「第一部完!」のまま、いつまで待っても始まらなかった漫画9選 2ページ目
●『ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』藤原カムイ
『月刊少年ガンガン』に連載された作品で、ゲーム『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』をコミカライズしたものです。藤原先生は他にも『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』などのドラクエを基にした漫画があり、本作も面白かったのですが、VIIの最後までは描かれず「第一部完」として終了しました。
「第一部完」ではなく、「○○編完」などとして終了するというパターンもあります。
●『アナグルモール』福地翼
『週刊少年サンデー』に連載された作品で、人間を調査するためにスパイとなった少年(間人・マジン)ルチルを主人公に、人間界で起こる出来事を描きます。福地先生が病気のためにしばらく休載の後、連載が再開され「ルチル編完」として終了しました。物語がきれいに終わっていないことを残念に思うファンも多い作品です。
●『ZETMAN』桂正和
『週刊ヤングジャンプ』で連載された作品で、いわばダークヒーローものです。著名な造形家・韮沢靖さん、同じく竹谷隆之さん、著名なイラストレーター・寺田克也さんがクリーチャーデザインを担当するなど、非常に気合の入った作品だったのですが、2014年に「第一幕完」として終了しました。現在も第二幕は開始されていません。
巨匠・永井豪先生の懐かしい漫画も紹介しておきましょう。
●『アイアンマッスル』永井豪
『週刊少年マガジン』で連載された、人型ロボット「グラップルマシン」を着込んで戦うグラップラーと呼ばれる戦士を描いた作品です。今でいえば「強化外骨格」ですので、時代を先取りしたSF的アイデアを盛り込んだ作品だったといえるでしょう。1983年に「第一部完」として終了しました。
いかがだったでしょうか。連載漫画の歴史をひもといてみると、他にも「第一部完」として終了した漫画はたくさんあります。また「第一部完」で終わって、「第二部」を無事に再開できる漫画もなかなかないようですね。あなたは、「第一部完」で終了した漫画といえば、どんな作品を思い浮かべますか?
(高橋モータース@dcp)