「内定お祈りメール」がスカウトに?!「ABABA」代表 久保駿貴が教える、“新しい視点”の磨き方  #Rethinkパーソン

2022/06/21

不採用通知である「お祈りメール」が、他社へのスカウトに変わる新卒向けマッチングサービス「ABABA(アババ)」。

就活生や企業の悩みを解決する画期的なサービスは、新卒採用に変革をもたらしています。

ABABAはなぜ生まれたのか。また、これまでにない新しい視点や考え方を身につけるにはどうしたらいいのか。代表の久保駿貴さんにお話を伺いました。

→新しい視点を習慣化する一つは、日常の仕掛け探し?!続きはここから

PROFILE

久保 駿貴 (くぼしゅんき)


◉――株式会社ABABA代表取締役。1997年生まれ。兵庫県出身。岡山大学4年次に「最終面接で採用できなかった学生を企業間で推薦し、採用できるプラットフォーム」を提供する株式会社ABABAを創業。落ちたら終わりではなく、これまでの過程が評価される社会を目指す。同サービスは経済産業大臣賞、SDGs日本賞、経済界審査員特別賞などを受賞し数々のメディアへも出演。全サービスをノーコードで開発したスタートアップとしても注目される。

努力を評価する世界をつくりたい。「ABABA」が生まれたきっかけ

――「ABABA」について教えてください。

「ABABA」は、最終面接で落ちてしまった学生に、再挑戦の場を提供しているサービスです。最終面接まで進んだものの、やむを得ず採用できなかった学生を企業間で推薦し合い、また他社が推薦している学生をスカウトできる仕組みです。

株式会社ABABA

――「ABABA」を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

きっかけは友人の就活体験でした。彼はある大手企業を目指して活動していたんですが、残念ながら最終面接で不採用となってしまいました。

すると、それまで憧れを持っていたその会社に対して、ネガティブな言葉を発するようになったんです。

大手の最終面接まで行く学生を欲しがる企業は絶対にあると思ったのと、学生に負の感情を抱かれてしまうのは、企業側にとってももったいないと感じるように。両方の課題を解決できる方法はないかと考え、ABABAが生まれました。

――ローンチまで一番苦労したことはなんですか?

システム開発ですね。開発にはプログラミング経験のない僕でも、あらかじめ用意されたパーツを画面上で組み合わせることでシステムが作れる、「ノーコード開発」を利用しました。サービスの着想を得てからローンチまでの約4ヶ月、1日7〜8時間ほど開発に打ち込んでいました。

ですが、慣れない作業と卒論の研究時期が被って忙しく、蕁麻疹が出てしまう日も(笑)。気持ちは元気なのですが、体が追いつかない時期はつらかったですね。

また、「ABABAを作っても、誰も使ってくれなかったらどうしよう」と最悪な未来を想像して不安を抱えてしまう日もありました。ですが、「もし失敗してもノーコードのスキルが身についたからいいや!」とポジティブに考えるようにしていましたね。ABABAの前に2つ事業を作っていた経験があったので、少しは心に余裕を持ってローンチまで進められたと思います。

――印象に残っている反響はありますか?

昨年の7月頃に、最終面接に落ちてABABAに登録してくれた学生さんがいました。すると、すぐにスカウトがきて2週間後には内定が決まったんです。「ABABAに救われました。ありがとうございます、後輩に広めておきます!」とメッセージをいただいたときは、「自分のサービスが人の役に立ったんだ」とすごく嬉しかったです。これからも、ABABAを通して努力がきっちりと報われる世界を作っていきたいです。

新しい視点を生み出すために、まずは“当たり前”を疑ってみよう

――「ABABA」のような、これまでにない視点や、考え方を生み出すために必要なことを教えてください。

まずは、生活の中にある“当たり前”を疑うこと。例えば、企業からの「不採用通知メール」は、ゴミ箱フォルダに捨てる人がほとんどだと思います。しかし、普段当たり前に捨てているものを「これって捨てるしかないんだっけ?」と考えてみることで、新しい視点や価値を生み出す一歩に繋がります。世の中にはまだまだ「価値がない」とされているものが転がっているからこそ、疑う癖をつけると面白い発見があると思いますよ。

また、興味のある分野だけではなく、さまざまな領域の人たちと関わることも大切です。僕の場合は人材やwebに強い興味がありますが、医療や介護領域などで活動されている方から声をかけていただいたら、積極的に話をするようにしています。視野が広がりますし、新しいアイデアが湧いてきます。学生さんなら、さまざまな授業を受けてみるのもいいと思いますね。

あとは、情報収集の習慣をつけること。世の中の変化を知ったり、知識を得たりすることで、柔軟な考え方ができるようになると思います。ちなみに僕は効率よく情報収集をするために、時間の使い方も工夫しています。動画は2倍速で見ていますし、隙間時間にどこでもインプットができるようにポケットWi-Fiも持ち歩いていますよ。

――「久保さんのように積極的に行動したいけれど、うまくいかない」と悩む学生もいると思います。行動力を上げるためのアドバイスはありますか?

一番は「周りを気にしない」だと思います。僕もこれまで「久保は変なことをしている」「意識高いな」と言われていましたが、全く気にしなかったです。周りの目を気にしていたら、目の前のことに集中しづらくなるので、「周りが何か言っているけれど、まいっか」くらいのスタンスでいましょう。

とはいえ、幸いにも僕は負けず嫌いで「気にしない」性格だからこそ、積極的に行動ができているんだと思います。自分の性格によっての向き不向きがあるので、「起業や行動をガンガンしよう!」と勧める気持ちはありません。もし「行動できない」と悩む学生さんは、一度自己分析をしてみてください。自分に向いているやり方を知ると、一歩踏み出しやすくなるかもしれませんよ。

大学生こそ無敵!失敗を恐れず、周囲の大人に積極的に頼ろう

久保 駿貴

――最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。

僕は「大学生は無敵」だと思っています。失敗しても汚点になりませんし、成功したら褒めてもらえます。だからこそ、5年後、10年後、自分がどんな人生を歩みたいのかをしっかりイメージして、そこから逆算し、今できること・やるべきことに一生懸命取り組んでほしいです。

また、学生さんに頼られて嫌な気持ちになる大人はいないと思います。もし悩んでいることがあるのなら、素直に「お話を聞かせてください」「お時間を作っていただけませんか?」と、気持ちを伝えてみるのもいいと思いますね!

取材・文:田中青紗
編集:学生の窓口編集部
取材協力:株式会社ABABA
https://abababa.jp/

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