上司が嫌いすぎて我慢の限界……困った「マウンティング上司」の攻略法は?【瀧波ユカリのお悩み相談室 】

2018/10/04

付き合い・人間関係

新社会人からリアルな悩みを募集し、独自の視点からアドバイスをもらうこの「新社会人のお悩み相談室」。今回は、「嫌いな上司との関係でストレスが溜まっている」というお悩みに、日本大学芸術学部を卒業後さまざまな仕事を経験し、現在は漫画家として活躍する瀧波ユカリさんが回答します。

上司が嫌いすぎて我慢の限界……困った「マウンティング上司」の攻略法は?

Q.大嫌いな上司との関係が悪く、ストレスが溜まっている。
相談しても自分で考えろと言われる。また自身で考えた末に、「なんなんだこれ、やりなおし、それでも新卒か」とか言われ、怒りがこみ上げてくる。
困ったときに助けを求めても知らん顔で、毎日挨拶してもシカト。資料作成して手渡ししても「そこおいといて」とぶっきらぼうな態度。
「オィ資料は?」「お渡ししましたけど」と言っても「受け取ってない」の一点張り。探した結果、デスクの資料に混ざっていたのだが謝りもしない。
(女性/19歳/ホテル・旅行・アミューズメント業界)




あなたは上司に「マウンティング」されてるよ!


嫌いな上司に毎日いびられて困っているという方からのご相談です。

はい、これはもう最初に言っておきたいんですが、あなたはひとっつも悪くないですよ〜!

あなたの上司がそういう態度であなたに伝えようとしていることを、以下に記します。

「オレのほうが立場が上だ!」
「オレに逆らえないことをわからせてやる!」
「オレが不機嫌なのはお前のせいだ!」
「オレの機嫌をとり続けろ!」
「オレは絶対にお前の思い通りにしないからな!」
「オレのものは何ひとつ分けてやらないぞ!」
「それでも、オレを尊敬しろ!」

え? さすがにここまでじゃないって?
いい大人なんだから、もうちょっとまともだろうって?
いやいや、こんなもんなんですよ。
意識的にせよ無意識にせよ、こういった欲望をふりかざして若い人を困らせる大人はたくさんいます。

なんのためにそうするのかというと、単に、気持ちがいいからです。
自分に他人を振り回すだけの力があるってことを実感したいんです。
つまり「マウンティング」ですね。


「マウンティング上司」とは?


まずは、敵を知ることから始めていきましょうか。

マウンティング上司はどこにでも存在します。男女両方います。年齢も、何歳だってありえます。自分より若かったり勤続年数が少なかったりする相手を見つけては、マウンティングを仕掛けてきます。

やってることは、端的に言えば明らかなパワハラです。
でも、「もしかしてこれは嫌がらせじゃなくって、単純にそういう人柄なのかな?」「わざとじゃないよね?」ってされたほうも思ってしまうような、すごく微妙なラインを狙ってきます。挨拶を返さないとか、口の聞き方がぞんざいだとか。

だから、だれかに相談しても「あの人ってそういう人だから」で済まされてしまったり、「怒鳴られたり殴られたりしたわけじゃないんでしょ? それくらい、我慢しなよ」って逆にたしなめられたり。周囲になかなかわかってもらえないのも、マウンティング上司に狙われる辛さのひとつかと思います。

また、マウンティング上司は、仕掛ける相手を選びます。忍耐強く、仕事熱心で、物腰の柔らかい人を狙います。
そのほうが「やりがい」があって、反撃される可能性も低いからです。
嫉妬を感じる相手を狙うこともあります。自分よりも優れたところのある相手を屈服させて、「こいつよりもオレのほうが上だ!」という快感を味わいたいからです。

どうでしょう? ここまで読んでみて、マウンティング上司について、なんとなくわかったでしょうか?

「マウンティング上司」にどう対応するか?

さて、敵を知ると敵への対応の仕方が見えてきます。

ただ嫌いな上司にストレスを溜めていたところから、「この上司はマウンティング上司なんだ」という意識を持つと、今までされてきたことの意味(あるいは仕事上の意味の無さ)がわかってきます

「挨拶を返さないのは、私のことが嫌いだからじゃなくて、自分が上だとアピールしたいからなんだな」
「仕事のやり方を教えてくれないのは、自力で学ばせたいからじゃなくて、私を困らせることで気持ちよくなりたいからなんだな」

そんなふうに、ひとつひとつの意味がわかると、メンタルに受ける打撃がだいぶ減ってきます。

今まで「私は嫌われてるのかな」「私が悪いのかな」と思っていたことが、実はそうじゃなかった。そうか、マウンティングされていただけだったんだ。私は悪くない。私のせいじゃない。これは「私と上司の問題」ではなく、「上司の人格の問題」なんだ。

まず、そう気付くこと。そこがスタート地点です。その先は、しっかりと「あきらめていく」ことが大事です。

この上司から学ぶことはない(あったとしても、彼の内面に問題があるので学ぶことは不可能)。
この上司といい関係を築くことはできない(こっちにその気があっても向こうには無いから不可能)。
私の限りある時間とエネルギーを、そこに注いでも無駄。

だから私は、マウンティング上司から学ぼうとしない。
マウンティング上司といい関係を築こうとしない。
マウンティング上司と戦わない。

そう心に決めた上で、あなた自身が組織の中でどう立ち回っていくかを考えましょう。

「尊敬できる上司がいる部署に移れるように、虎視眈々と狙っていこう」
「上司との接触をできるだけ減らして、自分のスキルアップに集中しよう」

そんなふうに、できることから、長期的な視点を持ってこれからのことを考えてみてください。

そしてこの「マウンティング上司」という言葉を、積極的に使っていきましょう。
みんなが「あの人が部下にしてることってマウンティングだよね! マウンティング上司恥ずかしい〜」ってサラッと話題にできるくらいになるといいですよね。

手の内を見透かされたマウンティング上司は、さすがにこれまでどおりに振る舞えなくなることでしょう。

目指せ、マウンティング上司完全撲滅!

文・瀧波ユカリ
漫画家、エッセイスト。北海道生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。主な著書に『臨死!! 江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』等。雑誌Kissにて『モトカレマニア』連載中。

Twitter:@ takinamiyukari
公式サイト:Takinami Yukari Official Site


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