全ての体験が「今」に繋がった。グローバルな視点を学ぶインターンシップから得たものとは
インターンシップは、大学在籍中に社会や企業について深く学ぶことができる貴重な機会です。さまざまな内容のインターンシップが開催されていますが、少し変わった視点の取り組みなのがAdecco Groupが全世界で実施する『CEO for One Month』。なんと「CEO(最高経営責任者)の業務を体験ができる」という、貴重な経験が得られるプログラムです。今回は、『CEO for One Month』に参加経験のある『Adecco Group Japan』の小杉山浩太朗さんに、同プログラムの内容や魅力を伺いました。
今回お話を聞いたのは……

Adecco Group Japan Head of SDGs
小杉山浩太朗さん
1997年東京生まれ。日本の高校を中退し世界に現在16校あるUWCユナイテッドワールドカレッジのカナダ校に進学。ニューヨーク大学在学中に『CEO for One Month』に参加し、日本代表に選出される。現在は『Adecco Group Japan』SDGsリードとして、SDGs活動のかじ取りを行う。
CEO for One Monthって?

――小杉山さんも参加した『CEO for One Month』について教えてください。
『CEO for One Month』は、Adecco Groupが世界約40カ国 ※1で実施している、若年層のキャリア支援を目的とするインターンシップ・プログラムです。このプログラムの最大の魅力は「CEO業務が体験できる」ということです。いわゆる“社長のかばん持ち”ではありません。私も日本のCEOから、「この1か月間、あなたもCEOだ」とはっきり言われたのを覚えていますが、本当にAdecco Groupという企業のCEOとして1カ月間を過ごします。
※1:新型コロナウイルスの影響などにより参加国数は変動します。
――CEO体験とはどのような内容なのですか?
決められたプログラムはありません。普通のインターンシップだとプログラムが設定されていますが、『CEO for One Month』ではCEOとして、全て自分で決める必要があります。初日にもらうカレンダーは真っ白です。会社の状況を見て、自分がこの会社でリードしたいことは何か、どんなことを達成したいかを考え、1カ月間のスケジュールを作ります。
――本物のCEOと同じように仕事を行うのですね。
会議に出席したり、目的を達成するために該当する部署とコミュニケーションを取ったり、事業戦略を考えたりと、行うことは実際のCEOと同じといえます。重要な会議でも時に意見を求められることもあるなど、ただのインターン生ではなく、一人のビジネスパーソンとして扱われます。普通の学生生活ではまず習得することができない、貴重な体験ができるプログラムです。
体験を通して学んだこと

――なぜ『CEO for One Month』に参加しようと思ったのですか?
学生時代、「社会を変えるために企業ができることは何か」という疑問を抱いていました。それなら、実際に企業が持つパワーがどんなものか見てみたいと思い、実際に企業のトップが体験できる『CEO for One Month』に応募しました。
――『CEO for One Month』で何を学び、何を得ましたか?
企業のトップに立つ人の考えや、働く姿勢です。「社会を変えようと本気で考え、その考えを実現させるために行動する姿」や「強い気持ちと熱意ある行動が伴えば、仲間もたくさん集まり、社会を変えることだってできる」と学びました。企業のトップと同じ目線で仕事をしたからこそ、得られた学びかもしれません。実際のCEO業務にも積極的に参加させてもらえたのは幸運でした。
――他にどんな学びがありましたか?
あるとき、CEOに「こんなことをしたいんですけど、どう思いますか?」と聞いたことがありました。その際、「いいと思うけど、なんでやってないの?」と指摘されたことがあります。CEOは「誰かに許可を求める立場ではない」というのを改めて自覚した瞬間でした。
学生だと何か行動するのに許可を得ることが当たり前でしたから、ものすごく新鮮でした。そこから、自分の考えや行動に一層の責任感を持つようになりましたし、結果的に得られる価値観や喜びをみんなと共有する楽しさもより感じられるようになりました。
――プログラムの中で特に印象深かったことを教えてください。
経営陣が一堂に会し、中長期的なビジョンをディスカッションする場に参加させてもらえたことです。現状だけでなく、どんな未来にしたいかを熱く議論したのは今でも思い出深いです。1泊2日のスケジュールだったのですが、みんなで夢を語り合うようで、すごく楽しかったですね。
『CEO for One Month』について詳しく知りたい!
どんな学生にチャレンジしてほしい?
――多くの学びと経験が得られる『CEO for One Month』ですが、どんな学生に参加してほしいですか?
例えば、自分のように「社会を変えたい」と漠然と考えている人に勧めたいですね。私もそうでしたが、変えたいと思っていても、具体的に何をしたいか聞かれると、意外と何も出てきません。CEOの仕事を経験することで、漠然としていた考えが形になるかもしれません。
――滅多にない経験になるでしょうね。
そもそも、いきなり「あなたはCEOです」といって仕事を任される機会ってまずありませんから、ものすごく濃い経験になると思います。チャレンジ精神のある人は非常に楽しめるはずです。とはいえ、社会に対しての思い、特別な考えがないと参加できないわけではありません。何か特別なことに参加してみたい、いろんな人に出会いたい、そうした考えでも良いと思います。
将来何をしたいか分からないという人でも、参加することで新しい考えが生まれるかもしれません。自分を変える機会にもなる可能性もあります。そもそも、「CEO for One Month」は、若い世代に貴重な経験ができる場を提供し、キャリア形成や成功を支援するプログラムですから、興味が湧いた人はぜひ参加してもらいたいですね。
あなたも『CEO for One Month』に挑戦してみませんか?
『CEO for One Month』は、2014年にスタートした若年層を支援するインターンシップ・プログラムです。Adecco Groupが拠点を置く世界約40カ国および地域で実施され、選出された1名が、Adecco Group JapanのCEO業務に携わります。国内CEO業務を体験後は、世界中のCEO体験者から選ばれた10名による「Boot Camp Trip」が行われます。この「Boot Camp」を勝ち抜いた1名は、Adecco Groupのアラン・ドゥアズCEOと共に、スイスで1カ月間のCEO業務を体験します。
『CEO for One Month』について詳しく知りたい!
提供:アデコ株式会社