「是々非々」は「ぜぜひひ」と読みます。意味は「是を是として認め、非を非として反対し、公平的な立場で判断して事を行う」ということです。つまり「いいことや正しいことは認めて賛成し、悪いことは悪いと言って反対し、公平な立場で物事を判断する」という意味になります。
この「是々非々」という言葉を耳にしたことはあっても、日常生活やビジネスシーンの中でどのように使ったらいいのかわからないという方も多いと思います。実は、「是々非々」は日常生活でもさまざまなシーンで使うことができる汎用性の高い四字熟語です。ぜひ正しい使い方をチェックして、取り入れてみてください。
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「是々非々」の語源は、中国の戦国時代に活躍した思想家・儒学者「荀子」の修身「是を是とし非を非とする、これを知といい、是を非とし非を是とする、これを愚という」だといわれています。「正しいことは正しいとし、間違っていることは間違っているとすることは正しい知性である。しかし、正しいことを間違いだとし、間違っていることを正しいとするのは愚か者のすることだ」という意味です。
「是々非々」の意味と語源がわかったところで、具体的な例文をそえて使い方を解説していきます。例がわかれば、実際の場面でも使えるようになるはずです。
「是々非々」の正しい意味と使い方、例文についてご紹介してきました。「是々非々」とは、「黒を黒、白を白と言うこと」です。またその行動自体を指すだけではなく、「君の意見はこの部分は正しいけれど、もう一つの意見は間違っていると思うよ」などと、はっきり良し悪しを言える人のことを「是々非々でものが言える人」と表現することもできます。
難しい言葉のように感じますが、意味さえわかれば日常でも使える場面が意外とあるのではないでしょうか。ビジネスシーンでさっと「是々非々」という言葉が出るとスマートに見えるかもしれませんよ。
・執筆:ヤマダ ユキマル
国公立の美術大学を卒業後、広告代理店やデザイン事務所のクリエイターを務める。現在はライターとして活動中。ビジネス関連や健康分野、デザイン関係、茶道、アウトドア、DIYなど幅広い分野のオウンドメディアに連載中。
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