現役英文科学生が語る! 学んで感じた英語のおもしろさ【学生記者】 2ページ目
◆イギリス留学で経験した日本との文化の差
―なる
英語を勉強していると、日本と海外で文化の違いを感じることもあるかと思います。それについてはどう思っていますか?
―横倉
文化の違いはおもしろいと思う一方で、つらいとも思います。たとえば、僕は以前イギリスに留学したことがあるのですが、土足で家にあがる文化なのはわかってはいたけど、実行するときになるとどうしてもつらく感じました。留学した日が雨の日で、向こうの人は雨で靴が泥だらけで濡れているのに、そのままカーペットを歩いたりベッドに横になったりしていて、その光景を見て僕は戸惑いましたね。
―なる
えー! 雨の日はせめて靴を脱いで部屋に入りたいですね。わかっていてもきついです。
―横倉
そうなんです。その状態でお風呂も入らないといけなかったからつらかったけど、段々そういうのがおもしろくなっていきました。この間、台湾に行ったときもそういうのがあったですが、向こうの人ってトイレットペーパーをトイレに流さないんですよね。自分が旅行したときはお腹を壊していて、とてもつらかったです。そういうのを経験したからこそ異文化をおもしろいと思えます。最初のころはつらかったですけど(笑)。
―なる
そんなことがあったんですね! 向こうの方はお腹を壊しているときどうしているんでしょうか(笑)。
◆一箇所だけみて全体を嫌だなと思わないでほしい
―なる
こういう文化の違いもあってか、日本人は海外の人たちに対して偏見を持っている人も多いと思いますが、それに関してはどう思いますか?
―横倉
偏見は絶対にやめたほうがいい。正直、僕もマナーのなっていない外国人を見て嫌だなと思ったことがあります。でもそれがその国の人たちの全てではないし、外国人の友達がいるけど、その人たちはとってもいい人達です。歴史も教科書に載っていることがすべて正しいとは限らないです。一箇所だけみて全体を嫌だなと思わないでほしいです。
―なる
そうですね。逆に偏見の目で見られてるなと感じたことはありますか。
―横倉
あります。海外に行ったとき、僕が道を聞いても教えてくれなかったことがありました。あとヨーロッパに行ったときに、バスを待っていると僕の前にだけ横入りしてきたことがあって「日本人だからこういうことされるのかな」って思いました。ほかにも、有色人種だから差別されているなと感じたことがあります。
―なる
それはひどい……。海外に行くと人種差別を実感することもありますが、それも日本では味わえない貴重な経験かもしれないですね。
◆英語を学んだことで「自分はこれからどうなるんだろう」っていう楽しみができた
―なる
英語を学んでいて感じたことを教えてください。
―横倉
自分の世界が広がりました。高校生のときの自分は日本語しか話せないから、今ある世界が全てだったけど、英語を勉強してみて実際はそうじゃないんだって思えました。あとは、それまでの人生の延長線上では絶対出会わないような人とも出会えました。たとえば日本人でも今まで会わなかった業界の人とも会えたし、外国の人ももちろん、いろんな人と繋がって世界が広がりました。「自分はこれからどうなるんだろう」っていう楽しみができましたね!
―なる
なるほど! 英語を勉強して新たな価値観や出会いを得られたのですね。「自分はこれからどうなるんだろう」という言葉にとてもワクワクさせられました。ありがとうございます!
いかがでしたでしょうか。次回は、横倉悠人さんにインタビュー第3弾「将来の夢と日本の英語教育の話」です!
「日本の英語教育について」
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/45947
文・なる