【外務省の先輩社員】国際協力局政策課:杉原真帆さん

編集部:すい
2017/10/05
キャリア
あとで読む

外務省の杉原真帆さん

プロフィール:杉原真帆(すぎはら まほ)
東京大学法学部卒業。2016年に入省し、北米局北米第2課に配属される。翌年より現在の国際協力局政策課に所属。

国際社会における日本の安全と繁栄、そして国益を守るための外交を行う外務省。そんな外務省の仕事とは、どのようなものなのでしょうか? 今回は、外務省で働く先輩社会人・杉原真帆さんにお仕事の内容や学生時代の経験などについて聞いてみました。

▼外務省の先輩社員をもっと見る!
外務省の先輩ロールモデル一覧

社会人編国の意思決定にもつながる仕事

今のお仕事はどんな内容?

2016年に入省し、現在は国際協力局政策課に所属しています。国際協力局は、開発途上国の発展のためODA(Official Development Assistance=政府開発援助)を活用して行う開発協力に関する業務を担当しています。局内は開発協力の分野や対象地域ごとに複数の課室に分かれています。私が所属している「政策課」は、それら開発協力の大きな方向性を検討し、省内の関係課室、関係省庁やODAの実施機関である国際協力機構(JICA)などとの調整を行う役割を担っています。

政策課の仕事は、上述のとおり、日本の開発協力政策の大枠について考えたり、開発協力に関わるプロジェクトが政策方針に沿って行われているか検討したり、ODAの予算を形成したりすることが中心です。日本の強力な外交ツールであるODAをいかに戦略的かつ適切に使っていくか関係者と協働しながら決めていく、いわば「映画監督兼プロデューサー」的な存在といえます。

政策課の一員として私が主に担当している分野としては、ODAの「非軍事的利用の担保」というものがあります。2015年に閣議決定された開発協力大綱(いわば日本の開発協力の"憲法"みたいなものです!)には、「開発協力の軍事的用途及び国際紛争助長への使用を回避する」と明記されています。つまり、戦争や紛争につながってしまうことのために開発協力を用いないようにする、ということなのですが、これがきちんと守られていることを確認することが私の役目です。それ以外にも、海外で国際協力に携わる日本人の安全対策全般も担当し、JICAや他の関係省庁などと協力して、安全対策の改善を進めています。

外務省の仕事は、何よりもスケールの大きさが魅力だと思います。自分が担当したこと、自分が行ったことがめぐりめぐって国の意思決定や行動につながりますし、国内外のさまざまな人に何かしらの影響を与えることにもなります。普段自分が携わっている仕事や、周りにいる人たちが担当している仕事が、新聞のさまざまなところに載っているのを見ると、そのインパクトの大きさにやりがいを感じると同時に大きな責任を感じます。

もちろん、対処すべきことが次から次にやってくる環境ですし、国内外の情勢によってはスケジュール通りに物事が進まなかったり、対応方針が根本から覆されたりすることも多くある仕事なので、そこは大変ですね。けれども、そうした忙しさや不確実性とうまく向き合えば、それらはこの仕事ならではの醍醐味になることも事実です。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

インタビュー中の杉原さん1

ODAの道筋を定めることが政策課の仕事ですが、もう一つ重要な役割があります。それは、実施する政策の制度や運用方法など「根っこの部分」を確保することです。政策を理想論に留めるのではなく、きちんと実現されるよう環境を整備することが、実はとても大切で難しいことなんです。私も以前は、制度やマネジメントといった「お堅い」分野にはあまり関心を持てませんでしたが、ある政策の運用整備に携わったことで、そうした仕事に大きなやりがいを感じるようになりました。

しっかりと機能する制度や運用方針を作るには、これまでの運用例やそこに携わる人々の動きを理解しないと、現実に寄り添わないものになってしまいます。そのような政策は関係者の賛同を得ることができません。一方で、いろいろな立場の意見を聞きすぎると「最大公約数」としての制度が成立しなくなる場合もあります。そのバランスを考えながら、制度や運用方針という「言葉」の形で、今後もその方針が守られるようにしていくことは、自分自身が試されたよい経験でした。厳しい仕事でもあり、情熱とこだわりを持ってできる有意義な仕事でもありましたね。

今の会社を選んだ理由は?

大学3年時のアメリカ留学で、「国際的かつ完全にアウェーな場でも意見を強く言えるだけの精神的なタフさ」が身についたと思えるようになったことが一つのポイントでした。大学の頃から海外に興味があり、さまざまな国とやりとりのできる仕事には就きたいと思っていたものの、外務省に入ろうとは考えていませんでした。しかし、留学をきっかけに、自分が"日本人である"ということを強く感じるようになり、同時に多様な文化を持つ人々に囲まれても、物怖じせず接することができることが自分の強みかもしれないと気づきました。その中で、日本と世界のどちらからも信頼される結節点になりたい、世界のさまざまな国の人と一緒に物事を動かしていきたい、と強く思うようになりました。そして、自分の強みを生かし、広い世界を見たいのであれば、まずは外務省に行ってみよう! と考えるようになったんです。

公務員というのは特殊な仕事だし、激務だという話もよく聞いていたので(笑)、大学時代はいろいろなキャリアの可能性について考えました。企業のインターンに参加したり、企業説明会に行ったりもしましたね。しかし、自分の興味があることに対してひたすら頭を使い、自分が心からいいと思ったことを国際社会といったスケールで行える仕事をしたいと思ったので、そこからは外務省一本で考えました。

入省1年目は周りで起こっていることを理解して、自分の業務を回すので精一杯でしたが、2年目を迎えた今は、少しずつこの環境や仕事の性質にも慣れてきました。「我が子」と思えるような大事なタスクも増えてきた今、外務省に入ったこと、そして現在の仕事にとても満足しています。

次のページ杉原さんが学生時代に一番力を入れたことは

関連記事

関連キーワード

おすすめの記事

合わせて読みたい

編集部ピックアップ

「先輩ロールモデル」のカテゴリを絞り込む

学生の窓口会員になるとこんなにお得!

  • Tポイントが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    記事やイベント

  • 会員限定の
    セミナー開催

無料会員登録

あなたのきっかけを探そう

気になる #キーワード をタッチ

テーマから探そう

あなたへのきっかけが詰まった、6つのトビラ

会員登録でマイナビ学生の窓口をもっと楽しく!

閉じる
マイナビ学生の窓口に会員登録(無料)すると、
お気に入り機能などを利用してもっと便利にご活用いただけます!
  • Tポイントが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    学割でお買い物

  • 会員限定の
    セミナー開催