富士山の標高はどこを0メートルとして計測している?
「林先生が驚く初耳学!」(TBSテレビ)では、林修氏がさまざまな問題に挑み、知っているかいないかを問う番組。
6日の放送では、林が知らない問題があった。
それは「富士山は標高3,776メートルだが、どこを0メートルとして基準に測ったものか?」という問題。
0メートルは海面だが、富士山が見える駿河湾の海面ではなく、実は東京湾の平均海面が基準となっている。
さて、標高はどのように測っているのだろうか?
ひとつは水準点を利用した三角測量。
町でよく見かける風景だが、直接水準測量と言い、その場所の標高を計測する。
A地点とB地点の2つの地点の高さを計測して、その差からミリ単位で標高を算出。
それを数十メートルずつ繰り返して行うことで、国内の全ての土地の標高が計測してある。
海面の場合は、気象状況などによって、高さが地域ごとに異なる。
そこで明治時代に、東京に接している東京湾の海面の高さを数年間かけて毎日計測。
その平均を0メートルと定めて、それを日本の標高の基準とした。
しかし、季節や気候によって、実際には海面の高さは異なるために、いろいろな高さの標高を測るためには実用的ではない。
そのために、1891年に陸地に固定された高さの基準を設置。
その場所は、国会議事堂前にある憲政記念館。
庭にある神殿のような建物の中に、目盛り付きの水晶板があり、その目盛りが0を示す高さの位置を、東京湾の平均海面から24.5メートルと定めた。
そして、国内の標高は、ほぼ日本水準原点をスタート地点として測ったものになっている。
林なら知っていていそうな感じだったが、まさか知らなかったとは、意外だった。