友達を作ろうとせずぼっちな高校生活を堪能する高校生の比企谷八幡。しかし生活指導の教師に、学校生徒の問題を解決する「奉仕部」に無理やり入れられてしまいます。渋々奉仕部の活動をすることになる八幡でしたが、それをきっかけに彼を取り巻く環境が大きく変わっていくことになり……というストーリー。

累計発行部数500万部以上を誇る人気ライトノベルが原作。アニメは2013年に1期、2015年に2期が放送されました。他者と意図的にコミュニケーションを取ろうとしない主人公と、それに好意を寄せるヒロイン2人の図式がなんとももどかしい作品。よくある高校生の爽やかな恋愛ではなく、難解なパズルをゆっくり解いていくような、独特の恋愛模様が描かれています。

本放送：2013年4月5日-6月28日／2015年4月3日-6月26日
原作：渡航
監督：吉村愛／及川啓(2期)
脚本：待田堂子／菅正太郎／高山カツヒコ／大知慶一郎
美術監督：池田繁美／峯田佳実(2期)
キャラクターデザイン：進藤優／田中雄一(2期)
主なキャスト：比企谷八幡(CV江口拓也)／雪ノ下雪乃(CV早見沙織)／由比ヶ浜結衣(CV東山奈央)
製作：やはりこの製作委員会はまちがっている。／やはりこの製作委員会はまちがっている。続／TBS

●『のだめカンタービレ』

自分の将来に行き詰まり、自暴自棄になっていたエリート音大生・千秋真一。ある日酒に酔って意識を失ったことがきっかけでゴミ山の部屋に住む野田恵(のだめ)と出会い、そのピアノの才能にほれ込みます。そこから千秋はのだめの才能を引き出すために行動を共にするようになり、同時に千秋自身ものだめの影響で音楽の魅力を再確認していきます。次第に千秋はのだめを気にするようになり……。

『Kiss』で連載されていた同名漫画が原作のアニメ。実写ドラマ化や映画化もされました。音楽がメーンの作品ですが、千秋とのだめの恋模様も本作の重要なポイント。次第にのだめの魅力に取り付かれていく千秋は見ものです。また、個性的でコミカルなのだめの言動も見逃せないポイントですね。

本放送：2007年1月11日-6月28日／2008年10月9日-12月18日／2010年1月14日-3月25日
原作：二ノ宮知子
監督：カサヰケンイチ／今千秋(2期以降)
脚本：金春智子／丸尾みほ／横谷昌宏／土屋理敬／榎戸洋司／大野木寛／吉田玲子
美術監督：小林七郎
キャラクターデザイン：島村秀一
主なキャスト：野田恵(CV川澄綾子)／千秋真一(CV関智一)
製作：のだめカンタービレ製作委員会／のだめカンタービレ 巴里編製作委員会／のだめカンタービレ3製作委員会

●『いちご100％』

映画監督を目指す中学生の真中淳平。ある日屋上から「いちごパンツのパンチラ」を目撃します。顔はよく分からなかったものの、その姿に一目ぼれした真中は、彼女主演の映画を撮ろうと決意します。その後、学校のアイドル・西野つかさがその女性だと直感した真中は彼女に告白。西野もこれに応え二人は付き合うことになります。しかし、真中は同じタイミングで東城綾という映画好きの女性とも出会い意気投合。実は東城綾こそが本当のいちごパンツの少女で……。

『週刊少年ジャンプ』にて2002年から2005年まで連載された作品。主人公の真中淳平と西野つかさ、そして東城綾の3人の三角関係がメーンとなって話が進みます。序盤はコメディー要素も豊富ですが、後半はそういった要素は減り、切ない恋模様が描かれます。最後まで主人公が誰を選ぶのか分からないドキドキ感は必見でしょう。

本放送：2005年4月5日-2005年6月21日
原作：河下水希
監督：関田修
脚本：浦畑達彦／筆安一幸／中村龍／林政宏
美術監督：高橋忍
キャラクターデザイン：中原清隆
主なキャスト：真中淳平(CV鈴村健一)／東城綾(CV能登麻美子)／西野つかさ(CV豊口めぐみ)
製作：集英社／いちご100%製作委員会／テレビ朝日

ストレートな恋愛だけでなく、コメディー要素もちりばめられている作品たちを紹介しました。少女漫画原作のものだけでなく、少年漫画が原作のアニメも女性が見ても楽しめる内容でしょう。話数の多い作品でも、週末にゆっくり見たりできるのでお薦めですよ。

(中田ボンベ＠ｄｃｐ)