大学を休学する際の手続きはどうすればいい? 2ページ目
休学するために提出する休学届には、
・学籍番号
・氏名
・期間
・休学理由
・本人の印鑑、または自署
・保証人の印鑑、または自署
といった内容を記載します。保証人は例えば親などです。親の印鑑が必要なので、「親に黙って休学をする」のは難しいかもしれません。
休学理由次第では、別途書類を用意する必要も出てきます。例えば病気による休学である場合は、医師の診断書、留学の場合は修学計画書の提出が必要となります。
次に学部主任やゼミの担当教授との面談を行います。ここで休学届に書いた内容について説明をし、正当な理由で休学すると認められれば、休学届に教員承認のはんこをもらうことができます。教員承認のはんこがないものは大学で審査されませんから、これでようやく大学に提出できる休学届の完成です。
休学届を提出すると、面談を担当した教授を通して大学による審査が行われ、許可が下りれば休学できるのです。休学するにも、これだけの手続きが必要なのです。もし面談などのスケジュールが取れずに長引き、学期が始まってしまえば授業料の免除を受けることができなくなります。休学届の提出はできるだけ早いほうがいいでしょう。
また、大学奨学金の制度を利用している場合は、休学期間の奨学金についての異動手続きもしないといけません。大学の奨学金なら大学に、『独立行政法人 日本学生支援機構』など、学生の支援機関の奨学金を利用している場合は、その機関に手続きの申請を行いましょう。
■復学はどうすればいい?
休学から復学する際の手続きも大学によって異なります。一年ごと、学期ごとなど定められた期間の休学である場合は、休学期間が終われば自動的に復学となるケースがほとんど。そのため、休学を延長したい場合は、休学期間が終わる前に延長手続きをする必要があります。
中には復学届(復学願)の提出を求める大学もあります。例えば東京大学では、休学期間中に復学する場合だけでなく、自らが定めた休学期間が終わった際にも、復学届の提出が義務付けられています。
今回は「休学の手続き」についてご紹介しました。休学の理由は人それぞれですが、休学したい場合はこうした手続きを踏む必要があります。書類の提出に面談にとなかなか面倒ではありますが、あらかじめ手続きの方法を知っていれば、心の負担も少しは軽減されるかもしれませんよ。
参考:『東京大学』「休学・復学について」
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/graduate/procedures/absence-return/
(中田ボンベ@dcp)