内定者課題の出来で不安に... 気にすべきところと気にしなくてもいいところとは? #キャリアロードマップの一歩目

2022/01/06

入社準備

内定者課題の大事なポイント

こんにちは! キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
年が明けると、入社が迫ってきたなと実感する人が多いのではないでしょうか?

前回は、内定ブルーについてお話しました。その中で、内定ブルーに陥る原因の第1位は「この会社できちんと務まるかどうか」でした。そこで今回は、その原因を取り除ける(?)可能性のある内定者課題についてお話してこうと思います。

<目次>
1.内定者課題って......
2.内定者の中で出来が悪かったらどうしよう
3.内定者課題を通じて他の内定者と仲良しに?

内定者課題って......


まず本題に入る前に、法的な部分やら色々と問題のある内定者課題ですが、ここではそれらをクリアしているものとしてお話させてくださいね。

内定者課題って嫌ですよねー!

授業も後期試験もあるし、卒論や卒業制作もあるし、卒業旅行にも行きたいし、社会人になる前に色々としたいこともあるのにって思いませんか?

この内定者課題って、就職氷河期時代に浸透したなあと勝手に思っています。私は課題を出す側だったものの、自身が内定者時代に苦痛だったので、心の中で「ごめん」って謝っていました。

マイナビの「2021年卒 学生調査モニター 7月(https://career-research.mynavi.jp/reserch/20200821_2625/)」によると、「勉強会・グループワーク・研修」希望する学生が、2021年卒で30.3%、2020年卒で32.5%
先輩社員との懇親会よりも研修を希望する割合が高く、盛ってない?って思わず穿った目で見てしまいました。

ですが、前回の記事でも触れたような「この会社できちんと務まるか不安」となっている時に、会社側が指定するカリキュラムをこなすことは、その不安をなくす手段のひとつになり得ます
そして、懇親会だと「何を話せば良いのかわからない」というような方からすると、内定者課題が共通の話題にもなるというメリットもあるのかもしれないですね。

内定者の中で出来が悪かったらどうしよう


内定者課題でのお悩みで一番よく聞くのが(グチじゃなくてお悩みね)、「自分の成果物の評価」についてです。

出来次第で「内定取り消しになるのでは?」「悪い配属先になるのでは?」と不安になる人も多いようです。
内定取り消しになった場合は、すみやかにキャリアセンターに相談してください。会社に学校として抗議してくれたり(個人が抗議するのとでは重みが違います)、法的対抗手段や次の就職活動の助けになります。

配属先うんぬんに関しては、企業により様々で、内定者課題の成果を考慮しているところもあれば、全く加味しないところもあるので、入社予定の会社によりけりです(選考ではないので加味するのはどうかとは思うのですが)。

内定者課題の出来栄えですが、確かに良いと「おおっ」ってなります。
自分がこういう仕事をしてみて、真剣に取り組んだかどうかは、見たらある程度わかるので、自分が過去に学校等に出してきた提出物は先生に手抜きがバレてたんだろうなあと思い、ちょっとだけ反省しています。
ただ、私見ですが内定者課題がよく出来た人が、入社後仕事が出来るかというのは別物なんだよなあとも感じています。

とまあ、内定者課題にやや批判的なことを言いましたが、するのであれば「期限」については守って欲しいなと思います。

内定者時代に期限についてルーズな人は、社会人になってもそう簡単に治らないというのが私の持論です。例えば今は、コロナ関連でたくさんの給付金があります。そういったものって、申請期限を過ぎたらどうにもなりません。1円ももらえません。

「期限を守る」ということは、社会で生きていく上で必要不可欠と言っても過言ではないのですよ。今のうちから心に留めておいてもらえるとうれしいです。

内定者課題を通じて他の内定者と仲良しに?


たとえ各自が自宅でするような課題内容であったとしても、共通の話題になるので、「どこまで出来た?」や「これ難しくない?」とか、「何でこんな課題をしないといけないんだ」みたいなグチの言い合いとかが発生したりもしますよね。

内定者課題を通して、深まる仲があるのも事実ではあるのですが、よく聞くその手のお悩みとしては「内定者の中で仲良しグループが出来ていて、そのグループで内定者課題を一緒にやっているようだが、自分は呼ばれていない」というものだったりもします。

三人寄ればじゃないですけれども、人数がいたら課題の出来が良くなりそうで焦りますよね。それ以上に、これから一緒に仕事をする仲間なのに、輪に入れていないと不安になるのもわかります。
でも安心してください。内定者時代や新入社員研修時代の仲良しがずっと続くものではありません。続く人もいるけれども、配属されて環境が変わったら縁が薄くなることの方が多いもの。新入社員研修時代にほとんど接点のなかったメンバーが、配属先が近くて気付いたら仲良くなっていたというのはよくあることです。

まだ始まっていないことに対してあれこれ考えて思い悩むのではなく、目の前のことを頑張ってもらえたらなと思います。

最後に


入社までに何か学んでおきたいけれども、会社からは特に何も言われていないという方には、簿記をオススメしています。興味のある方は過去記事「コロナ禍の今、新人がやっておくと良いことは? オススメはコスパ最高なアレ」も呼んでみてくださいね。

入社まで残り数ヶ月、みなさんが卒業旅行などの楽しいイベントを過ごすことができるように、コロナが落ち着くことを祈っています。

ライター:ひつじさん文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep


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