経験したことはありますか?」と尋ねたところ、「はい」と回答した人は36人で12.0%、「いいえ」と回答した人は264人で88.0%と、8割以上が経験したことがないという結果に。

次に、上記の質問に対し「はい」と回答した、サークル内恋愛の経験がある人に対し、自由回答形式で付き合ったきっかけについて尋ねると、以下のような回答が得られました。

■サークル活動での頻繁な交流
・ボランティアサークルでシフトが同じだったため、話す機会が多かった（大学4年生／男性）
・大学祭の実行委員会で同じ仕事をしており、自然と仲良くなったこと（大学3年生／女性）
・サークル活動で同じ班になったから（大学4年生／男性）
・同じバンドを組んで、会う機会が増えたこと（大学4年生／男性）

■サークル活動外での交流
・同じ授業の小テスト勉強を一緒にしたこと。（大学4年生／女性）
・お互いいいなと思ってる雰囲気があって、ご飯を食べに行った（大学院生／女性）
・仲良くなり、一緒に出かけたりしたから（大学院生／女性）

■共通の趣味
・共通の趣味があったから（大学3年生／女性）
・少人数でご飯に行った時に、共通の趣味があることを知ったから。（大学3年生／女性）

やはり、サークル活動で会う頻度が増えたため、だんだんと仲良くなり惹かれ合うことが多いようです。一方で、一緒に勉強をしたり、遊びに行ったり、共通の趣味の話をするなど、サークル活動以外の時間を一緒に過ごすことで、惹かれ合ったという経験がある人も多く見られました。

サークル内恋愛をするときに、気をつけるべきだと思うことを教えてください

次に、サークル内恋愛の経験がある人に対し、複数回答可で「サークル内恋愛をするときに、気をつけるべきだと思うことを教えてください」と尋ねてみました。

1位 サークル活動に恋愛を持ち込み過ぎない（きちんと活動に打ち込む）（52.8%）
2位 別れても気まずくならないようにする（47.2%）
3位 付き合っていることを周囲に隠す（33.3%）
4位 喧嘩をしてもサークル内に持ち込まない（27.8%）
5位 サークル内の友人に恋人のノロケや愚痴を言い過ぎない（25.0%）
6位 彼氏・彼女以外の同じサークルの異性と仲良くしすぎない（11.1%）
7位 異性の友人や元カレ・元カノに嫉妬しない（8.3%）
8位 別れた後、サークル内で別の誰かと付き合わない（5.6%）
9位 付き合っていることを周囲に話す（2.8%）

最も多かった回答は「サークル活動に恋愛を持ち込み過ぎない（きちんと活動に打ち込む）」で52.8%、次いで「別れても気まずくならないようにする」で33.3%でした。サークルでの活動と恋愛は分け、周囲に気を使わせない配慮や自分たちがサークル活動に集中できる環境を作ることが大切なのかもしれません。また、「付き合っていることを周囲に隠す」と回答した人の割合は33.3%をしめた一方で、「付き合っていることを周囲に話す」と回答した人の割合は2.8%と低かったことから、サークル内恋愛は周囲のためにも、自分たちのためにも隠しておくほうが良いということがわかりました。

まとめ

サークルという接点によって、サークル内外での関わりが増えたり、共通の趣味を見つけたりというように距離が縮まっていくもののようです。サークル内恋愛は、好きな人と一緒にいられる時間が長いというメリットがある一方で、恋愛ばかりに気を取られてしまうと、周囲との関係が悪化してしまうこともあるのではないでしょうか。好きな人との時間を大切にすると同時に、サークルの仲間も大切にすることが、サークル内恋愛の鉄則なのかもしれません。

■調査概要

調査期間：2023年12月15日～12月18日
調査対象：学生の窓口会員
有効回答 300件（男性84人、女性214人、その他2人）