玉石混交とは、宝石と石が入り混じっている様子を表した四文字熟語。昔にあった出来事や言い伝えが言葉として残された故事成語ですが、現代人の私たちも常に意識していたい言葉でもあります。それでは、玉石混交の意味や使い方を見ていきましょう。
玉石混交はよい物もそうでない物も入り混じっているという意味です。
文字の意味からイメージしてみると意味がよりわかり易くなります。まず、玉石の「玉」は宝石を表し、「石」は石ころを表しています。そして「混交」は入り混じる様子を表しています。宝石も石もごちゃまぜになっている様子が「玉石混交」です。
そこから、価値のある物と価値のない物が入り混じっている状態や、よい物と普通の物が入り混じっている状態、よい物と悪い物が混じりあっている状態など意味する言葉として使われます。
例えば、インターネットに溢れる情報も玉石混交です。インターネット上には有益な情報と、そうでない情報、中にはデマ情報も存在しますよね。そのため「インターネットにある情報は玉石混交。だからこそ取捨選択が必要だ。」と言えます。その他の例文をいくつかご紹介しましょう。
・あの古着屋の服は玉石混交だから、よく見て選んだほうがいい。
・手当たり次第に部員を集めたら玉石混交になってしまった。
・流れる情報は玉石混交だけれど、やっぱりSNSは楽しい。
ちなみに、玉石混交を玉石混淆と書くこともありますが、どちらも同じ意味で、間違いではありません。
ただし、玉石混合と書くのは誤りです。混交はまぜこぜで雑多な状態であるのに対し、混合は混ざりあって馴染んでいる状態です。「混合」は、例えば絵の具を混ぜて別の色を作ったり、薬品を調合するときなどに使います。
玉石混交と似た言葉をご紹介します。
・玉石同架(ぎょくせきどうか)
架は棚を意味します。つまり宝石も石ころも同じ棚に並んでいる雑多な状態を表しています。
・玉石同匱(ぎょくせきどうき)
匱は大きな箱を意味し、玉石同匱は宝石も石も同じ箱に入っている様子を表しています。
このように、玉石混交は良い物も悪い物もごっちゃになった状態をさします。
どんなことにでも自分にとってよい物とそうでない物があるものです。玉石混交な中から自分にとって大切な物を収取選択できるようになりたいですね。
執筆:ヤマシタ
ライター。学生時代に医療福祉や情報処理・経理について学ぶ。卒業後は銀行に就職し、のちに転職。転職先では採用・研修・労務管理等を務めたが転居をきっかけに退職を決め、ライターの道へ。フリーランスとして活動中。
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