Excelで複数の条件を検索する方法は?【複数条件検索の方法を画像付きで解説】

2022/06/24

ITスキル

Excelにはさまざまな関数式が存在しますが、複数の条件を検索する方法があることをご存じでしょうか?

Excel関数の中には、VLOOKUP関数というものを用いることで、複数条件による検索可能です。

覚えるまで二時間はかかるものの、一度マスターすれば会社での事務作業や名簿管理などさまざまな場面で役立ちます。

そこで今回は、Excel関数「VLOOKUP関数」を使った複数条件検索について画像付きで解説します。

この記事を読んで、会社での業務を円滑に進められるようになりましょう!

Excelで複数条件検索するならVLOOKUP関数がおすすめ


Excelで複数条件検索をする場合は、VLOOKUP(ブイルックアップ)関数を利用する方法が初心者は使いやすく便利です。

ひとつの条件検索だけではデータが重複してしまう恐れがあるなどといった場合に、VLOOKUP関数を利用することで複数条件検索で出したいデータだけを抽出できます。

VLOOKUP関数とは?

Excelの関数のひとつであるVLOOKUP関数とは、膨大なデータを指定した条件に当てはめて見つけてくる「複数条件検索」できる関数のことです。

複数条件検索では、データから指定した2つ以上の条件に合うものを取り出すことができます。

VLOOKUP関数は100種類以上あるExcel関数の中でも応用関数のひとつです。

初心者の場合、操作に慣れるまではある程度Excelで練習する必要があると言えます。

しかし、一度覚えてしまえば便利な表を作成できるだけでなく、就職や転職活動においても有利に働くでしょう。

VLOOKUPの名前の由来

Vは垂直や縦を意味する「Vertical」、LOOKUPは英語の探すの意味である「look up」が由来です。

複数条件検索をVLOOKUP関数で実施する際の数式

複数条件検索を実行するには、一般的に指定の関数の入力が必要です。

VLOOKUP関数の数式は以下の通りです。

  • ・= VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,[検索の型])

※かっこやカンマは半角

初めて見る方にとっては、何が何だかわからないかもしれません。

ひとつずつ解説するとそれぞれ以下の意味があります。

  • ・検索値:検索条件の値やキーワードのことで入力必須
  • ・範囲:検索する範囲のこと。検索値が左端に来ていることで実行される
  • ・列番号:前述で指定した「範囲」のなかで、どの列を示すかの番号
  • ・検索の型:完全一致(FALSE)またはTRUE(一番近いデータ)を入力する

※検索の型は必須ではなく、絞り込みがさらに必要ば時に入力

【Excel】VLOOKUP関数を用いた複数条件検索を画像付きで解説

E列~G列にかけて表を別途作成したうえで、集計用の表も作成しています

今回は表にある講演会名簿から特定の人特定の講演会への出席回数を検索するために、講演会IDと講演会名簿を条件指定して検索する、という設定です。

VLOOKUP関数で複数条件検索する場合は、上記画像のように同じ表の中にもうひとつの表を作成する必要がありますので準備しましょう。

下準備

今回の場合は、複数条件に指定する講演会IDと講演会名簿を併せた新しい検索値を表の中にあらかじめしておくことで、複数条件検索が可能になります。

E列に検索値を入力しました

E列に作成した「検索値」がVLOOKUP関数を作成する際に最初に入力する項目です。

Excelでの複数条件検索の方法について

この表をもとにVLOOKUP関数を設定します

画像では田中さんの講演会の出席回数を求めるため、複数条件を指定して検索します。


1 検索結果を求めたいセルを選択。

今回は「出席回数」を求めたいので「C2」を選択します。

2 「Shift+F3」を押して「関数の挿入」ダイアログボックスを表示させ、VLOOKUP関数を選択します。

ダイアログボックスを表示しなくても、以下の通りC3列に直接「= vlookup」と打ち込んでも表示可能ですので、覚えておくと便利です。

以降は、「Shift+F3」のダイアログボックスを出す一番簡単な方法で進めていきます。

3 検索値に、複数条件であるセル「A2&B2」と入力。 範囲に、データ範囲のセル「E2:H15」を選択。 

「A2」は集計用の講演会IDが入る場所「B2」は講演会名簿の名前が入る場所です。

今回の場合は、講演会IDと講演会名簿の名前を一致させたいので、複数条件として設定されていることがわかります。

さらに3番目に来る「列番号」には、今回取り出したいデータ範囲(E2からH15までのこと)の右から4番目の列番号(H15列の参加回数のこと)を示す「4」と入力。 

また、今回の場合の検索方法は、田中さんのみを検索する完全一致(絶対参照)を表す「FALSE」を入力します。

確認後、 「OK」を押します。

すべて入力した後の状態

講演会ID a4の田中さんが出席した回数を出したいので、関数式に表すと以下の通りです。

  • ・= VLOOKUP(A2&B2,E2:H15,4,FALSE)

4 複数条件を指定した検索結果が表示されました。

VLOOKUP関数による複数条件検索が完了

講演会IDがa4の田中さんが出席した回数が18回であることが、C列に表示できました。

【Excel】複数条件検索を活用できるシチュエーション

今回は講演会の出席回数を調べるという例で複数条件検索をご紹介しました。

その他にも、以下のような場面で使えますので参考にしてみてください。

  • ・在庫管理で商品名から単価などの値を算出したいとき
  • ・顧客名簿から住所や電話番号を抽出したいとき
  • ・受験者名と番号から合否結果を出したいとき
  • ・請求書作成時に項目番号に対応する項目名や価格を出したい場合など

まとめ

今回はExcel関数のVLOOKUP関数を使った複数条件検索のやり方について画像付きで解説しました。

複数条件検索はデータの重複によるミスを防いでくれるものです。

それだけでなく、正しい検索値を取り出すことにより作業にかかる余計な時間を減らしてくれます。

Excelを使い慣れていないと難しいかもしれませんが、この記事を参考に使い方を覚えて、大量で複雑なデータを取り扱う際などに、利用してみてください。

(マイナビ学生の窓口編集部)

Excel関数の基本まとめ

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