Excelのフィルター機能は便利で、利用する頻度も高い機能です。フィルター機能を上手に利用すると、データを見やすく簡単にまとめることができます。
今回は、フィルター機能の基本的な使い方について解説していきます。
Excelには様々な機能があり、どの機能を使えるようになっておくべきなのか、判断に迷うことがありますよね。
機能がたくさんあり、わからなくなりがちなExcelですが、最低でも知っておいた方が良い機能があります。
それが、 データを管理する上で欠かせない「フィルター機能」です。
ここではExcelのフィルター機能について、詳しく説明しています。
▼目次
1.Excelのフィルター機能ってなに?
2.Excelのフィルター機能の使い方
3.フィルター機能によるデータの絞り込み方法
4.絞り込まれたデータのコピー方法
5.【なんで?】フィルターがかからない!
6.まとめ
Excelのフィルター機能とは、大量にあるデータを特定の条件で抽出できる機能のことです。
例えば大量にある商品データの中から、在庫があるものだけを取り出したい時や、商品の値段をある条件に当てはまるものだけを見たいときなど、さまざまな場合において活用できます。
Excelは表計算だけではなくデータの管理にも向いているツールです。
そのため、フィルター機能を上手につかうことで簡単に抽出ができるので、使えるようになった方が良いでしょう。
フィルター機能の基本的な使い方として、まずは以下2つを確認しましょう。
フィルター機能は、[データ]-[フィルター]から利用可能です。
使い方の手順を以下にまとめたので、確認していきましょう。
フィルターをかけたいデータセルを選択してから、[データ]-[フィルター]を選択します。
「▼」が表示され、フィルター機能が利用可能となります。
フィルター機能を利用する際の注意点として、空白行が含まれているとフィルター範囲がうまく反映されない場合があります。
空白行が含まれている場合は、範囲指定をしてからフィルター機能を利用するようにしましょう。
フィルターを解除する場合は、グレーがかかっている[フィルター]をクリックしてください。
フィルター機能を利用すると、データの絞り込みが可能です。
フィルターをかけたい項目の「▼」マークをクリックすることで、データのフィルタリング機能を選択できます。
いろいろなデータの種類ごとに、絞り込みの例を見ていきましょう。
文字列データの絞り込みをするには、チェックボタンを使うか、テキストフィルターを使う方法があります。
該当列のフィルターをクリックすると、以下のように入力されている内容が表示されます。
まずは、いくつかの項目を非表示にしてみましょう。
ここでは「いちご」「マンゴー」「メロン」のチェックを外します。
「OK」をクリックしフィルターの絞り込みをしたあとに表を確認すると、チェックを外した「いちご」「マンゴー」「メロン」が表示されなくなりました。
テキストフィルターでは、下図のように該当する文字列に「等しい」「等しくない」「含む」「含まない」などのフィルターをかけることができます。
今回は、「指定の値で終わる」場合を試してみます。
下図のように、テキストフィルター>指定の値で終わるを選択してください。
「オートフィルターオプション」が開かれるので、抽出条件の指定に「ご」を入力し、OKボタンをクリックします。
商品名の末尾が「ご」となる、「りんご」と「いちご」のみが表示されました。
このように、 文字列をさまざまな条件でフィルタリングすることが可能です。
数値データの絞り込みでは、「等しい」「等しくない」「以上」「以下」などのフィルターをかけることができます。
ここでは、「指定の値以上」の場合と「指定の範囲内」の使い方について説明します。
まずは、価格が「120円」以上のデータを絞り込んでみましょう。
手順は以下の通りです。
数値フィルターから「指定の値以上」を選択します。
オートフィルターオプションが開かれるので抽出条件の指定に「120」を入力し、OKボタンをクリックします。
価格が「120円」以上のデータが絞り込まれました。
次に、「~円以上、~円以下」といった、数値の範囲指定でデータを絞り込んでみましょう。
ここでは、「110円以上、200円未満」のデータを絞り込みます。
数値フィルターから「指定の範囲内」を選択します。
オートフィルターオプションが開かれるので、抽出条件の指定に「110」「以上」「200」「より小さい」を入力し、OKボタンをクリックします。
「110円以上、200円未満」のデータが絞り込まれました。
このように、 数値をさまざまな条件によりフィルタリングすることが可能です。
フィルタリングしたデータの中に空白セルが含まれている場合、そのセルを絞り込むことも簡単に行えます。
ここでは、「仕入れ日」が空白となっているデータを絞り込みます。
フィルターを開き、「(空白セル)」のみを選んでOKボタンをクリックします。
空白セルだけが表示されました。
複数の列にまたがったフィルタリングも、「AND条件」や「OR条件」を用いることにより簡単に行えます。
たとえば、「価格が120円以下かつ(AND)、仕入れ日が2019/10/1の商品」を絞り込みたい場合は、価格と仕入れ日でそれぞれフィルタリングを行えばよいのです。
画像のように、価格セルと仕入れ日セルで、それぞれフィルターをかけました。
次に「OR条件」の使い方について解説します。
たとえば、「価格が120円以下もしくは(OR)、仕入れ日が2019/10/5の商品」を絞り込みたい場合です。
「OR条件」でデータを絞り込みたい場合は、次の手順となります。
任意の場所にフラグ列を追加します。
価格を「120円以下」で絞り込み、フラグ列に「1」を入力します。
フィルタリング条件を解除するため「クリア」を選択します。
仕入れ日を「2019/10/5」で絞り込み、その結果のフラグ列に「1」を入力します。
再度フィルタリング条件を解除するため「クリア」を選択します。
次の条件に該当するフラグ列にのみ「1」が入力されている状態です。
「価格が120円以下もしくは(OR)、仕入れ日が2019/10/5の商品」
フラグ列で「1」のデータのみを絞り込みます。
「価格が120円以下もしくは(OR)、仕入れ日が2019/10/5の商品」だけが絞り込まれて表示されました。
絞り込まれたデータ結果は、フィルタリングを解除してしまうと失われます。
絞り込まれたデータを残しておきたい場合は、コピー保存しておきましょう。
手順は以下の通りです。
残しておきたい絞り込まれたデータ結果の範囲を選択します。
コピー(右クリック→コピー、またはCtrl+C)してください。
貼り付けたい箇所のセルを選択し、貼り付けます。
貼り付けたデータは、フィルターが解除されても残ります。
たまにフィルターがかからない時があります。
そのような場合は、主に以下3つが原因と考えられるでしょう。
詳しくは以下の記事に書いてありますので、是非参考にしてください。
Excelのフィルターの不具合まずココを。 絞り込みのエラー対処法を解説
Excelは計算だけではなくデータの管理においても優れたツールです。
そのため、 データの整理や絞り込みを簡単に行えるフィルター機能は、Excel機能のなかでも利用頻度が高い機能だといえます。
この記事で紹介したフィルター機能の使い方は基礎的な部分ですので、いろいろな使い方を習得していきましょう。
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